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平成22年度・静岡県(理科)高校入試問題 [平成22年度(2010年)・理科]

平成22年度・静岡県(理科)高校入試問題のダウンロードはこちらから
 (私塾のページにつながりますので,リンク先は明示いたしません。)


■■まとめ■■
シンプルな問題です。全般にわたって基本的な内容を問う問題が多く,記述式が多いので
学習の成果がしっかり発揮されるでしょう。
★★つきは1問とします。
[6]磁界の向きは,よく出題されています。条件を整理することが大切です。


■■ポイント■■
[1]基本的な知識を問う問題。
(1)水や根で吸収した無機養分が通る管は道管。葉で作られた養分が通る管は師管。
(2)水溶液が突沸して外に飛び出すのを防ぐ。
10shizuoka_rika01.JPG
(3)力学エネルギーが保存さ
 れることをグラフに表せば
 よい。位置エネルギーとちょう
 ど反対のグラフを書く。
(4)まず4時と21時では気温(=乾球計)が同じ
 であるが湿球が4時の方が高いので,21時は
 考えなくて
 よい。
 ①4時のとき:湿度89%だから,13.6×0.89=12.1…
 ②11時のとき:湿度81%だから,16.3×0.81=13.2…
 よって11時(イ)のときが一番水蒸気量が多い。

[2]動物のからだのつくりについての問題。循環器と排出器に関する基本的な問題。
(1)①えら呼吸をするのは,魚類と両生類。
 ②赤い粒は,赤血球である。酸素は,赤血球の中のヘモグロビンについて運ばれる。
 ③ヘモグロビンは酸素の多いところではくっつき,酸素の少ないところでは離すという性質がある。
(2)①二酸化炭素が最も多いのは,肺動脈である。
 ②毛細血管から入るものは,ブドウ糖とアミノ酸。リンパ管から入るものは,脂肪酸と
  グリセリン。リンパ管から入ったら再び脂肪になり,鎖骨付近まで運ばれて,血管に入る。
 ③酸素を運ぶのは赤血球だが,それ以外は全て血しょうに溶けて運ばれる。血しょうは血管から
  染み出し,組織液となって細胞の周りを満たす。
(3)アンモニアは有害なので,肝臓に運ばれて尿素に変え,じん臓でこし取られ尿として外に出す。

[3]水溶液の性質に関する問題
(1)実験の結果,表3から次の通りわかる。
 D:電流が流れないので,非電解質。これは砂糖水。
 A:石灰石と反応するのは酸なので,塩酸。
 ①電極をしっかり洗ってから次の実験をする。これは常識的に考えればよい。
 ②水に溶かしたときに電流を流す物質を電解質という。
 ③有機物はウ・オ。
  イのガラスは大地の分野で勉強した「二酸化ケイ素」という物質が主である。
 ④アが答えである。イ.水素,ウ:アンモニア,エ:酸素 の発生方法である。
 ⑤食塩水とNaOHでは,食塩水が中性であるから,ビーカーBは食塩水である。
(2)塩化銅の電気分解の実験。(移行措置内容)
 ①塩素の判定法:塩素は漂白作用があるので,色のついた花などを入れると,色が落ちる。
 ②CuCl2→Cu+Cl2。化学反応式は覚えておく。
 ③イオンのでき方について。銅イオンは銅原子から電子が2つ飛び出して,イオンになっている。

[4]太陽系の天体に関しての問い。
(1)①自ら光り輝く星は恒星。恒星の周りを回るのは惑星であり,惑星の周りを回るのは衛星である。
 ②正しいものはア・エ。
  (イ)公転周期とは1回回るのにかかる時間である。
  (ウ)火星がこれに当てはまらない。
(2)日食に関しては,今年はよく出る。太陽・月・地球が一直線上にあるときに日食が起こる。


[5]地震に関する問題。
(1)地震の規模はマグニチュードで表す。Mが1大きくなると,ゆれ幅10倍,エネルギーは32倍
 になることも一緒に覚えておこう。
(2)初期微動が始まった時刻で判断する。新潟市と小千谷市でほぼ同じ時刻に到達し,一番早く
 地震波が到達したので,Bと判断する。
(3)輪島市まで,何秒かかってS波が到達したかを計算すると,151.2÷3.6=42(秒)
 初期微動の到達時刻: 10時13分47秒
 主要動の到達時刻は18秒足して,10時13分65秒(→おかしな単位だが,すぐに42を引くので…)
 よって地震発生時刻は10時13分23秒


