平成21年度・茨城県(理科)高校入試問題 [平成21年度(2009年)・理科]
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http://www.tokyo-np.co.jp/k-shiken/index.html
■■まとめ■■
記述式の問題が多いのが特徴です。原理を問う問題が多いので暗記より一歩進んだ理解が
必要です。また,所々で細かい知識が問われているのも特徴です。
★★問題
[3]電流回路が苦手な人は,この問題を解いておくとよいでしょう。
直列回路,並列回路での電流・電圧の関係を正確にとらえましょう。
■■ポイント■■
[1]小問集合
(1)腕の曲げ伸ばしで,どの筋肉が伸びるか,という問題。腕を曲げるときは外側の筋肉が
緩んで,内側の筋肉が縮む。
(2)日周運動と年周運動。
日周運動は24時間で1回転だから,1時間で15°
年周運動は12か月で1回転だから,1か月で30°
今回は(同じ日の)2時間後と1か月後の話なので,同じ位置にあるように見える。
(3)水溶液の性質。の中で,レモン汁と酢が酸で,せっけん水と石灰水がアルカリである。
(4)エネルギーは変換されても,その総和は変化しない。
燃料のうち電気エネルギーに変わらなかったものはほとんどが熱となって逃げていく。
[2]小問集合
(1)背骨があるグループはあ.せきつい動物。恒温動物であるのは,ほ乳類と鳥類である。
(2)海の中の深い溝を海溝といい,地震が起きた時などにできる地層のずれを断層という。
(3)①ガラス玉から光を出しているので,屈折角。
②カメラから見ると,本当は図1の位置にあるものを,もう少し左にあるように見てい
る。だから,水を抜いていくと,ウの方向に動くように見える。
(4)①細胞分裂が進む順番は,ア→エ→オ→ウ→イ
②細胞の中にあるひも状の物質は染色体といって,この中に,遺伝に関する情報が含ま
れている。
(5)①今回は水50gに溶ける量を考える,という問題。つまり縦軸を半分にして読まなけれ
ばならない。そうすると,60℃のときはおおそ30gまで溶けるが,20℃のときに6gしか
溶けないことがグラフから読みとれる。
②溶けているミョウバンを溶質,溶かしている水を溶媒という。
(6)①一郎が先生を押す力と,台車から一郎が受ける力は,ちょうど力のつり合いの関係
であり,大きさ同じ・向き反対・一直線上にある,というこがわかる。
②お互いに反対方向に動く。
★★[3]電流回路について
(1)回路図で,電熱線AがYの字に広がっている部分が電熱線の始まりと終わりであり,この
部分に電圧計が並列につながれていることを見抜かなければならない。
(2)電熱線AとBが並列につながれているところを見る。
たとえば4.5Vのとき,図1からAには0.15Aの電流が流れているが,並列につながれている
ときは,0.45Aの電流が流れている。並列では電圧が一定になるので,このとき,0.3Aの
電流が流れる。
(3)並列の部分を読むと,例えば4.5V→0.45A であるから,6.0V→0.6A
(4)直列の部分を読むと,例えば
4.5V→0.1A であるから,オームの法則に代入して,4.5=R×0.1 R=45Ω
(5)同じ電圧をかけたとき,並列回路のほうが流れる電流は大きくなるから,発熱量が大き
くなり,水の温度変化が大きくなる。
[4]化学変化における質量の変化についての問題
銅を一度酸化させて,再び還元させて元に戻す,という実験を行っている。
(1)ガスバーナーの使い方は,ここでは,ア~カの選択肢をよく読んで回答したい。
(2)実験1では,銅の酸化の実験であり,ここでは,酸素と化合したから質量が増えた。
(3)酸化銅の炭素による還元の実験。化学反応式は,2CuO+C→2Cu+CO2
(4)ここでの発生気体は二酸化炭素。アは有機化合物を燃焼させると水と二酸化炭素が
