平成21年度・群馬県(理科)高校入試問題 [平成21年度(2009年)・理科]
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■■まとめ■■
基本的な問題が多く,知識を問う問題が多いです。記述の問題も多いですから,原理・原則
をしっかり押さえましょう。
★★問題
[5]金属ー酸素結合の順番を問う問題です。なぜMg-Oの結合が強いのか,この問題を通じて
理解しておきましょう。
■■ポイント■■
[1]小問集合
(1)呼吸方法が変わるのは両生類。
(2)オスメスの関係ない殖え方は無性生殖。
(3)空気中の水蒸気が水滴になる温度を露点という。
(4)年代を知る手掛かりとなる化石を示準化石という。
(5)物質の最小単位は原子。
(6)有機物は炭素や水素が結合されてできた化合物であり,ここではエタノールを選ぶ。
(7)aの位置とbの位置ではbの方ろうそくとレンズとの距離が遠い。よって,像を結ぶときは焦点距離
の2倍よりも遠いところに元の像があるので,スクリーンにはもとよりも小さく映る。
(8)重力は地球が分銅を引く力。よって力のつり合いを考えると,
台が分銅を押す力,を書けばよい。
[2]小問集合
A(1)葉は太陽の光を受けやすいように,葉が互い違いについている。
(2)アサガオは双子葉類,ユリは単子葉類であるから,アサガオは維管束が輪のようになっており,
ユリはばらばらについている。
(3)アサガオは双子葉類の中でも合弁花と言って,花弁がくっついている。ユリは単子葉類。
B(1)①もうこれ以上溶かすことのできない溶液を飽和水溶液という。
(1)②80gのときのグラフを読むと,65℃とわかる。
(2)(3)この問題では60℃と10℃の差を見る。60℃ですべて溶けた,ということで,もしも50g
入れていたら食塩だと溶けきらない。しかし10℃で結晶となって出てくるので,30gのときとわ
かる。食塩はグラフを見てもわかるとおり,温度による溶解度の変化があまりない。
C(1)地震の揺れの程度を表す値を震度という。
(2)①グラフを書くと右のとおり。
②初期微動継続時間は震源からの距離に比例する。
A地点では 初期微動 6秒 始まり37秒
B地点では 初期微動12秒 始まり45秒 より,地震発生時刻は8秒前とわかるので,7時1分29秒
(3)A,B,C,Dの順番で震源からの距離が短くなるような地点を選べばよい。
D(1)おもりが下がるにしたがって,台車の速さがはどんどん速くなるので,運動エネルギーは増え
る。ただし,台車の高さは変化ないので,位置エネルギーは変わらない。
(2)等速直線運動をしているときは25cmのテープであるから,250cm/秒である。
(3)おもりが地面に着くまででは力の大きさは一定であるが,おもりが地面に着いたあとは力が
はたらかない。
[3]だ液の動き
(1)B,D,Fは対照実験と呼ばれる。これはだ液の働きによることを確かめるために行われる実験
(2)ヨウ素液はデンプンを確認する試薬であり,ベネジクト液は糖を確認する試薬である。
(3)Cだけがうまく働いたので,温度が重要である。5℃や80℃では働かず,40℃付近でもっとも
よく働く。
(4)だ液がこのようにはたらくのは,消化酵素が含まれているからであり,デンプンに対しては
たらくのはすい液である。またこれらの栄養分は小腸の柔毛から吸収された後,毛細血管に入る。
[4]天体の動き
(1)北極星は地球の地軸の真上にあるので,動かないように見える。
(2)日周運動は1時間に15度である。
(3)①年周運動は1か月に30度であるから,1か月後にほぼ同じ位置で観察できる場合は,2時間前の
ことである。
②3か月後は90度だけ西側に回転しているように見える。
(3)冬の星座は夏のころは昼間に太陽と同じ方角にあるため観測できない。
[5]金属-酸素結合の強さを確認する実験
(1)この方法を水上置換法というが,これは気体が水に溶けにくい,という性質を利用している。
(2)金属の特徴として,こすると光る,たたくと伸びる,などがある。
(3)これは酸化銅の還元の実験 2CuO+C→2Cu+O2
★★(4)Eの実験からもわかるとおり,Mg-Oの結合は強いので,炭素を混ぜても還元できない。
よって酸化マグネシウムの結びつきが最も強い。
[6]電熱線の発熱について
(1)まず電圧計は回路に並列につなぐのでアイのほうであり,また+端子は電源装置の+側につなぐ
のでイ。
(2)P,Qのそれぞれの抵抗の大きさを考える。
Pは6Vで1Aの電流を流すのでオームの法則より6Ω
Qは4Vで1Aの電流を流すのでオームの法則より4Ω
よって,PはQの1.5倍である。
(3)合成抵抗を考える。
直列:6+4=10Ωであり,5Vで0.5Aだけ電流が流れる。
並列: 1/R=1/6+1/4=5/12より,
R=2.4Ωであるから,6Vの電圧をかけると,2.5Aの電流が流れる。
(4)並列回路は合成抵抗が小さいので,電流が多く流れるので,発熱量が大きくなる。
(5)①電気エネルギーを力学的エネルギーに変えているのはエのモーター
②化石燃料を燃やすと二酸化炭素が発生し,地球温暖化につながる。
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■■まとめ■■
基本的な問題が多く,知識を問う問題が多いです。記述の問題も多いですから,原理・原則
をしっかり押さえましょう。
★★問題
[5]金属ー酸素結合の順番を問う問題です。なぜMg-Oの結合が強いのか,この問題を通じて
理解しておきましょう。
■■ポイント■■
[1]小問集合
(1)呼吸方法が変わるのは両生類。
(2)オスメスの関係ない殖え方は無性生殖。
(3)空気中の水蒸気が水滴になる温度を露点という。
(4)年代を知る手掛かりとなる化石を示準化石という。
(5)物質の最小単位は原子。
(6)有機物は炭素や水素が結合されてできた化合物であり,ここではエタノールを選ぶ。
(7)aの位置とbの位置ではbの方ろうそくとレンズとの距離が遠い。よって,像を結ぶときは焦点距離
の2倍よりも遠いところに元の像があるので,スクリーンにはもとよりも小さく映る。
(8)重力は地球が分銅を引く力。よって力のつり合いを考えると,
台が分銅を押す力,を書けばよい。
[2]小問集合
A(1)葉は太陽の光を受けやすいように,葉が互い違いについている。
(2)アサガオは双子葉類,ユリは単子葉類であるから,アサガオは維管束が輪のようになっており,
ユリはばらばらについている。
(3)アサガオは双子葉類の中でも合弁花と言って,花弁がくっついている。ユリは単子葉類。
B(1)①もうこれ以上溶かすことのできない溶液を飽和水溶液という。
(1)②80gのときのグラフを読むと,65℃とわかる。
(2)(3)この問題では60℃と10℃の差を見る。60℃ですべて溶けた,ということで,もしも50g
入れていたら食塩だと溶けきらない。しかし10℃で結晶となって出てくるので,30gのときとわ
かる。食塩はグラフを見てもわかるとおり,温度による溶解度の変化があまりない。
C(1)地震の揺れの程度を表す値を震度という。
(2)①グラフを書くと右のとおり。
②初期微動継続時間は震源からの距離に比例する。
A地点では 初期微動 6秒 始まり37秒
B地点では 初期微動12秒 始まり45秒 より,地震発生時刻は8秒前とわかるので,7時1分29秒
(3)A,B,C,Dの順番で震源からの距離が短くなるような地点を選べばよい。
D(1)おもりが下がるにしたがって,台車の速さがはどんどん速くなるので,運動エネルギーは増え
る。ただし,台車の高さは変化ないので,位置エネルギーは変わらない。
(2)等速直線運動をしているときは25cmのテープであるから,250cm/秒である。
(3)おもりが地面に着くまででは力の大きさは一定であるが,おもりが地面に着いたあとは力が
はたらかない。
[3]だ液の動き
(1)B,D,Fは対照実験と呼ばれる。これはだ液の働きによることを確かめるために行われる実験
(2)ヨウ素液はデンプンを確認する試薬であり,ベネジクト液は糖を確認する試薬である。
(3)Cだけがうまく働いたので,温度が重要である。5℃や80℃では働かず,40℃付近でもっとも
よく働く。
(4)だ液がこのようにはたらくのは,消化酵素が含まれているからであり,デンプンに対しては
たらくのはすい液である。またこれらの栄養分は小腸の柔毛から吸収された後,毛細血管に入る。
[4]天体の動き
(1)北極星は地球の地軸の真上にあるので,動かないように見える。
(2)日周運動は1時間に15度である。
(3)①年周運動は1か月に30度であるから,1か月後にほぼ同じ位置で観察できる場合は,2時間前の