[6]磁界と電流に関する問題。
10shizuoka_rika02.JPG
(1)図のように電流が流れる
 とき,右ねじの法則を使う。
 右手を軽く握り,コイルの
 電流方向に人差し指・
 中指・薬指・小指をあわ
 せると,親指が右を向く。
 つまり右側がN極の電磁石に
 なる。N極から磁界が出るので,方位磁針は左を向く。
(2)①磁界が変化することで電流が流れる現象を電磁誘導という。
 ②上からNが近づくとき→コイルの上側がN極になる。また下からSが遠ざかるとき→コイルの下側
  がN極になる。よって,誘導電流はa→bと流れた後,流れなくなる。
(3)①フレミングの法則で,逆向きに力を加えたいとき,電流を逆向きに流すか,
  磁石のN・Sを反対におく。
 ②抵抗を直列つなぎにした場合,合成抵抗の大きさは,その和になり,電流は半分になる。
  よって0.6A。
 ③具体的に数字を使って考える。
 [X]では6.0Vの電圧をかけたとき,1.2Aの電流が流れたので,オームの法則より,
 抵抗の大きさは,6.0=1.2R よってR=5Ω
 [Z]では抵抗を並列つなぎにした場合,合成抵抗の大きさは半分になるので2.5Ω。
  ただし,電圧は3.0Vであるから,このとき流れる電流は,3.0=2.5×I →I=1.2A。よって,
  [X]と[Z]では同じ大きさの電流が流れている。これを不等式でまとめるとカである。
(4)モーターにおいて連続的に回転させるために作られた部分を整流子という。
 これは電流を一定にするはたらきを持っている。
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平成22年度・滋賀県(理科)高校入試問題 [平成22年度(2010年)・理科]

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http://www.kyoto-np.co.jp/campus/kouritsu/

■■まとめ■■
シンプルな問題です。大問が4つで,設問数が少なめなのですぐに終わってしまう生徒も多かった
でしょう。1問1問の配点が大きいので,1問のミスが命取りになってしまいます。
物理・化学・生物・地学の4分野から1問ずつなのですが,分野で偏った出題になっているので,
得意不得意が得点に反映されやすいかもしれません。
★★つきは2問とします。
[3](5)水素と酸素が反応して水ができる実験では,水素:酸素=2:1で反応をする。その量を
 計算によって求める問題。
[4](1)磁界の発生する向きを,的確に捉えないといけない。条件がすこしごちゃごちゃしてい
 るのでちゃんと読み取れるかどうか。


■■ポイント■■
[1]霧や雲の発生ついて
(1)水蒸気から水滴に変化したものが多ければ,ビーカー内の変化が大きい。
(2)水滴に変わる温度を露点という。
(3)P点では飽和水蒸気量が23gで,いま実際に含まれている水蒸気量が10gであるから,
 10/23 ×100= 43.……。よって,ウの43%を選ぶ。
(4)6時の地点では,気温が13℃であり,湿度が100%である(だから霧が発生している)。
 よって気温13℃のところで,飽和水蒸気量の曲線と交わる点を打つ。
(5)水蒸気が飽和水蒸気量より多くなっていたので,霧が発生したのであるが,数時間後,気温の
 上昇に従って,飽和水蒸気量があがり,水滴が水蒸気に戻ったから。

[2]植物の成長についての問題
(1)ひげ根→単子葉類の話。これは覚えていないとできないが,ここではとうもろこし(イ)を選ぶ。
(2)実験操作である。塩酸につける理由は細胞1つ1つをバラバラにして,観察しやすくするためである。
(3)Aは成長点近くであり,一番細胞分裂が盛んな部分であり,B・Cになるに従って細胞1つ1つの
 大きさが大きくなる。よってA→B→Cの順番で大きい。
(4)染色体の数はもとと変わらない(エ)。減数分裂によってできた,生殖細胞だけが半分になってい
 る。
(5)(3)の問いに似ているが,Fはすでに成長した細胞が集まっているところであり,E'やF'がそれ
 にあてはまる。

