平成21年度・東京都(理科)高校入試問題 [平成21年度(2009年)・理科]
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http://www.tokyo-np.co.jp/k-shiken/index.html
■■まとめ■■
基本的な問題です。例年出題形式が同じですが,文章が長いことに特徴があります。
理科の原理を問う問題も多く出題されているので,丁寧に学習しましょう。
★★つきはありません。万遍なく復習をしておきましょう。
■■ポイント■■
[1]小問集合。
(1)石灰岩の特徴:塩酸をかけると,気体が発生する。
(2)水の沸騰の話。難しくない。
(3)aのひげ根で単子葉類。双子葉類の葉脈は網状脈。
(4)沸点の違いを利用して液体を分類する方法を蒸留という。
(5)多細胞生物も無性生殖をおこなうが,受精などはしない。
(6)A→Bの間で減少する位置エネルギーは,
①B点での運動エネルギー ○
②C点での運動エネルギー は× (0になる)
③B→Cの間で増加する位置エネルギー ○
[2]会話文の小問集合。
(会話1)
(1)面白い事実を話している。反射は常に起こっているが,外から中に入る光の量が多いと
反射光が見えない,という事実である。
(2)露がつくのは,空気中の水蒸気が水滴に変わったものである。気温が上がると飽和水蒸
気量は上がり,気温が下がると飽和水蒸気量も下がる。
(3)トウモロコシも有機化合物である,という事実である。光合成するときは気孔から二酸
化酸素を取り入れる。根から吸収されたものは道管を通る。
(4)炭素と酸素が化合すると二酸化炭素水素と酸素が化合すると水ができる。
[3]太陽の動きについて
(1)透明半球の実験では,ペンの影の先が中心に来るようにする。地球は西から東に自転する
から,太陽が東から西に動いているように見える。
(2)これは覚えるだけ。季節が生じる理由は,地球が公転面に対して,地軸を傾けているので。
(3)天体の年周運動の問題では,
①頭の上が南。②真夜中は太陽とちょうど反対向きに
あるということ。作図の問題は,要復習のこと!!
[4]生物どうしのつながり。
(1)体の大きさは関係ない。消費者Aは草食動物だが,シマウマなど体の大きいものも存在する。
(2)ビーカー②は沸騰させたので,微生物は死んでしまった。またビーカー③は対照実験。
※ベネジクト液は糖の検出に用いる試薬であるが,加熱する,という点に注意。
デンプンが分解して,糖ができた,という文章を選ぶ。
(3)ビーカー④はデンプン溶液を入れたので,分解者が活発に活動(つまり呼吸)をした。
この際分解者は有機物を無機物に変えるので二酸化炭素濃度が増えた。
[5]分解や還元の実験。
まずは,A・B・Cを決める。
Aを加熱すると二酸化炭素ができる→炭酸水素ナトリウム
Bを加熱しても気体がでない→酸化銅は分解しない
Cを加熱すると何かの気体ができる→酸化銀の分解
実験2の白色物質は銀。実験3は還元反応をしている。
(1)バーナーが青色の炎でないときは,空気が足りないのであり,このときaの空気調節ねじ
を回して空気を送る。石灰水からガラス管を取り除く理由は,逆流を防ぐため。
(2)A・Cは先ほ何であるか確認した。出てくる気体はア。
(3)これは,酸化銅の水素による還元実験。化学反応式はCuO+H2→Cu+H2O
[6]電流回路について
実験2.PとQの電流の大きさが等しいとき,Qを流れた電流は電熱線aと電熱線cに分かれる。だから,図2の電熱線aのほうがたくさんの電流が流れ,明るくなる。
実験3.図4の回路は直列回路である。直列回路は流れる電流の大きさが一定であり,図1のグラフを見ると,例えば1Aのとき電熱線Aにかかる電圧は1V,電熱線Aにかかる電圧は5Vであるから,電熱線bのほうが明るく光る。
(1)電流計は直列に,電圧計は並列につなぐ。
(2)抵抗cを流れる電流が1Aのとき
→グラフから電圧は2Vとわかる。
→並列回路では電圧が等しいので,電熱線aの電圧も2V
→このとき流れる電流はグラフから2A。
抵抗と電流:抵抗が大きいと流れる電流は小さい。これは基本的な事実。
(3)電力は電流と電圧の積であらわす。
図5のように並列につなぐと,a,bの電圧が等しくなる。このとき,グラフを見ると,
aのほうがたくさんの電流が流れることになるので,aのほうが明るくなる。