ことである。
②3か月後は90度だけ西側に回転しているように見える。
(3)冬の星座は夏のころは昼間に太陽と同じ方角にあるため観測できない。
[5]金属-酸素結合の強さを確認する実験
(1)この方法を水上置換法というが,これは気体が水に溶けにくい,という性質を利用している。
(2)金属の特徴として,こすると光る,たたくと伸びる,などがある。
(3)これは酸化銅の還元の実験 2CuO+C→2Cu+O2
★★(4)Eの実験からもわかるとおり,Mg-Oの結合は強いので,炭素を混ぜても還元できない。
よって酸化マグネシウムの結びつきが最も強い。
[6]電熱線の発熱について
(1)まず電圧計は回路に並列につなぐのでアイのほうであり,また+端子は電源装置の+側につなぐ
のでイ。
(2)P,Qのそれぞれの抵抗の大きさを考える。
Pは6Vで1Aの電流を流すのでオームの法則より6Ω
Qは4Vで1Aの電流を流すのでオームの法則より4Ω
よって,PはQの1.5倍である。
(3)合成抵抗を考える。
直列:6+4=10Ωであり,5Vで0.5Aだけ電流が流れる。
並列: 1/R=1/6+1/4=5/12より,
R=2.4Ωであるから,6Vの電圧をかけると,2.5Aの電流が流れる。
(4)並列回路は合成抵抗が小さいので,電流が多く流れるので,発熱量が大きくなる。
(5)①電気エネルギーを力学的エネルギーに変えているのはエのモーター
②化石燃料を燃やすと二酸化炭素が発生し,地球温暖化につながる。
平成21年度・栃木県(理科)高校入試問題 [平成21年度(2009年)・理科]
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■■まとめ■■
記述式の問題が多いのが特徴です。原理や理由を問う問題が多いのも例年の特徴です。
必要です。また,所々で細かい知識が問われているのも特徴です。
★★問題
[3](4)運動エネルギーは①質量に比例②速さの2乗に比例,ということがそのまま問われて
いる珍しい問題です。
[4]塩酸に石灰石を入れていく際に,1回目と2回目の結果から1回目は石灰石を1.00g入れた
ということを見抜かないといけません。
■■ポイント■■
[1]小問集合
(1)酢は酸性だから,アルカリ性のものを選ぶ。
(2)蒸散の実験。最も大切なことはア。イ・ウも大切ではあるが一番ではない。エは間違い。
(3)高気圧→時計回りに吹き出す,低気圧→反時計回りに吹き込む。
(4)電磁誘導を利用して電流を得る装置は発電機
(5)プレートは地球表面を覆い,これが少しずつ動き,ずれたときに地震が発生する。
(6)胚珠がむき出しになっている植物を裸子植物という。
(7)バイオマス。新しい単語を問うている。
(8)物体が運動の状態をそのまま保とうとする働きを慣性という。
[2]火成岩とたい積岩
(1)Aグループは火成岩と判断する。さらに図のようなは斑状組織である。
(2)Bグループは粒の大きさで分類したたい積岩。最も大きい粒を持つのはれき岩。
丸みを帯びているのは流水作用によって削られたから。
(3)たい積岩のうち,うすい塩酸をかけて変化がみられるのは石灰岩。
見られないのはチャート。
[3]人体・刺激と反射など
(1)答えはウの渦巻き管。アの鼓膜,イの耳小骨は音の信号を増幅するはたらき。エは聴神経。
(2)反射は無意識的に行う反応である。
(3)Bは一般的な反応であり,脳を通過する。しかし,Dは反射であるから脳を通過しない。
(4)反射はからだの働きを調節する以外にも,危険から身を守る,という働きをも持っている。
[4]状態変化とそのグラフ
(1)純物質を加熱した時のグラフにおいて,水平部分は液体と固体が混ざった状態である。
(2)これは湯せん(水を使って温めている)をしながら実験を行っているので,温度が100℃
以上にはならない。ビーカー内部の水の温度が沸点である100℃に達したらそれ以上の温度
にはならないのである。
(3)固体が液体になる融点と,液体が固体になる凝固点は同じ温度である。
[5]レンズの作図
(1)レンズの作図:①軸に平行な光は焦点を通る。②中心を通る光はそのまま進む,ので,
このレンズの焦点距離は10cm。
(2)レンズの光の進み方の基本。ろうそくの先端の光はろうそくの先端を指し示す。
(3)レンズの上半分を紙で覆うとき,レンズの下半分からは光が通るので,像は映るが全体的
に暗くなる。
(4)Pから鏡を通じてどの範囲が見えるかを作図すればよい。
[6]銅とマグネシウムの粉末を混ぜる実験
(1)塩酸にマグネシウムを入れると水素を発生しながら溶ける。水素の化学式はH2
(2)ガスバーナーで空気を入れるには,空気ねじを回せばよい。空気ねじは上側についている。(3)実験2は銅の酸化の実験。この化学反応式は,2Cu+O2→2CuO
(4)実験1から,銅とマグネシウムは2:3で混合されていることがわかる。つまり実験3の残り
1gとは,銅0.4gとマグネシウム0.6gの混合物であることがわかる。
銅0.4g→酸素0.1gと反応して酸化銅0.5g
マグネシウム0.6g→酸素0.4gと反応して酸化マグネシウム1.0gできるので,すべてが酸化す
ると1.5gできる。
[7]ジャガイモは有性生殖と無性生殖をする。
(1)精細胞や卵細胞を作るときは特別な細胞分裂をし,これを減数分裂という。
(2)親Aの作る卵細胞は親Aは白2本であるから,それが単純に分かれるので,白1本。
子Cは親Bの黒1本と掛け合わさってできる子なので白黒1本ずつ。
子Dは親Aの無性生殖によってできた体細胞であるから,親Aと全く遺伝子を持つ。
(3)子Dのような殖え方を無性生殖という。,無性生殖は親と全く同じ形質の子ができる。
[8]太陽と太陽系の観察実験
(1)太陽の黒点が黒く見えるのは,そこが周りよりも低い温度だからである。
(2)109×4/120 =3.63… で3.6倍。
(3)特に問題ないだろう。
(4)地球型惑星とは水星,金星,地球,火星の4つの天体であり,木星型惑星とは木星,
土星,天王星,海王星の4つの天体のことである。地球型惑星は質量が小さく,密度が
大きいという特徴がある。
[9]電流回路
(1)図は省略。電流計は回路に直列につなぎ,電圧計は回路に並列につなぐ。
(2)抵抗Aはグラフを読むと,8.0Vの電圧をかけたときに,0.4Aの電流を流すので,オームの
法則に代入して,8.0=R×0.4。これよりR=20Ω
(3)並列回路では電圧が一定であることに注意する。グラフの4.0Vの部分を読むと,
A・B並列で0.3A → Aのみ0.2AだからBのみ0.1A
A・C並列で0.6A → Aのみ0.2AだからCのみ0.4A
このようになるので,B・C並列では,4.0Vのとき0.5Aの電流が流れるようなグラフを書けば
よい。
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■■まとめ■■
記述式の問題が多いのが特徴です。原理や理由を問う問題が多いのも例年の特徴です。
必要です。また,所々で細かい知識が問われているのも特徴です。
★★問題
[3](4)運動エネルギーは①質量に比例②速さの2乗に比例,ということがそのまま問われて
いる珍しい問題です。
[4]塩酸に石灰石を入れていく際に,1回目と2回目の結果から1回目は石灰石を1.00g入れた
ということを見抜かないといけません。
■■ポイント■■
[1]小問集合
(1)酢は酸性だから,アルカリ性のものを選ぶ。
(2)蒸散の実験。最も大切なことはア。イ・ウも大切ではあるが一番ではない。エは間違い。
(3)高気圧→時計回りに吹き出す,低気圧→反時計回りに吹き込む。
(4)電磁誘導を利用して電流を得る装置は発電機
(5)プレートは地球表面を覆い,これが少しずつ動き,ずれたときに地震が発生する。
(6)胚珠がむき出しになっている植物を裸子植物という。
(7)バイオマス。新しい単語を問うている。
(8)物体が運動の状態をそのまま保とうとする働きを慣性という。
[2]火成岩とたい積岩
(1)Aグループは火成岩と判断する。さらに図のようなは斑状組織である。
(2)Bグループは粒の大きさで分類したたい積岩。最も大きい粒を持つのはれき岩。
丸みを帯びているのは流水作用によって削られたから。
(3)たい積岩のうち,うすい塩酸をかけて変化がみられるのは石灰岩。
見られないのはチャート。
[3]人体・刺激と反射など
(1)答えはウの渦巻き管。アの鼓膜,イの耳小骨は音の信号を増幅するはたらき。エは聴神経。
(2)反射は無意識的に行う反応である。
(3)Bは一般的な反応であり,脳を通過する。しかし,Dは反射であるから脳を通過しない。
(4)反射はからだの働きを調節する以外にも,危険から身を守る,という働きをも持っている。