[3]塩酸や水酸化ナトリウムの電気分解の実験。
(1)2HCl → H2+Cl2。塩化水素の分解の化学反応。
(2)塩化水素の分解で出てくる物質は水素と塩素である。塩素は水に溶けやすいので,この方法では
 集められない。
(3)ガラス管A→水素イオンが水素原子になっている。陽イオンが集まってくるのは陰極であり,
 水素イオンは電子を受け取って原子→分子になる。
(4)Aで集まった気体は水素,Dで集まった気体は酸素である。水素と酸素の混合気体に火をつけると
 水ができる。2H2+O2→2H2Oである。
(5)★表1で集まった分は過不足なく反応する。表2で集まった分はD7.6cm3に対してはA15.2cm3
 だけが反応する。よってA:22.8-15.2=7.6cm2が残る。つまり,水素が7.6(cm3)残る。

[4]コイルに電流を流したときに発生する磁界に関しての問題。最初の条件がきちんと読み取れるか
 が問題のカギを握っている。
★(1)PQ間に台車をおいて電流を流したとき,台車はコイル①に近づいた。これはコイル②の左側がN
 極,右側がS極になったことを示している。右ねじの法則から考えると,コイルの電流の向きと磁界
 の向きはエである。
(2)電磁誘導によって発生した電流を誘導電流という。
(3)誘導電流が発生するのは,台車に固定した棒磁石が近づくと,コイルの中の磁界が変化するからで
 ある。※磁界が変化するときに電磁誘導が起こる。
(4)実験1で,例えばコイル①に右からS極が近づくときに,検流計が左に振れたので,図2ではコイル
 ②の右からN極が近づくので,コイルの右がN極になり,右に振れる。遠ざかるときは左からS極が遠
 ざかるので,コイルの左がN極になり,左に振れる。
(5)角度を急にすると,台車の速さが速くなるので,コイルの中の磁界の変化が大きくなるので,誘導
 電流が大きくなる。
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平成22年度・長野県(理科)高校入試問題 [平成22年度(2010年)・理科]

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http://www.pref.nagano.jp/kenkyoi/jouhou/gakkou/gakken/index22.htm

■■まとめ■■
かなり難しいです。きちんとした知識も必要ですが,[2]~[5]の問題に関しても「問題を読んで,
与えられた図や言葉を基にして,その場で考える」という能力を必要とします。かなり深くまで
考えるくせを普段から必要とする問題である,と言えます。じっくりと腰を据えて考えていきま
しょう。
★★つきは逆に用意しません。どの問題も,その場で図や条件や数値の意味するところを考えて
欲しいので,全部しっかり勉強して欲しい問題です。

■■ポイント■■
[1]小問集合。ちょっと引っ掛け問題が混ざっている。
(1)①②この茎の断面を見てもわかるとおり,トウモロコシは維管束が散在しているので単子葉類
 である。単子葉類は平行脈,ひげ根という特徴をもっている。
(2)①湿度84%がちょうど15.4g分に当たるので,比を考えると,
  84:15.4=100:x。 x=18.33… よって18g
 ②ペットボトルで雲を作る実験。水蒸気が露点に達して,水蒸気が凝結して水滴になった。
(3)N極を右に動かすとN極が遠ざかる。そうすると右に触れるという条件である。
 ①電流が流れることを電磁誘導という。
 ②同じく右に触れるのはアだけである。Nを遠ざけているので,コイルの上側がS極になる。
(4)①-150℃のときは,Dは沸点以上であるから気体である。
 ②イヤラシイ問題。融点と沸点の差が一番大きい化合物はどれか,と問われているのでCの
  エタノールを答えなければならない。鉄は単体である。