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■■まとめ■■
基本的な問題です。例年出題形式が同じですが,文章が長いことに特徴があります。
理科の原理を問う問題も多く出題されているので,丁寧に学習しましょう。
★★つきはありません。万遍なく復習をしておきましょう。
■■ポイント■■
[1]小問集合。
(1)石灰岩の特徴:塩酸をかけると,気体が発生する。
(2)水の沸騰の話。難しくない。
(3)aのひげ根で単子葉類。双子葉類の葉脈は網状脈。
(4)沸点の違いを利用して液体を分類する方法を蒸留という。
(5)多細胞生物も無性生殖をおこなうが,受精などはしない。
(6)A→Bの間で減少する位置エネルギーは,
①B点での運動エネルギー ○
②C点での運動エネルギー は× (0になる)
③B→Cの間で増加する位置エネルギー ○
[2]会話文の小問集合。
(会話1)
(1)面白い事実を話している。反射は常に起こっているが,外から中に入る光の量が多いと
反射光が見えない,という事実である。
(2)露がつくのは,空気中の水蒸気が水滴に変わったものである。気温が上がると飽和水蒸
気量は上がり,気温が下がると飽和水蒸気量も下がる。
(3)トウモロコシも有機化合物である,という事実である。光合成するときは気孔から二酸
化酸素を取り入れる。根から吸収されたものは道管を通る。
(4)炭素と酸素が化合すると二酸化炭素水素と酸素が化合すると水ができる。
[3]太陽の動きについて
(1)透明半球の実験では,ペンの影の先が中心に来るようにする。地球は西から東に自転する
から,太陽が東から西に動いているように見える。
(2)これは覚えるだけ。季節が生じる理由は,地球が公転面に対して,地軸を傾けているので。
(3)天体の年周運動の問題では,
①頭の上が南。②真夜中は太陽とちょうど反対向きに
あるということ。作図の問題は,要復習のこと!!
[4]生物どうしのつながり。
(1)体の大きさは関係ない。消費者Aは草食動物だが,シマウマなど体の大きいものも存在する。
(2)ビーカー②は沸騰させたので,微生物は死んでしまった。またビーカー③は対照実験。
※ベネジクト液は糖の検出に用いる試薬であるが,加熱する,という点に注意。
デンプンが分解して,糖ができた,という文章を選ぶ。
(3)ビーカー④はデンプン溶液を入れたので,分解者が活発に活動(つまり呼吸)をした。
この際分解者は有機物を無機物に変えるので二酸化炭素濃度が増えた。
[5]分解や還元の実験。
まずは,A・B・Cを決める。
Aを加熱すると二酸化炭素ができる→炭酸水素ナトリウム
Bを加熱しても気体がでない→酸化銅は分解しない
Cを加熱すると何かの気体ができる→酸化銀の分解
実験2の白色物質は銀。実験3は還元反応をしている。
(1)バーナーが青色の炎でないときは,空気が足りないのであり,このときaの空気調節ねじ
を回して空気を送る。石灰水からガラス管を取り除く理由は,逆流を防ぐため。
(2)A・Cは先ほ何であるか確認した。出てくる気体はア。
(3)これは,酸化銅の水素による還元実験。化学反応式はCuO+H2→Cu+H2O
[6]電流回路について
実験2.PとQの電流の大きさが等しいとき,Qを流れた電流は電熱線aと電熱線cに分かれる。だから,図2の電熱線aのほうがたくさんの電流が流れ,明るくなる。
実験3.図4の回路は直列回路である。直列回路は流れる電流の大きさが一定であり,図1のグラフを見ると,例えば1Aのとき電熱線Aにかかる電圧は1V,電熱線Aにかかる電圧は5Vであるから,電熱線bのほうが明るく光る。
(1)電流計は直列に,電圧計は並列につなぐ。
(2)抵抗cを流れる電流が1Aのとき
→グラフから電圧は2Vとわかる。
→並列回路では電圧が等しいので,電熱線aの電圧も2V
→このとき流れる電流はグラフから2A。
抵抗と電流:抵抗が大きいと流れる電流は小さい。これは基本的な事実。
(3)電力は電流と電圧の積であらわす。
図5のように並列につなぐと,a,bの電圧が等しくなる。このとき,グラフを見ると,
aのほうがたくさんの電流が流れることになるので,aのほうが明るくなる。
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