[4]状態変化とそのグラフ
(1)純物質を加熱した時のグラフにおいて,水平部分は液体と固体が混ざった状態である。
(2)これは湯せん(水を使って温めている)をしながら実験を行っているので,温度が100℃
以上にはならない。ビーカー内部の水の温度が沸点である100℃に達したらそれ以上の温度
にはならないのである。
(3)固体が液体になる融点と,液体が固体になる凝固点は同じ温度である。
[5]レンズの作図
(1)レンズの作図:①軸に平行な光は焦点を通る。②中心を通る光はそのまま進む,ので,
このレンズの焦点距離は10cm。
(2)レンズの光の進み方の基本。ろうそくの先端の光はろうそくの先端を指し示す。
(3)レンズの上半分を紙で覆うとき,レンズの下半分からは光が通るので,像は映るが全体的
に暗くなる。
(4)Pから鏡を通じてどの範囲が見えるかを作図すればよい。
[6]銅とマグネシウムの粉末を混ぜる実験
(1)塩酸にマグネシウムを入れると水素を発生しながら溶ける。水素の化学式はH2
(2)ガスバーナーで空気を入れるには,空気ねじを回せばよい。空気ねじは上側についている。(3)実験2は銅の酸化の実験。この化学反応式は,2Cu+O2→2CuO
(4)実験1から,銅とマグネシウムは2:3で混合されていることがわかる。つまり実験3の残り
1gとは,銅0.4gとマグネシウム0.6gの混合物であることがわかる。
銅0.4g→酸素0.1gと反応して酸化銅0.5g
マグネシウム0.6g→酸素0.4gと反応して酸化マグネシウム1.0gできるので,すべてが酸化す
ると1.5gできる。
[7]ジャガイモは有性生殖と無性生殖をする。
(1)精細胞や卵細胞を作るときは特別な細胞分裂をし,これを減数分裂という。
(2)親Aの作る卵細胞は親Aは白2本であるから,それが単純に分かれるので,白1本。
子Cは親Bの黒1本と掛け合わさってできる子なので白黒1本ずつ。
子Dは親Aの無性生殖によってできた体細胞であるから,親Aと全く遺伝子を持つ。
(3)子Dのような殖え方を無性生殖という。,無性生殖は親と全く同じ形質の子ができる。
[8]太陽と太陽系の観察実験
(1)太陽の黒点が黒く見えるのは,そこが周りよりも低い温度だからである。
(2)109×4/120 =3.63… で3.6倍。
(3)特に問題ないだろう。
(4)地球型惑星とは水星,金星,地球,火星の4つの天体であり,木星型惑星とは木星,
土星,天王星,海王星の4つの天体のことである。地球型惑星は質量が小さく,密度が
大きいという特徴がある。
[9]電流回路
(1)図は省略。電流計は回路に直列につなぎ,電圧計は回路に並列につなぐ。
(2)抵抗Aはグラフを読むと,8.0Vの電圧をかけたときに,0.4Aの電流を流すので,オームの
法則に代入して,8.0=R×0.4。これよりR=20Ω
(3)並列回路では電圧が一定であることに注意する。グラフの4.0Vの部分を読むと,
A・B並列で0.3A → Aのみ0.2AだからBのみ0.1A
A・C並列で0.6A → Aのみ0.2AだからCのみ0.4A
このようになるので,B・C並列では,4.0Vのとき0.5Aの電流が流れるようなグラフを書けば
よい。
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■■まとめ■■
記述式の問題が多いのが特徴です。原理を問う問題が多いので暗記より一歩進んだ理解が
必要です。また,所々で細かい知識が問われているのも特徴です。
★★問題
[3]電流回路が苦手な人は,この問題を解いておくとよいでしょう。
直列回路,並列回路での電流・電圧の関係を正確にとらえましょう。
■■ポイント■■
[1]小問集合
(1)腕の曲げ伸ばしで,どの筋肉が伸びるか,という問題。腕を曲げるときは外側の筋肉が
緩んで,内側の筋肉が縮む。
(2)日周運動と年周運動。
日周運動は24時間で1回転だから,1時間で15°
年周運動は12か月で1回転だから,1か月で30°
今回は(同じ日の)2時間後と1か月後の話なので,同じ位置にあるように見える。
(3)水溶液の性質。の中で,レモン汁と酢が酸で,せっけん水と石灰水がアルカリである。
(4)エネルギーは変換されても,その総和は変化しない。
燃料のうち電気エネルギーに変わらなかったものはほとんどが熱となって逃げていく。
[2]小問集合
(1)背骨があるグループはあ.せきつい動物。恒温動物であるのは,ほ乳類と鳥類である。
(2)海の中の深い溝を海溝といい,地震が起きた時などにできる地層のずれを断層という。
(3)①ガラス玉から光を出しているので,屈折角。
②カメラから見ると,本当は図1の位置にあるものを,もう少し左にあるように見てい
る。だから,水を抜いていくと,ウの方向に動くように見える。
(4)①細胞分裂が進む順番は,ア→エ→オ→ウ→イ
②細胞の中にあるひも状の物質は染色体といって,この中に,遺伝に関する情報が含ま
れている。
(5)①今回は水50gに溶ける量を考える,という問題。つまり縦軸を半分にして読まなけれ
ばならない。そうすると,60℃のときはおおそ30gまで溶けるが,20℃のときに6gしか
溶けないことがグラフから読みとれる。
②溶けているミョウバンを溶質,溶かしている水を溶媒という。
(6)①一郎が先生を押す力と,台車から一郎が受ける力は,ちょうど力のつり合いの関係
であり,大きさ同じ・向き反対・一直線上にある,というこがわかる。
②お互いに反対方向に動く。
★★[3]電流回路について
(1)回路図で,電熱線AがYの字に広がっている部分が電熱線の始まりと終わりであり,この
部分に電圧計が並列につながれていることを見抜かなければならない。
(2)電熱線AとBが並列につながれているところを見る。
たとえば4.5Vのとき,図1からAには0.15Aの電流が流れているが,並列につながれている
ときは,0.45Aの電流が流れている。並列では電圧が一定になるので,このとき,0.3Aの
電流が流れる。
(3)並列の部分を読むと,例えば4.5V→0.45A であるから,6.0V→0.6A
(4)直列の部分を読むと,例えば
4.5V→0.1A であるから,オームの法則に代入して,4.5=R×0.1 R=45Ω
(5)同じ電圧をかけたとき,並列回路のほうが流れる電流は大きくなるから,発熱量が大き
くなり,水の温度変化が大きくなる。
[4]化学変化における質量の変化についての問題
銅を一度酸化させて,再び還元させて元に戻す,という実験を行っている。
(1)ガスバーナーの使い方は,ここでは,ア~カの選択肢をよく読んで回答したい。
(2)実験1では,銅の酸化の実験であり,ここでは,酸素と化合したから質量が増えた。
(3)酸化銅の炭素による還元の実験。化学反応式は,2CuO+C→2Cu+CO2
(4)ここでの発生気体は二酸化炭素。アは有機化合物を燃焼させると水と二酸化炭素が
できる,という反応である。
(5)グラフを丁寧に書くと,ちょうど0.15gのときに折り返し線が来ることがわかる。また,炭素粉末が0.3gある時は,炭素が十分にある状況なので,酸化銅はすべて銅になる。
銅:酸素→酸化銅 のときの4:1:5を思い出すと,酸化銅5に対して銅は4だけできるので,酸化銅を2.00g入れたときに,銅は1.60gできる。(グラフを見ると1.6gであることがわかる。)
[5]植物のからだのつくりについて
(1)対照実験,ということばが問題文中に使われている。植物のはたらきでないことを調べる
には,植物を抜いた形での実験をしなければならない。よって,植物を入れないで,空気
だけを入れた袋を暗い場所に置く。
(2)Bでは光合成も呼吸もしている。
呼吸によって放出される二酸化炭素の量よりも,光合成によって吸収される二酸化炭素の
量のほうが多い。
(3)蒸散の話。
①水や根から吸収された無機養分(←忘れがち!!)の通り道は道管である。
②蒸散が行われる場所は気孔。
(4)動物の細胞は,有機物を燃焼(酸化)させて,その時に出てくるエネルギーを使って活動源
としている。有機物を燃焼させたときに,出てくるものは,二酸化炭素と水である。
[6]天気の変化について
(1)①寒冷前線はイ。アは温暖前線,ウは閉そく前線,エは停滞前線。
②12時頃に寒冷前線が通過している。寒冷前線が作る雲は,積乱雲。
③18時のときの風向は絵を見ると東
(2)10時のとき,21.8×0.6=13.08(g/m3)
17時のとき,13.6×0.7=9.52(g/m3)
よって,10時のほうが3.56(g/m3)だけ多い。
(3)雲のでき方。
①空気が上昇する
②気圧が下がるので,空気が膨張する
③膨張すると気温が下がる。すると飽和水蒸気量も下がるので,やがて露点に達すると,