できる,という反応である。
(5)グラフを丁寧に書くと,ちょうど0.15gのときに折り返し線が来ることがわかる。また,炭素粉末が0.3gある時は,炭素が十分にある状況なので,酸化銅はすべて銅になる。
銅:酸素→酸化銅 のときの4:1:5を思い出すと,酸化銅5に対して銅は4だけできるので,酸化銅を2.00g入れたときに,銅は1.60gできる。(グラフを見ると1.6gであることがわかる。)
[5]植物のからだのつくりについて
(1)対照実験,ということばが問題文中に使われている。植物のはたらきでないことを調べる
には,植物を抜いた形での実験をしなければならない。よって,植物を入れないで,空気
だけを入れた袋を暗い場所に置く。
(2)Bでは光合成も呼吸もしている。
呼吸によって放出される二酸化炭素の量よりも,光合成によって吸収される二酸化炭素の
量のほうが多い。
(3)蒸散の話。
①水や根から吸収された無機養分(←忘れがち!!)の通り道は道管である。
②蒸散が行われる場所は気孔。
(4)動物の細胞は,有機物を燃焼(酸化)させて,その時に出てくるエネルギーを使って活動源
としている。有機物を燃焼させたときに,出てくるものは,二酸化炭素と水である。
[6]天気の変化について
(1)①寒冷前線はイ。アは温暖前線,ウは閉そく前線,エは停滞前線。
②12時頃に寒冷前線が通過している。寒冷前線が作る雲は,積乱雲。
③18時のときの風向は絵を見ると東
(2)10時のとき,21.8×0.6=13.08(g/m3)
17時のとき,13.6×0.7=9.52(g/m3)
よって,10時のほうが3.56(g/m3)だけ多い。
(3)雲のでき方。
①空気が上昇する
②気圧が下がるので,空気が膨張する
③膨張すると気温が下がる。すると飽和水蒸気量も下がるので,やがて露点に達すると,
雲になる。
(4)5月1日の天気は「晴れ」である。晴れの時は,気温と湿度のグラフがちょうど反対の形
になる。
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■■まとめ■■
記述式の問題が多いのが特徴です。原理を問う問題が多いので暗記より一歩進んだ理解が
必要です。また,所々で細かい知識が問われているのも特徴です。
★★問題
[3]電流回路が苦手な人は,この問題を解いておくとよいでしょう。
直列回路,並列回路での電流・電圧の関係を正確にとらえましょう。
■■ポイント■■
[1]小問集合
(1)腕の曲げ伸ばしで,どの筋肉が伸びるか,という問題。腕を曲げるときは外側の筋肉が
緩んで,内側の筋肉が縮む。
(2)日周運動と年周運動。
日周運動は24時間で1回転だから,1時間で15°
年周運動は12か月で1回転だから,1か月で30°
今回は(同じ日の)2時間後と1か月後の話なので,同じ位置にあるように見える。
(3)水溶液の性質。の中で,レモン汁と酢が酸で,せっけん水と石灰水がアルカリである。
(4)エネルギーは変換されても,その総和は変化しない。
燃料のうち電気エネルギーに変わらなかったものはほとんどが熱となって逃げていく。
[2]小問集合
(1)背骨があるグループはあ.せきつい動物。恒温動物であるのは,ほ乳類と鳥類である。
(2)海の中の深い溝を海溝といい,地震が起きた時などにできる地層のずれを断層という。
(3)①ガラス玉から光を出しているので,屈折角。
②カメラから見ると,本当は図1の位置にあるものを,もう少し左にあるように見てい
る。だから,水を抜いていくと,ウの方向に動くように見える。
(4)①細胞分裂が進む順番は,ア→エ→オ→ウ→イ
②細胞の中にあるひも状の物質は染色体といって,この中に,遺伝に関する情報が含ま
れている。
(5)①今回は水50gに溶ける量を考える,という問題。つまり縦軸を半分にして読まなけれ