[2]地震に関する問題。計算問題が少し煩雑か。
(1)①地震の規模はマグニチュードで表す。
 ②ゆれの程度は,教科書に書いてはあるが,中々覚えられないだろう。このア~エの文章で震度4
 はイであると判断してほしい。
(2)P波は初期微動,S波は主要動という。
(3)初期微動継続時間は震源からの距離に比例する。よって,D市42kmのところで7秒,C市60kmの
 ところで10秒,B市90kmのところで15秒の3つの点を打ってグラフを完成させる。
(4)地図の上で「26」と見えるすぐ北西のc地点を震央とすれば,そこから大体同心円が書ける。
(5)判断材料は,図1のグラフである。P波の始まりとS波の始まりを図のようにつなぐ。
 P波の到達時刻 90km地点で 10時13分38秒
 P波の到達時刻 60km地点で 10時13分33秒
 →30kmを5秒かけてP波が伝わる。
 →よって60kmの距離を10秒かけて伝わるので,地震発生は10時13分23秒である。
10nagano_rika02.JPG
(6)すると,A市では初期微動継続時間が13秒なので,
 60(km):10(秒)=x(km):13(秒) これを解くと,x=78kmとわかる。また,S波によるゆれは,
 S波はC市の60kmを20秒かけて伝わるので,
 60km:20(秒)=78km:y(秒) y=26(秒)。
 これより,地震発生10時13分23秒に26秒足して10時13分49秒である。

[3]硫酸と水酸化バリウムを混ぜる問題。
 酸とアルカリを混ぜているので中和反応が起こる。
(1)こまごめピペットは手で覆うようにして中指・薬指・小指でアガラスの部分を持ち,ゴム球に
 液体がエ入らないようにする。液体を吸い込んだ状態ではこまごめピペットの先は上にカ向けな
 い。液体がはねるのを防止する。
(2)これを中和反応という。
(3)沈殿は硫酸バリウム。沈殿とともにできたのは,中和反応によってできる物質なので,水H2O
 ※問題文をよく読まないと間違えてしまう。
(4)A→B→Cと少しずつ沈殿が増えるが,A→Bで0.05g沈殿が増えるのに対し,B→Cでは0.04gしか
 沈殿が増えていない。ということは中性になる点を越えてしまった,と考えられる。つまり,
 水酸化バリウムを14cm2と18cm2の中間で中性になる点を迎えるので,えは黄色。おは青色。
(5)酸の性質が残っているものから気体が発生する。A・Bの水溶液はまだ酸性である。
(6)Dはもともとアルカリ性である。これに水を加えてもうすくなるだけでアルカリ性である。
(7)中性である点を迎えるとそれ以上は沈殿は増えない。Cと同じである,ということは,
 中性以降の話であるから,ウ・エが当てはまる。

[4]キンギョの呼吸に関して。
 pHとは酸性・アルカリ性の強さを測定する単位である。pH計はそれを計り取る機械である。
 実験⑤でキンギョの呼吸回数が減ったのはオオカナダモが光合成をして発生した酸素をキンギョが
 吸うからである。
Ⅰ(1)えら呼吸をするものは魚類と,子供時代の両生類。この中ではフナとイモリ。
 カメはは虫類。イルカはほ乳類なので肺呼吸で,ペンギンも鳥類だから肺呼吸。なお,イモリ両生
 類で,ヤモリはは虫類であることも一緒に覚えておく。
(2)酸素は赤血球中のヘモグロビンにくっついて運ばれる。
(3)キンギョが呼吸をして二酸化炭素を出した。二酸化炭素が水に溶けると酸性を示す。
Ⅱ(4)エタノールに入れるのは脱色するため。今後ヨウ素液などに浸すため緑色のままだと色の変化
 がわかりにくいからである。
(5)[1]光合成によってでんぷんが発生する。
 [2]炭素を含む化合物を有機物という。
(6)二酸化炭素と光の両方が必要である,ということを確かめたいので,装置Bとまったく同じ条件
 にして,光がまったく当たらない状況を作り出せばよい。
(7)オオカナダモは光合成している。ここで最初のキンギョの呼吸回数が減った理由が問われる。
 水に溶けている酸素がオオカナダモによって増えたので,キンギョが1回の呼吸でたくさん酸素
 を得ることができるのだ。