雲になる。
(4)5月1日の天気は「晴れ」である。晴れの時は,気温と湿度のグラフがちょうど反対の形
になる。
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■■まとめ■■
記述式の問題が多いのが特徴です。原理を問う問題が多いので暗記より一歩進んだ理解が
必要です。また,所々で細かい知識が問われているのも特徴です。
★★問題
[3]電流回路が苦手な人は,この問題を解いておくとよいでしょう。
直列回路,並列回路での電流・電圧の関係を正確にとらえましょう。
■■ポイント■■
[1]小問集合
(1)腕の曲げ伸ばしで,どの筋肉が伸びるか,という問題。腕を曲げるときは外側の筋肉が
緩んで,内側の筋肉が縮む。
(2)日周運動と年周運動。
日周運動は24時間で1回転だから,1時間で15°
年周運動は12か月で1回転だから,1か月で30°
今回は(同じ日の)2時間後と1か月後の話なので,同じ位置にあるように見える。
(3)水溶液の性質。の中で,レモン汁と酢が酸で,せっけん水と石灰水がアルカリである。
(4)エネルギーは変換されても,その総和は変化しない。
燃料のうち電気エネルギーに変わらなかったものはほとんどが熱となって逃げていく。
[2]小問集合
(1)背骨があるグループはあ.せきつい動物。恒温動物であるのは,ほ乳類と鳥類である。
(2)海の中の深い溝を海溝といい,地震が起きた時などにできる地層のずれを断層という。
(3)①ガラス玉から光を出しているので,屈折角。
②カメラから見ると,本当は図1の位置にあるものを,もう少し左にあるように見てい
る。だから,水を抜いていくと,ウの方向に動くように見える。
(4)①細胞分裂が進む順番は,ア→エ→オ→ウ→イ
②細胞の中にあるひも状の物質は染色体といって,この中に,遺伝に関する情報が含ま
れている。
(5)①今回は水50gに溶ける量を考える,という問題。つまり縦軸を半分にして読まなけれ
ばならない。そうすると,60℃のときはおおそ30gまで溶けるが,20℃のときに6gしか
溶けないことがグラフから読みとれる。
②溶けているミョウバンを溶質,溶かしている水を溶媒という。
(6)①一郎が先生を押す力と,台車から一郎が受ける力は,ちょうど力のつり合いの関係
であり,大きさ同じ・向き反対・一直線上にある,というこがわかる。
②お互いに反対方向に動く。
★★[3]電流回路について
(1)回路図で,電熱線AがYの字に広がっている部分が電熱線の始まりと終わりであり,この
部分に電圧計が並列につながれていることを見抜かなければならない。
(2)電熱線AとBが並列につながれているところを見る。
たとえば4.5Vのとき,図1からAには0.15Aの電流が流れているが,並列につながれている
ときは,0.45Aの電流が流れている。並列では電圧が一定になるので,このとき,0.3Aの
電流が流れる。
(3)並列の部分を読むと,例えば4.5V→0.45A であるから,6.0V→0.6A
(4)直列の部分を読むと,例えば
4.5V→0.1A であるから,オームの法則に代入して,4.5=R×0.1 R=45Ω
(5)同じ電圧をかけたとき,並列回路のほうが流れる電流は大きくなるから,発熱量が大き
くなり,水の温度変化が大きくなる。
[4]化学変化における質量の変化についての問題
銅を一度酸化させて,再び還元させて元に戻す,という実験を行っている。
(1)ガスバーナーの使い方は,ここでは,ア~カの選択肢をよく読んで回答したい。
(2)実験1では,銅の酸化の実験であり,ここでは,酸素と化合したから質量が増えた。
(3)酸化銅の炭素による還元の実験。化学反応式は,2CuO+C→2Cu+CO2
(4)ここでの発生気体は二酸化炭素。アは有機化合物を燃焼させると水と二酸化炭素が
できる,という反応である。
(5)グラフを丁寧に書くと,ちょうど0.15gのときに折り返し線が来ることがわかる。また,炭素粉末が0.3gある時は,炭素が十分にある状況なので,酸化銅はすべて銅になる。
銅:酸素→酸化銅 のときの4:1:5を思い出すと,酸化銅5に対して銅は4だけできるので,酸化銅を2.00g入れたときに,銅は1.60gできる。(グラフを見ると1.6gであることがわかる。)
[5]植物のからだのつくりについて
(1)対照実験,ということばが問題文中に使われている。植物のはたらきでないことを調べる
には,植物を抜いた形での実験をしなければならない。よって,植物を入れないで,空気
だけを入れた袋を暗い場所に置く。
(2)Bでは光合成も呼吸もしている。
呼吸によって放出される二酸化炭素の量よりも,光合成によって吸収される二酸化炭素の
量のほうが多い。
(3)蒸散の話。
①水や根から吸収された無機養分(←忘れがち!!)の通り道は道管である。
②蒸散が行われる場所は気孔。
(4)動物の細胞は,有機物を燃焼(酸化)させて,その時に出てくるエネルギーを使って活動源
としている。有機物を燃焼させたときに,出てくるものは,二酸化炭素と水である。
[6]天気の変化について
(1)①寒冷前線はイ。アは温暖前線,ウは閉そく前線,エは停滞前線。
②12時頃に寒冷前線が通過している。寒冷前線が作る雲は,積乱雲。
③18時のときの風向は絵を見ると東
(2)10時のとき,21.8×0.6=13.08(g/m3)
17時のとき,13.6×0.7=9.52(g/m3)
よって,10時のほうが3.56(g/m3)だけ多い。
(3)雲のでき方。
①空気が上昇する
②気圧が下がるので,空気が膨張する
③膨張すると気温が下がる。すると飽和水蒸気量も下がるので,やがて露点に達すると,
雲になる。
(4)5月1日の天気は「晴れ」である。晴れの時は,気温と湿度のグラフがちょうど反対の形
になる。
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■■まとめ■■
問題そのものは基本的な問題ですが,所々で細かい知識が問われています。
また,理科の原理を問う問題も多いのでなぜその現象が起きるかどうか,という
こともきちんと理解しながら学習を進めてください。
★★問題
[7]電流回路についての正しい知識が必要です。
電熱線にかかる電圧の変化によって,流れる電流はどのようになるかの原理を
理解しておきましょう。
■■ポイント■■
[1]天気とその変化について
問1 降水があった14時近辺では急激に気温が下がっている。これは,寒冷前線の通過を
あらわしている。そのとき,風向きは北寄りに変わる。
問2 天気図を見ると,輪島市はちょうど等圧線の上にある。等圧線の間隔は4hPaごと。
問3 5月7日は晴れ,と予想できる。これは今後高気圧が近づいてくるからである。
[2]植物の根茎葉の状態について
問1 図1を見ると,維管束がきれいになっていることが観察される。この段階で,ホウ
センカは双子葉類であることがわかる。双子葉類の特徴を選ぶ。
問2 茎や葉の葉脈でどの部分が道管であるか。これは覚えておかなければならない。
茎では維管束の内側の部分,葉では表側の部分が道管である。
問3 葉の気孔からは蒸散が起こっている。
減る体積がDBACのような順番になったのは,蒸散は気孔を通じて行われるが,気孔は
葉の裏側の部分のほうがたくさんある。
[3]生物どうしのつながり
問1 生産者は緑色植物であるから,これらはすべて動物であり,消費者である。
問2 菌類・細菌類について,正しいのはウ,エ
ア.キノコは菌類である。
イ.菌類・細菌類は酸素を生産しない。酸素を作るのは植物
問3 B,Cでは土を沸騰させたので菌類・細菌類が死滅したが,Aでは菌類・細菌類が
有機物を無機物に分解したので,デンプンがなくなった。
[4]溶解度曲線の話
問1(1)溶けている物質は溶質,溶かしている液体は溶媒という。
問1(2)答えはア。溶けている物質の分だけ質量が増える。
問2 ろ過をするときはビーカーに落ちた溶液がはねないようにするため,ろうとの足を
ビーカーにつけて実験を行う。
問3 硝酸カリウム。60℃のときと30℃のときで,溶解度の差が一番大きいので,一番多く
の結晶が出てくる。
[5]銅を酸化して酸化銅を作り,再び還元して銅に戻す実験
問1 銅:酸素は4:1で反応する。
銅を1.2g用意すると,酸素は0.3g反応するので,酸化銅は1.5gできる。
問2 これは逆流を防ぐためである。冷やすと試験管内の圧力が下がるので,石灰水が逆流
してしまうからである。
問3 酸化銅の還元の実験 2CuO+C→2Cu+O2
[6]音の性質
問1 速さを求めるには距離を時間で割る。
距離:1歩60cmで200歩あるので,60×200=12000cm=120m (相当大きい声!!)
