平成21年度・群馬県(理科)高校入試問題 [平成21年度(2009年)・理科]
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http://www.tokyo-np.co.jp/k-shiken/index.html
■■まとめ■■
基本的な問題が多く,知識を問う問題が多いです。記述の問題も多いですから,原理・原則
をしっかり押さえましょう。
★★問題
[5]金属ー酸素結合の順番を問う問題です。なぜMg-Oの結合が強いのか,この問題を通じて
理解しておきましょう。
■■ポイント■■
[1]小問集合
(1)呼吸方法が変わるのは両生類。
(2)オスメスの関係ない殖え方は無性生殖。
(3)空気中の水蒸気が水滴になる温度を露点という。
(4)年代を知る手掛かりとなる化石を示準化石という。
(5)物質の最小単位は原子。
(6)有機物は炭素や水素が結合されてできた化合物であり,ここではエタノールを選ぶ。
(7)aの位置とbの位置ではbの方ろうそくとレンズとの距離が遠い。よって,像を結ぶときは焦点距離
の2倍よりも遠いところに元の像があるので,スクリーンにはもとよりも小さく映る。
(8)重力は地球が分銅を引く力。よって力のつり合いを考えると,
台が分銅を押す力,を書けばよい。
[2]小問集合
A(1)葉は太陽の光を受けやすいように,葉が互い違いについている。
(2)アサガオは双子葉類,ユリは単子葉類であるから,アサガオは維管束が輪のようになっており,
ユリはばらばらについている。
(3)アサガオは双子葉類の中でも合弁花と言って,花弁がくっついている。ユリは単子葉類。
B(1)①もうこれ以上溶かすことのできない溶液を飽和水溶液という。
(1)②80gのときのグラフを読むと,65℃とわかる。
(2)(3)この問題では60℃と10℃の差を見る。60℃ですべて溶けた,ということで,もしも50g
入れていたら食塩だと溶けきらない。しかし10℃で結晶となって出てくるので,30gのときとわ
かる。食塩はグラフを見てもわかるとおり,温度による溶解度の変化があまりない。
C(1)地震の揺れの程度を表す値を震度という。
(2)①グラフを書くと右のとおり。
②初期微動継続時間は震源からの距離に比例する。
A地点では 初期微動 6秒 始まり37秒
B地点では 初期微動12秒 始まり45秒 より,地震発生時刻は8秒前とわかるので,7時1分29秒
(3)A,B,C,Dの順番で震源からの距離が短くなるような地点を選べばよい。
D(1)おもりが下がるにしたがって,台車の速さがはどんどん速くなるので,運動エネルギーは増え
る。ただし,台車の高さは変化ないので,位置エネルギーは変わらない。
(2)等速直線運動をしているときは25cmのテープであるから,250cm/秒である。
(3)おもりが地面に着くまででは力の大きさは一定であるが,おもりが地面に着いたあとは力が
はたらかない。
[3]だ液の動き
(1)B,D,Fは対照実験と呼ばれる。これはだ液の働きによることを確かめるために行われる実験
(2)ヨウ素液はデンプンを確認する試薬であり,ベネジクト液は糖を確認する試薬である。
(3)Cだけがうまく働いたので,温度が重要である。5℃や80℃では働かず,40℃付近でもっとも
よく働く。
(4)だ液がこのようにはたらくのは,消化酵素が含まれているからであり,デンプンに対しては
たらくのはすい液である。またこれらの栄養分は小腸の柔毛から吸収された後,毛細血管に入る。
[4]天体の動き
(1)北極星は地球の地軸の真上にあるので,動かないように見える。
(2)日周運動は1時間に15度である。
(3)①年周運動は1か月に30度であるから,1か月後にほぼ同じ位置で観察できる場合は,2時間前の
ことである。
②3か月後は90度だけ西側に回転しているように見える。
(3)冬の星座は夏のころは昼間に太陽と同じ方角にあるため観測できない。
[5]金属-酸素結合の強さを確認する実験
(1)この方法を水上置換法というが,これは気体が水に溶けにくい,という性質を利用している。
(2)金属の特徴として,こすると光る,たたくと伸びる,などがある。
(3)これは酸化銅の還元の実験 2CuO+C→2Cu+O2
★★(4)Eの実験からもわかるとおり,Mg-Oの結合は強いので,炭素を混ぜても還元できない。
よって酸化マグネシウムの結びつきが最も強い。
[6]電熱線の発熱について
(1)まず電圧計は回路に並列につなぐのでアイのほうであり,また+端子は電源装置の+側につなぐ
のでイ。
(2)P,Qのそれぞれの抵抗の大きさを考える。
Pは6Vで1Aの電流を流すのでオームの法則より6Ω
Qは4Vで1Aの電流を流すのでオームの法則より4Ω
よって,PはQの1.5倍である。
(3)合成抵抗を考える。
直列:6+4=10Ωであり,5Vで0.5Aだけ電流が流れる。
並列: 1/R=1/6+1/4=5/12より,
R=2.4Ωであるから,6Vの電圧をかけると,2.5Aの電流が流れる。
(4)並列回路は合成抵抗が小さいので,電流が多く流れるので,発熱量が大きくなる。
(5)①電気エネルギーを力学的エネルギーに変えているのはエのモーター