[5]斜面を下る台車の運動について。最後かなり難しい。
(1)台車の速さがだんだん速くなるのは力が一定の大きさで加わり続けているからである。
(2)打点aから打点bまではテープ4枚分であるから, 0.4(秒)
(3)cd間の速さは1/10秒の話であるから,90(cm/秒)
(4)CE間は等速直線運動をしているので,水平方向にはいっさい力が加わっていない。
 力のつりあいが取れているのは,重力方向であり,重力と床が台車を押す力である。
(5)エネルギーの考え方を使う。もともとA点で持っていた位置エネルギーは同じであり,
 コースX,コースYのいずれを通ったとしても,その位置エネルギーが全て運動エネルギーに
 変わるから,速さは同じになる。
(6)コースXもコースYもAC間54cm,CE間54cmであるから,108cm分動いたところを探す。
 (図3で)1.5+4.5+7.5+10.5+13.5+16.5=54cm。あとは18cmのテープ3本分で54cm
  テープは合計9本分で,0.9秒
 (図4で)1.5+4.5+7.5+9.0×6+10.5+13.5+16.5=108cm
  つまり16.5のテープがちょうど終わったところで,E点に到達する。ここまでで
  記録テープ12本分で1.2秒
(7)[あ]AB間は13.5cm,CB間は40.5cmである。記録テープを足し算してみる。
 AB間は1.5+4.5+7.5=13.5cm。これが最初の3本の話。
 BC間は10.5+13.5+16.5=40.5cm。これが次の3本の話であるから,[あ]は3本。
 [い]水平面では等速直線運動をするので,テープが平らな部分の話であるから,180(cm/秒)
 [う]BD間ではテープを見ると,90(cm/秒)である。BD間とCE間の同じ54cmを動くのに,
  180(cm/秒)で動くと0.3秒で動き,90(cm/秒)で動くと0.6秒で動く。つまり,この0.3秒分
  の差が(6)で求めた0.3秒分の差になっているのだ。
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平成22年度・石川県(理科)高校入試問題 [平成22年度(2010年)・理科]

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■■まとめ■■
基本的な知識を問う問題が多いですが,ほとんどが記述式で答えを要求されている
ので正しい知識をしっかり覚えておかなければならない,という特徴があります。
★★つきは3つ用意しました。(細かい知識という意味で3つです)
[4]問2(3)反射はなぜ人体にとって必要か,ということ。体を守るためである。
[4]問3(2)腱のつきかたは,かなり細かい知識。腱は骨についている。
[6]問5(2)この問題はできなくてもいいだろう。今後環境問題の出題が増えるだろうから,
 来年度以降の受験生は,この問題を経験していれば,出てきたときに答えられる。

■■ポイント■■
[1]小問集合。物化生地の各分野から1問ずつ出題。ここでは基本知識を問う。
問1(1)床などから受ける力を垂直抗力という。
 (2)床面から上向きに3めもり分の力を書けばよい。
問2(1)遺伝の法則のうち,これを分離の法則という。
 (2)AAからはA,aaからはaという生殖細胞ができるので,Aaだけができる。
問3(1)イオンに分解する物質を電解質という。
 (2)NaCl → Na+ + Cl- という形で電離する。
問4(1)P波によるゆれを初期微動,S波によるゆれを主要動という。
 (2)グラフを読むと,P波は30秒,S波は50秒で到達しているので,20秒
 (3)200kmを50秒かけて伝わるので,4(km/秒)


[2]電流回路について。磁界の問題は考えるところはあまりない。
問1 電気を通しにくい物質を絶縁体という。逆に通しやすい物質は導体。
問2 逆方向に力を発生させるには,磁石の向きを逆にしたり,電流を逆向きに流せばよい。
問3 電流計は直列につなぎ,電圧計は並列につなぐ。これは県発表の模範解答を見ておこう。
問4 電流の大きさがわからないときは,大きいほうからつないで電流計を壊さないようにする。
問5(1)5.0Ωの抵抗とAC間のレールは直列につながれている。直列つなぎでは電流が等しくなる
 ので,5.0Ωの抵抗に流れる電流も0.5Aであるから,オームの法則より,V=5×0.5=2.5V
(2)AC間のレールは0.8V=0.5×Rであるから,R=1.6Ωである。
 直列つなぎでは抵抗は和を計算すればよいので,6.6Ω。

[3]化学全般に関する問題。基本知識を問う。
問1(1)液体から気体に状態変化をした。
 (2)状態変化をしたとしても質量の変化はない。
問2 塩化コバルト紙が変わったので,水が発生した。H2Oが発生したので,酸素(O)が含まれている。
問3 答えはエである。アは酸素,イは水素,ウはアンモニアの発生法である。
問4 質量保存の法則を問う問題である。a=bは問題ないであろう。実験Ⅲでは加熱した後,
 シュッと音がして酸素が入った。つまりb<cである。
問5 酸化銅の還元の実験。2CuO+C→2Cu+CO2
 酸化される物質はCであり,還元される物質はCuOである。