時間は0.4秒なので,120÷0.4=300m/秒
問2 音の大きさは振幅の大きさ,音の高さは振動数の多さであるから,振幅は大きくなり,
振動数も多くなる。
★★[7]電流回路について
問1 電流計は直列に,電圧計は並列につなぐ。
問2 ここで電流計は240mAと読む。実験1では6Vの電圧がかかっていたので,オームの法則に
代入して,6=R×0.24 R=25Ω
問3 実験1では,並列回路であるから,電熱線P,Qはそれぞれ6Vずつの電圧がかかっている。
実験2では,直列回路であるから,電熱線P,Qのそれぞれに,1.5Vずつの電圧がかかっている。
よって,抵抗が同じとき,電圧が大きいと電流も大きくなるので,実験2は実験1の0.25倍
の電流が流れる。
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■■まとめ■■
問題そのものは基本的な問題ですが,所々で細かい知識が問われています。
また,理科の原理を問う問題も多いのでなぜその現象が起きるかどうか,という
こともきちんと理解しながら学習を進めてください。
★★問題
[7]電流回路についての正しい知識が必要です。
電熱線にかかる電圧の変化によって,流れる電流はどのようになるかの原理を
理解しておきましょう。
■■ポイント■■
[1]天気とその変化について
問1 降水があった14時近辺では急激に気温が下がっている。これは,寒冷前線の通過を
あらわしている。そのとき,風向きは北寄りに変わる。
問2 天気図を見ると,輪島市はちょうど等圧線の上にある。等圧線の間隔は4hPaごと。
問3 5月7日は晴れ,と予想できる。これは今後高気圧が近づいてくるからである。
[2]植物の根茎葉の状態について
問1 図1を見ると,維管束がきれいになっていることが観察される。この段階で,ホウ
センカは双子葉類であることがわかる。双子葉類の特徴を選ぶ。
問2 茎や葉の葉脈でどの部分が道管であるか。これは覚えておかなければならない。
茎では維管束の内側の部分,葉では表側の部分が道管である。
問3 葉の気孔からは蒸散が起こっている。
減る体積がDBACのような順番になったのは,蒸散は気孔を通じて行われるが,気孔は
葉の裏側の部分のほうがたくさんある。
[3]生物どうしのつながり
問1 生産者は緑色植物であるから,これらはすべて動物であり,消費者である。
問2 菌類・細菌類について,正しいのはウ,エ
ア.キノコは菌類である。
イ.菌類・細菌類は酸素を生産しない。酸素を作るのは植物
問3 B,Cでは土を沸騰させたので菌類・細菌類が死滅したが,Aでは菌類・細菌類が
有機物を無機物に分解したので,デンプンがなくなった。
[4]溶解度曲線の話
問1(1)溶けている物質は溶質,溶かしている液体は溶媒という。
問1(2)答えはア。溶けている物質の分だけ質量が増える。
問2 ろ過をするときはビーカーに落ちた溶液がはねないようにするため,ろうとの足を
ビーカーにつけて実験を行う。
問3 硝酸カリウム。60℃のときと30℃のときで,溶解度の差が一番大きいので,一番多く
の結晶が出てくる。
[5]銅を酸化して酸化銅を作り,再び還元して銅に戻す実験
問1 銅:酸素は4:1で反応する。
銅を1.2g用意すると,酸素は0.3g反応するので,酸化銅は1.5gできる。
問2 これは逆流を防ぐためである。冷やすと試験管内の圧力が下がるので,石灰水が逆流
してしまうからである。
問3 酸化銅の還元の実験 2CuO+C→2Cu+O2
[6]音の性質
問1 速さを求めるには距離を時間で割る。
距離:1歩60cmで200歩あるので,60×200=12000cm=120m (相当大きい声!!)
時間は0.4秒なので,120÷0.4=300m/秒
問2 音の大きさは振幅の大きさ,音の高さは振動数の多さであるから,振幅は大きくなり,
振動数も多くなる。
★★[7]電流回路について
問1 電流計は直列に,電圧計は並列につなぐ。
問2 ここで電流計は240mAと読む。実験1では6Vの電圧がかかっていたので,オームの法則に
代入して,6=R×0.24 R=25Ω
問3 実験1では,並列回路であるから,電熱線P,Qはそれぞれ6Vずつの電圧がかかっている。
実験2では,直列回路であるから,電熱線P,Qのそれぞれに,1.5Vずつの電圧がかかっている。
よって,抵抗が同じとき,電圧が大きいと電流も大きくなるので,実験2は実験1の0.25倍
の電流が流れる。
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■■まとめ■■
20年よりも全体的に考え込むような問題が多く難しくなっています。
簡単な知識だけの問題は落とせません。その場で考えなければならない問題が
いくつかあるので,時間配分に気を付けましょう。
★★問題
[4]いつもと違う還元の方法ではあるが,あせらないこと。
[7]塩酸に炭酸水素ナトリウムを入れる。過不足なく反応する点を指摘できますか。
■■ポイント■■
[1]火山について
(1)ねばりけが強いと火山の形が盛り上がる。この火山では無色鉱物が多く,有色鉱物が少ない。
(2)ゆっくり冷えて固まると,比較的大きな結晶の斑晶になる。それ以外の部分は急に冷えて
固まった石基。
(3)火山灰が押し固められてできた岩石は凝灰岩という。
(4)これは引っかからないでほしい問題。時間は同じである。P,Q,Rの地点でPがたくさん
土砂がたい積した,というだけであり,時間の差はない。
[2]音について
(1)図2はこれを振動数2回という。図3は4回振動している。
(2)弦が太いか細いか以外の観点は同じでなければならない。
(3)この実験の組み合わせで同じ高さの音が出るとすれば,③と④の組みだけである。
(4)輪ゴムをピンと張ると,①太さが細くなり,②張りが強なる。だから,音が高くなる。
[3]葉のはたらきを調べる実験
(1)このような実験を,対照実験という。
(2)今回行っている実験は光合成・呼吸の実験である。ここで息を吹き込み,二酸化炭素を
入れると光合成の働きを見ることができる。
(3)根から水分と,水分に溶け込んだ無機養分を取り入れるが,余った水分は水蒸気として
気孔から外に出す。この植物の働きを蒸散という。
(4)Aは光合成も呼吸もしていて,Bは呼吸のみ行っている。
★★[4]これは還元の実験。ポリエチレンがいつも勉強していた,炭素や水素の代わりになって
いることに気づきたい。
(1)発生した水が底のほうに戻ると,試験管が割れる危険性があるため。この実験操作も
よく問われる。
(2)これはイ・エ。あとは「たたくとのびる」などという性質もある。
(3)二酸化炭素が発生しているので,ここではポリエチレンに炭素がふくまれていることが
わかる。酸化銅の中の酸素を奪い取っているので,還元反応という。
(4)酸化マグネシウムに塩酸を入れても反応しない。
[5]天気とその変化に関する問題。
(1)A付近では高気圧ができている。高気圧では時計回りに風が吹き出している。下降気流が
あるので雲はできにくい。
(2)風の強さは等圧線の間隔が狭いほど強くなる。
(3)寒冷前線付近の図。これもしっかりと書けるようにして
おくこと。寒気が暖気を押し
上げるので,積雲が発達。
前線は前線面が地表と交わるところ。
(4)久米島に低気圧Bの中心があったのは18日午前7時。八丈島に中心があったのは19日午前6
時。つまり,23時間で1500kmの距離を動いたので,1500÷23=65.… となる。
[6]電流回路についての問題。
(1)オームの法則を用いる。
V=RIであるが,40mAで3.2Vであるから,3.2=R×0.04。これより,R=80Ω
(2)PQ間は抵抗である。抵抗の長さが長ければ長いほど,抵抗は大きくなるから,電圧が
一定であれば,電流は小さくなる。また,表を見ればわかるとおり,電流が同じであれば,
長さが3倍になれば,必要な電圧も3倍になる。
(3)これは抵抗を直列につないでいる。30mAのとき,9.6Vということは,40cmのときのちょう
ど2倍の電圧が必要,ということである。つまり合計80cm分必要なので,1本は40cm。
(4)①PQと豆電球は並列つなぎ。電圧を4Vにしたので,両方ともかかる電圧は4V。
②表の40cmの部分を見ると,
20mA→3.2V,30mA→4.8Vだから,4Vのときはちょうど真ん中の25mAだけ流れる。
③すると,豆電球を流れる電流は425-25=400mAとなるので,オームの法則より,
4=R×0.4 R=10Ω
★★[7]塩酸に炭酸水素ナトリウムを入れる。化学反応式はちょっと難しいか。