ばならない。そうすると,60℃のときはおおそ30gまで溶けるが,20℃のときに6gしか
溶けないことがグラフから読みとれる。
②溶けているミョウバンを溶質,溶かしている水を溶媒という。
(6)①一郎が先生を押す力と,台車から一郎が受ける力は,ちょうど力のつり合いの関係
であり,大きさ同じ・向き反対・一直線上にある,というこがわかる。
②お互いに反対方向に動く。
★★[3]電流回路について
(1)回路図で,電熱線AがYの字に広がっている部分が電熱線の始まりと終わりであり,この
部分に電圧計が並列につながれていることを見抜かなければならない。
(2)電熱線AとBが並列につながれているところを見る。
たとえば4.5Vのとき,図1からAには0.15Aの電流が流れているが,並列につながれている
ときは,0.45Aの電流が流れている。並列では電圧が一定になるので,このとき,0.3Aの
電流が流れる。
(3)並列の部分を読むと,例えば4.5V→0.45A であるから,6.0V→0.6A
(4)直列の部分を読むと,例えば
4.5V→0.1A であるから,オームの法則に代入して,4.5=R×0.1 R=45Ω
(5)同じ電圧をかけたとき,並列回路のほうが流れる電流は大きくなるから,発熱量が大き
くなり,水の温度変化が大きくなる。
[4]化学変化における質量の変化についての問題
銅を一度酸化させて,再び還元させて元に戻す,という実験を行っている。
(1)ガスバーナーの使い方は,ここでは,ア~カの選択肢をよく読んで回答したい。
(2)実験1では,銅の酸化の実験であり,ここでは,酸素と化合したから質量が増えた。
(3)酸化銅の炭素による還元の実験。化学反応式は,2CuO+C→2Cu+CO2
(4)ここでの発生気体は二酸化炭素。アは有機化合物を燃焼させると水と二酸化炭素が
できる,という反応である。
(5)グラフを丁寧に書くと,ちょうど0.15gのときに折り返し線が来ることがわかる。また,炭素粉末が0.3gある時は,炭素が十分にある状況なので,酸化銅はすべて銅になる。
銅:酸素→酸化銅 のときの4:1:5を思い出すと,酸化銅5に対して銅は4だけできるので,酸化銅を2.00g入れたときに,銅は1.60gできる。(グラフを見ると1.6gであることがわかる。)
[5]植物のからだのつくりについて
(1)対照実験,ということばが問題文中に使われている。植物のはたらきでないことを調べる
には,植物を抜いた形での実験をしなければならない。よって,植物を入れないで,空気
だけを入れた袋を暗い場所に置く。
(2)Bでは光合成も呼吸もしている。
呼吸によって放出される二酸化炭素の量よりも,光合成によって吸収される二酸化炭素の
量のほうが多い。
(3)蒸散の話。
①水や根から吸収された無機養分(←忘れがち!!)の通り道は道管である。
②蒸散が行われる場所は気孔。
(4)動物の細胞は,有機物を燃焼(酸化)させて,その時に出てくるエネルギーを使って活動源
としている。有機物を燃焼させたときに,出てくるものは,二酸化炭素と水である。
[6]天気の変化について
(1)①寒冷前線はイ。アは温暖前線,ウは閉そく前線,エは停滞前線。
②12時頃に寒冷前線が通過している。寒冷前線が作る雲は,積乱雲。
③18時のときの風向は絵を見ると東
(2)10時のとき,21.8×0.6=13.08(g/m3)
17時のとき,13.6×0.7=9.52(g/m3)
よって,10時のほうが3.56(g/m3)だけ多い。
(3)雲のでき方。
①空気が上昇する
②気圧が下がるので,空気が膨張する
③膨張すると気温が下がる。すると飽和水蒸気量も下がるので,やがて露点に達すると,
雲になる。
(4)5月1日の天気は「晴れ」である。晴れの時は,気温と湿度のグラフがちょうど反対の形
になる。
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