②化石燃料を燃やすと二酸化炭素が発生し,地球温暖化につながる。
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■■まとめ■■
基本的な問題が多く,知識を問う問題が多いです。記述の問題も多いですから,原理・原則
をしっかり押さえましょう。
★★問題
[5]金属ー酸素結合の順番を問う問題です。なぜMg-Oの結合が強いのか,この問題を通じて
理解しておきましょう。
■■ポイント■■
[1]小問集合
(1)呼吸方法が変わるのは両生類。
(2)オスメスの関係ない殖え方は無性生殖。
(3)空気中の水蒸気が水滴になる温度を露点という。
(4)年代を知る手掛かりとなる化石を示準化石という。
(5)物質の最小単位は原子。
(6)有機物は炭素や水素が結合されてできた化合物であり,ここではエタノールを選ぶ。
(7)aの位置とbの位置ではbの方ろうそくとレンズとの距離が遠い。よって,像を結ぶときは焦点距離
の2倍よりも遠いところに元の像があるので,スクリーンにはもとよりも小さく映る。
(8)重力は地球が分銅を引く力。よって力のつり合いを考えると,
台が分銅を押す力,を書けばよい。
[2]小問集合
A(1)葉は太陽の光を受けやすいように,葉が互い違いについている。
(2)アサガオは双子葉類,ユリは単子葉類であるから,アサガオは維管束が輪のようになっており,
ユリはばらばらについている。
(3)アサガオは双子葉類の中でも合弁花と言って,花弁がくっついている。ユリは単子葉類。
B(1)①もうこれ以上溶かすことのできない溶液を飽和水溶液という。
(1)②80gのときのグラフを読むと,65℃とわかる。
(2)(3)この問題では60℃と10℃の差を見る。60℃ですべて溶けた,ということで,もしも50g
入れていたら食塩だと溶けきらない。しかし10℃で結晶となって出てくるので,30gのときとわ
かる。食塩はグラフを見てもわかるとおり,温度による溶解度の変化があまりない。
C(1)地震の揺れの程度を表す値を震度という。
(2)①グラフを書くと右のとおり。
②初期微動継続時間は震源からの距離に比例する。
A地点では 初期微動 6秒 始まり37秒
B地点では 初期微動12秒 始まり45秒 より,地震発生時刻は8秒前とわかるので,7時1分29秒
(3)A,B,C,Dの順番で震源からの距離が短くなるような地点を選べばよい。
D(1)おもりが下がるにしたがって,台車の速さがはどんどん速くなるので,運動エネルギーは増え
る。ただし,台車の高さは変化ないので,位置エネルギーは変わらない。
(2)等速直線運動をしているときは25cmのテープであるから,250cm/秒である。
(3)おもりが地面に着くまででは力の大きさは一定であるが,おもりが地面に着いたあとは力が
はたらかない。
[3]だ液の動き
(1)B,D,Fは対照実験と呼ばれる。これはだ液の働きによることを確かめるために行われる実験
(2)ヨウ素液はデンプンを確認する試薬であり,ベネジクト液は糖を確認する試薬である。
(3)Cだけがうまく働いたので,温度が重要である。5℃や80℃では働かず,40℃付近でもっとも
よく働く。
(4)だ液がこのようにはたらくのは,消化酵素が含まれているからであり,デンプンに対しては
たらくのはすい液である。またこれらの栄養分は小腸の柔毛から吸収された後,毛細血管に入る。
[4]天体の動き
(1)北極星は地球の地軸の真上にあるので,動かないように見える。
(2)日周運動は1時間に15度である。
(3)①年周運動は1か月に30度であるから,1か月後にほぼ同じ位置で観察できる場合は,2時間前の
ことである。
②3か月後は90度だけ西側に回転しているように見える。
(3)冬の星座は夏のころは昼間に太陽と同じ方角にあるため観測できない。
[5]金属-酸素結合の強さを確認する実験
(1)この方法を水上置換法というが,これは気体が水に溶けにくい,という性質を利用している。
(2)金属の特徴として,こすると光る,たたくと伸びる,などがある。
(3)これは酸化銅の還元の実験 2CuO+C→2Cu+O2
★★(4)Eの実験からもわかるとおり,Mg-Oの結合は強いので,炭素を混ぜても還元できない。
よって酸化マグネシウムの結びつきが最も強い。
[6]電熱線の発熱について
(1)まず電圧計は回路に並列につなぐのでアイのほうであり,また+端子は電源装置の+側につなぐ
のでイ。
(2)P,Qのそれぞれの抵抗の大きさを考える。
Pは6Vで1Aの電流を流すのでオームの法則より6Ω
Qは4Vで1Aの電流を流すのでオームの法則より4Ω
よって,PはQの1.5倍である。
(3)合成抵抗を考える。
直列:6+4=10Ωであり,5Vで0.5Aだけ電流が流れる。
並列: 1/R=1/6+1/4=5/12より,
R=2.4Ωであるから,6Vの電圧をかけると,2.5Aの電流が流れる。
(4)並列回路は合成抵抗が小さいので,電流が多く流れるので,発熱量が大きくなる。
(5)①電気エネルギーを力学的エネルギーに変えているのはエのモーター
②化石燃料を燃やすと二酸化炭素が発生し,地球温暖化につながる。
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