(1)これは覚えていなさい,という問題ではなく,化学反応式をその場で作りなさい,
というもの。左辺のあまりは,C,O,Oであるから,空欄にはCO2が入る。
(2)グラフを書こうとすると,A,B,C,Dあたりは,
そのまま比例になっているが,DとEの間で,2.4g
を迎えてしまい,それ以上炭酸水素ナトリウムを
入れても反応が進行しないのである。丁寧に書く
と,大体4.5gくらいのところで折り返しになる。
(3)ビーカーDは炭酸水素ナトリウムをもう少し入れ
ても反応が進む状態,ということは塩酸が残って
いるので,ここは塩酸が残っているので,酸性である。
(4)塩酸が十分ある状態の時,BとFを比べると,ちょうど3倍の関係であるから,Fでは3.15g
の質量の差となるはずである。ということは,3.15-2.4=0.75gの気体がさらに発生する。
[8]動物についての問題
(1)背骨のない動物を無セキツイ動物という。
(2)これは知らないとどうしようもない。かなり細かい知識になる。
(3)実験③では沸騰して,土の中の微生物を殺して実験をしようとしている。ふたをして,
空気中の微生物が入らないようにする。
(4)これは知識。菌類細菌類は,分解者と呼ばれる。
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■■まとめ■■
20年よりも全体的に考え込むような問題が多く難しくなっています。
簡単な知識だけの問題は落とせません。その場で考えなければならない問題が
いくつかあるので,時間配分に気を付けましょう。
★★問題
[4]いつもと違う還元の方法ではあるが,あせらないこと。
[7]塩酸に炭酸水素ナトリウムを入れる。過不足なく反応する点を指摘できますか。
■■ポイント■■
[1]火山について
(1)ねばりけが強いと火山の形が盛り上がる。この火山では無色鉱物が多く,有色鉱物が少ない。
(2)ゆっくり冷えて固まると,比較的大きな結晶の斑晶になる。それ以外の部分は急に冷えて
固まった石基。
(3)火山灰が押し固められてできた岩石は凝灰岩という。
(4)これは引っかからないでほしい問題。時間は同じである。P,Q,Rの地点でPがたくさん
土砂がたい積した,というだけであり,時間の差はない。
[2]音について
(1)図2はこれを振動数2回という。図3は4回振動している。
(2)弦が太いか細いか以外の観点は同じでなければならない。
(3)この実験の組み合わせで同じ高さの音が出るとすれば,③と④の組みだけである。
(4)輪ゴムをピンと張ると,①太さが細くなり,②張りが強なる。だから,音が高くなる。
[3]葉のはたらきを調べる実験
(1)このような実験を,対照実験という。
(2)今回行っている実験は光合成・呼吸の実験である。ここで息を吹き込み,二酸化炭素を
入れると光合成の働きを見ることができる。
(3)根から水分と,水分に溶け込んだ無機養分を取り入れるが,余った水分は水蒸気として
気孔から外に出す。この植物の働きを蒸散という。
(4)Aは光合成も呼吸もしていて,Bは呼吸のみ行っている。
★★[4]これは還元の実験。ポリエチレンがいつも勉強していた,炭素や水素の代わりになって
いることに気づきたい。
(1)発生した水が底のほうに戻ると,試験管が割れる危険性があるため。この実験操作も
よく問われる。
(2)これはイ・エ。あとは「たたくとのびる」などという性質もある。
(3)二酸化炭素が発生しているので,ここではポリエチレンに炭素がふくまれていることが
わかる。酸化銅の中の酸素を奪い取っているので,還元反応という。
(4)酸化マグネシウムに塩酸を入れても反応しない。
[5]天気とその変化に関する問題。
(1)A付近では高気圧ができている。高気圧では時計回りに風が吹き出している。下降気流が
あるので雲はできにくい。
(2)風の強さは等圧線の間隔が狭いほど強くなる。
(3)寒冷前線付近の図。これもしっかりと書けるようにして
おくこと。寒気が暖気を押し
上げるので,積雲が発達。
前線は前線面が地表と交わるところ。
(4)久米島に低気圧Bの中心があったのは18日午前7時。八丈島に中心があったのは19日午前6
時。つまり,23時間で1500kmの距離を動いたので,1500÷23=65.… となる。
[6]電流回路についての問題。
(1)オームの法則を用いる。
V=RIであるが,40mAで3.2Vであるから,3.2=R×0.04。これより,R=80Ω
(2)PQ間は抵抗である。抵抗の長さが長ければ長いほど,抵抗は大きくなるから,電圧が
一定であれば,電流は小さくなる。また,表を見ればわかるとおり,電流が同じであれば,
長さが3倍になれば,必要な電圧も3倍になる。
(3)これは抵抗を直列につないでいる。30mAのとき,9.6Vということは,40cmのときのちょう
ど2倍の電圧が必要,ということである。つまり合計80cm分必要なので,1本は40cm。
(4)①PQと豆電球は並列つなぎ。電圧を4Vにしたので,両方ともかかる電圧は4V。
②表の40cmの部分を見ると,
20mA→3.2V,30mA→4.8Vだから,4Vのときはちょうど真ん中の25mAだけ流れる。
③すると,豆電球を流れる電流は425-25=400mAとなるので,オームの法則より,
4=R×0.4 R=10Ω
★★[7]塩酸に炭酸水素ナトリウムを入れる。化学反応式はちょっと難しいか。
(1)これは覚えていなさい,という問題ではなく,化学反応式をその場で作りなさい,
というもの。左辺のあまりは,C,O,Oであるから,空欄にはCO2が入る。
(2)グラフを書こうとすると,A,B,C,Dあたりは,
そのまま比例になっているが,DとEの間で,2.4g
を迎えてしまい,それ以上炭酸水素ナトリウムを
入れても反応が進行しないのである。丁寧に書く
と,大体4.5gくらいのところで折り返しになる。
(3)ビーカーDは炭酸水素ナトリウムをもう少し入れ
ても反応が進む状態,ということは塩酸が残って
いるので,ここは塩酸が残っているので,酸性である。
(4)塩酸が十分ある状態の時,BとFを比べると,ちょうど3倍の関係であるから,Fでは3.15g
の質量の差となるはずである。ということは,3.15-2.4=0.75gの気体がさらに発生する。
[8]動物についての問題
(1)背骨のない動物を無セキツイ動物という。
(2)これは知らないとどうしようもない。かなり細かい知識になる。
(3)実験③では沸騰して,土の中の微生物を殺して実験をしようとしている。ふたをして,
空気中の微生物が入らないようにする。
(4)これは知識。菌類細菌類は,分解者と呼ばれる。
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■■まとめ■■
基本的な問題です。例年出題形式が同じですが,文章が長いことに特徴があります。
理科の原理を問う問題も多く出題されているので,丁寧に学習しましょう。
★★つきはありません。万遍なく復習をしておきましょう。
■■ポイント■■
[1]小問集合。
(1)石灰岩の特徴:塩酸をかけると,気体が発生する。
(2)水の沸騰の話。難しくない。
(3)aのひげ根で単子葉類。双子葉類の葉脈は網状脈。
(4)沸点の違いを利用して液体を分類する方法を蒸留という。
(5)多細胞生物も無性生殖をおこなうが,受精などはしない。
(6)A→Bの間で減少する位置エネルギーは,
①B点での運動エネルギー ○
②C点での運動エネルギー は× (0になる)
③B→Cの間で増加する位置エネルギー ○
[2]会話文の小問集合。
(会話1)
(1)面白い事実を話している。反射は常に起こっているが,外から中に入る光の量が多いと
反射光が見えない,という事実である。
(2)露がつくのは,空気中の水蒸気が水滴に変わったものである。気温が上がると飽和水蒸
気量は上がり,気温が下がると飽和水蒸気量も下がる。
(3)トウモロコシも有機化合物である,という事実である。光合成するときは気孔から二酸
化酸素を取り入れる。根から吸収されたものは道管を通る。
(4)炭素と酸素が化合すると二酸化炭素水素と酸素が化合すると水ができる。
[3]太陽の動きについて
(1)透明半球の実験では,ペンの影の先が中心に来るようにする。地球は西から東に自転する
から,太陽が東から西に動いているように見える。
(2)これは覚えるだけ。季節が生じる理由は,地球が公転面に対して,地軸を傾けているので。
(3)天体の年周運動の問題では,
①頭の上が南。②真夜中は太陽とちょうど反対向きに
あるということ。作図の問題は,要復習のこと!!
[4]生物どうしのつながり。
(1)体の大きさは関係ない。消費者Aは草食動物だが,シマウマなど体の大きいものも存在する。
(2)ビーカー②は沸騰させたので,微生物は死んでしまった。またビーカー③は対照実験。
※ベネジクト液は糖の検出に用いる試薬であるが,加熱する,という点に注意。
デンプンが分解して,糖ができた,という文章を選ぶ。
(3)ビーカー④はデンプン溶液を入れたので,分解者が活発に活動(つまり呼吸)をした。
この際分解者は有機物を無機物に変えるので二酸化炭素濃度が増えた。
[5]分解や還元の実験。
まずは,A・B・Cを決める。
Aを加熱すると二酸化炭素ができる→炭酸水素ナトリウム
Bを加熱しても気体がでない→酸化銅は分解しない
Cを加熱すると何かの気体ができる→酸化銀の分解
実験2の白色物質は銀。実験3は還元反応をしている。
(1)バーナーが青色の炎でないときは,空気が足りないのであり,このときaの空気調節ねじ
を回して空気を送る。石灰水からガラス管を取り除く理由は,逆流を防ぐため。
(2)A・Cは先ほ何であるか確認した。出てくる気体はア。
(3)これは,酸化銅の水素による還元実験。化学反応式はCuO+H2→Cu+H2O
[6]電流回路について
実験2.PとQの電流の大きさが等しいとき,Qを流れた電流は電熱線aと電熱線cに分かれる。だから,図2の電熱線aのほうがたくさんの電流が流れ,明るくなる。
実験3.図4の回路は直列回路である。直列回路は流れる電流の大きさが一定であり,図1のグラフを見ると,例えば1Aのとき電熱線Aにかかる電圧は1V,電熱線Aにかかる電圧は5Vであるから,電熱線bのほうが明るく光る。
(1)電流計は直列に,電圧計は並列につなぐ。
(2)抵抗cを流れる電流が1Aのとき
→グラフから電圧は2Vとわかる。
→並列回路では電圧が等しいので,電熱線aの電圧も2V
→このとき流れる電流はグラフから2A。
抵抗と電流:抵抗が大きいと流れる電流は小さい。これは基本的な事実。
(3)電力は電流と電圧の積であらわす。
図5のように並列につなぐと,a,bの電圧が等しくなる。このとき,グラフを見ると,
aのほうがたくさんの電流が流れることになるので,aのほうが明るくなる。
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■■まとめ■■
基本的な問題です。例年出題形式が同じですが,文章が長いことに特徴があります。
理科の原理を問う問題も多く出題されているので,丁寧に学習しましょう。
★★つきはありません。万遍なく復習をしておきましょう。
■■ポイント■■
[1]小問集合。
(1)石灰岩の特徴:塩酸をかけると,気体が発生する。
(2)水の沸騰の話。難しくない。
(3)aのひげ根で単子葉類。双子葉類の葉脈は網状脈。
(4)沸点の違いを利用して液体を分類する方法を蒸留という。
(5)多細胞生物も無性生殖をおこなうが,受精などはしない。
(6)A→Bの間で減少する位置エネルギーは,
①B点での運動エネルギー ○
②C点での運動エネルギー は× (0になる)
③B→Cの間で増加する位置エネルギー ○
[2]会話文の小問集合。
(会話1)
(1)面白い事実を話している。反射は常に起こっているが,外から中に入る光の量が多いと
反射光が見えない,という事実である。
(2)露がつくのは,空気中の水蒸気が水滴に変わったものである。気温が上がると飽和水蒸
気量は上がり,気温が下がると飽和水蒸気量も下がる。
(3)トウモロコシも有機化合物である,という事実である。光合成するときは気孔から二酸
化酸素を取り入れる。根から吸収されたものは道管を通る。
(4)炭素と酸素が化合すると二酸化炭素水素と酸素が化合すると水ができる。
[3]太陽の動きについて
(1)透明半球の実験では,ペンの影の先が中心に来るようにする。地球は西から東に自転する
から,太陽が東から西に動いているように見える。
(2)これは覚えるだけ。季節が生じる理由は,地球が公転面に対して,地軸を傾けているので。
(3)天体の年周運動の問題では,
①頭の上が南。②真夜中は太陽とちょうど反対向きに
あるということ。作図の問題は,要復習のこと!!
[4]生物どうしのつながり。
(1)体の大きさは関係ない。消費者Aは草食動物だが,シマウマなど体の大きいものも存在する。
(2)ビーカー②は沸騰させたので,微生物は死んでしまった。またビーカー③は対照実験。
※ベネジクト液は糖の検出に用いる試薬であるが,加熱する,という点に注意。
デンプンが分解して,糖ができた,という文章を選ぶ。
(3)ビーカー④はデンプン溶液を入れたので,分解者が活発に活動(つまり呼吸)をした。
この際分解者は有機物を無機物に変えるので二酸化炭素濃度が増えた。
[5]分解や還元の実験。
まずは,A・B・Cを決める。
Aを加熱すると二酸化炭素ができる→炭酸水素ナトリウム
Bを加熱しても気体がでない→酸化銅は分解しない
Cを加熱すると何かの気体ができる→酸化銀の分解
実験2の白色物質は銀。実験3は還元反応をしている。
(1)バーナーが青色の炎でないときは,空気が足りないのであり,このときaの空気調節ねじ
を回して空気を送る。石灰水からガラス管を取り除く理由は,逆流を防ぐため。
(2)A・Cは先ほ何であるか確認した。出てくる気体はア。
(3)これは,酸化銅の水素による還元実験。化学反応式はCuO+H2→Cu+H2O
[6]電流回路について
実験2.PとQの電流の大きさが等しいとき,Qを流れた電流は電熱線aと電熱線cに分かれる。だから,図2の電熱線aのほうがたくさんの電流が流れ,明るくなる。
実験3.図4の回路は直列回路である。直列回路は流れる電流の大きさが一定であり,図1のグラフを見ると,例えば1Aのとき電熱線Aにかかる電圧は1V,電熱線Aにかかる電圧は5Vであるから,電熱線bのほうが明るく光る。
(1)電流計は直列に,電圧計は並列につなぐ。
(2)抵抗cを流れる電流が1Aのとき
→グラフから電圧は2Vとわかる。
→並列回路では電圧が等しいので,電熱線aの電圧も2V
→このとき流れる電流はグラフから2A。
抵抗と電流:抵抗が大きいと流れる電流は小さい。これは基本的な事実。
(3)電力は電流と電圧の積であらわす。
図5のように並列につなぐと,a,bの電圧が等しくなる。このとき,グラフを見ると,
aのほうがたくさんの電流が流れることになるので,aのほうが明るくなる。
平成21年度・神奈川県(理科)高校入試問題 [平成21年度(2009年)・理科]
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■■まとめ■■
基本的な問題です。前半の小問集合では耳慣れない言葉もあります。迷いやすい選択肢は消去法で解くようにしましょう。
★★つきはありません。万遍なく復習をしておきましょう。
■■ポイント■■
[1]物理小問集合。
(ア)圧力の計算。XとYでは質量に3倍差があり,また,一番広い面と一番狭い面では4倍の差がある。(8×4=32と,4×2=8)よって,掛け算すると12倍
(イ)丸い球から作図する。鏡の端に入射した場合,どのように反射するかを書くと,図のようになる。よって,この図の中に入っているのは,B,C,Eの3点である。
(ウ)直列つなぎなので,電熱線Aも電熱線Bも0.2Aの電流が流れる。そのときのそれぞれの電圧は3Vと5Vであるから,合計して8Vの電圧がかかる。
[2]化学小問集合。
(ア)コージェネレーションという言葉は聞きなれないが,ここは消去法。
1.太陽の持つエネルギーは光エネルギー
2.風力発電は気象条件に左右される。
3.燃料電池は水素-酸素結合の話である。
(イ)酸化銀を加熱すると,酸素と銀に分かれる。酸素の発生法は1の実験。
(ウ)溶解度の実験。まとめると,
物質Aは60℃で11g,30℃で4.5g
物質Bは60℃で5.5g,30℃で4.2g溶ける。
30℃まで冷やした時に物質が出てくるのは物質B
[3]化学小問集合。
(ア)植物いがマツ・イチョウなので,ここは裸子植物の分類。植物うがユリ・トウモロコシ
なので,ここが単子葉類の分類。これらを総合すると,3になる。
(イ)ジャガイモは無性生殖も有性生殖もどちらもすることがこの文章からわかる。
1.種子をまく→有性生殖なので,子の遺伝子は親と異なることもある。
2.染色体の数は親子で同じ。
3.同じ個体の植物から出てくるイモはすべて同じ遺伝子型を持つ。
4.無性生殖は親の複製を作ることになるので,優れた性質をそのまま継がせようとする
なら,無性生殖がよい。
(ウ)容器Aは微生物が呼吸をするので,デンプンを分解するが,容器Bは微生物が死んでし
まったのでデンプンを分解しない。
[4]地学小問集合。
(ア)冬至の日は真東よりも図のように南寄りから日が昇る。
(イ)現在の気温は28℃であり,露点は18℃である。割り算の指揮を作る。
(ウ)初期微動継続時間は震源からの距離に比例する。100kmの地点で12秒だから,150kmの
地点ではその1.5倍の18秒。
[5]台車の動きに関する問題
(ア)重力は,いつでも真下の方向である。
(イ)これは説明の必要はないであろう。
(ウ)5打点ごとに切っているので,テープ1本の時間は0.1秒である。
(エ)傾きが急になったので,どんどん速くなる。
[6]銅とマグネシウムの燃焼の実験。
銅:酸素→酸化銅 が 4:1:5
マグ:酸素→酸化マグ が 3:2:5 であることは必ず覚えておくこと!
(ア)大したことを聞いているわけではない。
(イ)酸化銅の燃焼の実験の化学反応式。
2Cu+O2→2CuO 代表的な化学反応式は覚えておく。
(ウ)これもよく出る問題。
銅4gに対し,酸素は1g反応する。マグ3gに対し,酸素は2g反応する。
よって,同じ2gに反応する金属の質量を考えると,銅は8g必要である。
よって,銅:マグ=8:3で4。
(エ)銅2g→酸素は0.5g反応する。マグ3g→酸素は2g反応する。
つまり,加熱前合計5gの金属は,2.5gの酸素と反応し,酸化物は合計7.5gできるはず。
[7]生物の分類に関する問題
まずは表を見て生物を特定する。Aは恒温動物なので鳥類かほ乳類だから,今回はペンギン。
Cがわかりやすくて,親と子で呼吸方法が異なるので両生類のサンショウウオ。
だから残りはBのは虫類でウミガメとわかる。
(ア)ほ乳類の呼吸器は肺(→イルカもクジラも肺呼吸!),魚類は変温動物。
(イ)先ほど考えたこと。
(ウ)丸い粒は赤血球のこと。この赤血球の中にはヘモグロビンが含まれている。
(エ)せきずい。セキツイ動物のセキツイは背骨のことをあらわす。
似ている言葉なので注意をすること。
[8]地層の観察について
(ア)実験操作の方法。岩石がどのようなものからできているかを調べる実験は3のように行う。
(イ)白色鉱物→セキエイ・チョウセキである。白色鉱物が多ければ多いほど,マグマのねばり
けが大きくなる。
(ウ)環境を知る手掛かりとなる化石は示相化石。年代を知る手掛かりとなる化石は示準化石。
(エ)川の流れによって火山灰層が削られた,という文章を選べばよい。
1.もしも川が大量の土砂を運んでいたら,中学校・高校の下までもレキがたい積する
可能性もある。
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■■まとめ■■
基本的な問題です。前半の小問集合では耳慣れない言葉もあります。迷いやすい選択肢は消去法で解くようにしましょう。
★★つきはありません。万遍なく復習をしておきましょう。
■■ポイント■■
[1]物理小問集合。
(ア)圧力の計算。XとYでは質量に3倍差があり,また,一番広い面と一番狭い面では4倍の差がある。(8×4=32と,4×2=8)よって,掛け算すると12倍
(イ)丸い球から作図する。鏡の端に入射した場合,どのように反射するかを書くと,図のようになる。よって,この図の中に入っているのは,B,C,Eの3点である。
(ウ)直列つなぎなので,電熱線Aも電熱線Bも0.2Aの電流が流れる。そのときのそれぞれの電圧は3Vと5Vであるから,合計して8Vの電圧がかかる。
[2]化学小問集合。
(ア)コージェネレーションという言葉は聞きなれないが,ここは消去法。
1.太陽の持つエネルギーは光エネルギー
2.風力発電は気象条件に左右される。
3.燃料電池は水素-酸素結合の話である。
(イ)酸化銀を加熱すると,酸素と銀に分かれる。酸素の発生法は1の実験。
(ウ)溶解度の実験。まとめると,
物質Aは60℃で11g,30℃で4.5g
物質Bは60℃で5.5g,30℃で4.2g溶ける。
30℃まで冷やした時に物質が出てくるのは物質B
[3]化学小問集合。
(ア)植物いがマツ・イチョウなので,ここは裸子植物の分類。植物うがユリ・トウモロコシ
なので,ここが単子葉類の分類。これらを総合すると,3になる。
(イ)ジャガイモは無性生殖も有性生殖もどちらもすることがこの文章からわかる。
1.種子をまく→有性生殖なので,子の遺伝子は親と異なることもある。
2.染色体の数は親子で同じ。
3.同じ個体の植物から出てくるイモはすべて同じ遺伝子型を持つ。
4.無性生殖は親の複製を作ることになるので,優れた性質をそのまま継がせようとする
なら,無性生殖がよい。
(ウ)容器Aは微生物が呼吸をするので,デンプンを分解するが,容器Bは微生物が死んでし
まったのでデンプンを分解しない。
[4]地学小問集合。
(ア)冬至の日は真東よりも図のように南寄りから日が昇る。
(イ)現在の気温は28℃であり,露点は18℃である。割り算の指揮を作る。
(ウ)初期微動継続時間は震源からの距離に比例する。100kmの地点で12秒だから,150kmの
地点ではその1.5倍の18秒。
[5]台車の動きに関する問題
(ア)重力は,いつでも真下の方向である。
(イ)これは説明の必要はないであろう。
(ウ)5打点ごとに切っているので,テープ1本の時間は0.1秒である。
(エ)傾きが急になったので,どんどん速くなる。
[6]銅とマグネシウムの燃焼の実験。
銅:酸素→酸化銅 が 4:1:5
マグ:酸素→酸化マグ が 3:2:5 であることは必ず覚えておくこと!
(ア)大したことを聞いているわけではない。
(イ)酸化銅の燃焼の実験の化学反応式。
2Cu+O2→2CuO 代表的な化学反応式は覚えておく。
(ウ)これもよく出る問題。
銅4gに対し,酸素は1g反応する。マグ3gに対し,酸素は2g反応する。
よって,同じ2gに反応する金属の質量を考えると,銅は8g必要である。
よって,銅:マグ=8:3で4。
(エ)銅2g→酸素は0.5g反応する。マグ3g→酸素は2g反応する。
つまり,加熱前合計5gの金属は,2.5gの酸素と反応し,酸化物は合計7.5gできるはず。
[7]生物の分類に関する問題
まずは表を見て生物を特定する。Aは恒温動物なので鳥類かほ乳類だから,今回はペンギン。
Cがわかりやすくて,親と子で呼吸方法が異なるので両生類のサンショウウオ。
だから残りはBのは虫類でウミガメとわかる。
(ア)ほ乳類の呼吸器は肺(→イルカもクジラも肺呼吸!),魚類は変温動物。
(イ)先ほど考えたこと。
(ウ)丸い粒は赤血球のこと。この赤血球の中にはヘモグロビンが含まれている。
(エ)せきずい。セキツイ動物のセキツイは背骨のことをあらわす。
似ている言葉なので注意をすること。
[8]地層の観察について
(ア)実験操作の方法。岩石がどのようなものからできているかを調べる実験は3のように行う。
(イ)白色鉱物→セキエイ・チョウセキである。白色鉱物が多ければ多いほど,マグマのねばり
けが大きくなる。
(ウ)環境を知る手掛かりとなる化石は示相化石。年代を知る手掛かりとなる化石は示準化石。
(エ)川の流れによって火山灰層が削られた,という文章を選べばよい。
1.もしも川が大量の土砂を運んでいたら,中学校・高校の下までもレキがたい積する
可能性もある。