[4]人体の刺激をどのように受け取るか,という問題。ちょっと細かい知識。
問1 刺激を受け取る器官を感覚器官という。
問2 明るい場所では虹彩が大きくなり,ひとみが小さくなる。
問3(1)例Ⅱは反射。この経路は脳を経由しない。
 例Ⅲはふつうの刺激の受け取り。せき髄→脳→せき髄を経由する。
 ★(2)反射はとっさの危険から体を守る。
問4★(1)けんの位置について。いわゆる力こぶができる部分の話であるから,aとcにある。
 ちょっと細かい知識の問題か。
 (2)骨は体を支える働きや内臓などを守る働きを持つ。

[5]太陽の観察。
問1 自ら光り輝く天体を恒星という。恒星の周囲を回る天体を惑星,惑星の周囲を回る天体
 を衛星という。
問2 直接太陽を見ると,目を傷める可能性があるので,やってはいけない実験操作である。
問3(1)(2)黒点はまわりの表面温度より低いので黒く見える。
問4 図3のように太陽の像がずれていくのは,地球が自転しているからである。
問5 黒点の観察実験をするとこの問題のように,2つのことがわかる。
 (1)黒点の位置が変わるのは,太陽が自転しているからであり,
 (2)周辺部でつぶれて見えるのは,太陽が球形をしているからである。

[6]食物連鎖とエネルギーを絡めた問題。バイオマスはできなくてもいいか。
問1 食物連鎖ということばは基本だろう。
問2 Bが一時的に減少すると,Bを食べるAは減り,植物は増える。
問3 Cは死がいなどを二酸化炭素に戻してくれる生物なので分解者という。
問4 この問題文に書いてあることが大切。タンパク質には窒素が含まれているので,アンモニアが
 できてしまうのだ。アンモニアは肝臓で尿素に変えられ,腎臓でこし取られ体外に排出される。
問5(1)太陽光発電か地熱発電がよいだろう。
 (2)★★これはかなり細かい知識であり,できなくても仕方がないかと思われる。植物が光合成で
  取り入れた二酸化炭素だから,二酸化炭素量を抑えることができきる。
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平成22年度・富山県(理科)高校入試問題 [平成22年度(2010年)・理科]

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http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/toku/nyushi/

■■まとめ■■
知識を問う問題が多いのではありますが,かなり細かいところまで出題されている,
というのが特徴でしょう。その場で考える問題はほとんどありませんので,かなり
深くまで知識を持っているかどうか,ということが問われました。
★★つきは2つあります。
[2](4)これは授業で習っただろうか…。一緒に覚えておくしかない。
[4](4)イオン化傾向という言葉を教わった人はそれを思い出しましょう。
 極板に電子がたまる→そこから電子が出る→ー極になる。です。

■■ポイント■■
[1]エンドウを例として,植物のつくりを問う問題。
(1)教科書には載っているが,覚えていないか。ウは数が多いおしべだなと判断してほしい。
(2)未受精のものも当然ある。全てが受精するとは限らないから。
(3)エンドウは双子葉植物である。
(4)双子葉植物なので,維管束がきれいに並ぶ。なお,内側に道管がある。
 ※道管は水を流す管。師管よりももっと大切なので,内側にある。
(5)合弁花と離弁花の区別の話である。エンドウは花びらが1枚ずつ離れている。

[2]天体の問題。今年は日食問題ばかり出てくる。
(1)太陽-月-地球に一直線に並ぶときであるから,月の位置は太陽と同じ側。
 また,夏は北極点が太陽を向いている方角。
(2)太陽と地球の間の距離は,月と地球との間の距離の約400倍であるため,ほぼ同じ大きさに
 見える。
(3)満月のときは,ちょうど月-地球-太陽の順で並ぶときで,真夜中に南中する。
(4)★★満月の南中高度。これは冬至の頃が最も高い。これは
 ※太陽の南中高度。夏至が最も高い。
 ※月の南中高度。冬至が最も高い。
 ※その他恒星の南中高度。1年中変化がない。
(5)365÷29.5=12.3…であるから,12回か13回である。

[3]熱の温まり方について。電熱線1と電熱線2は並列つなぎをしていることに注意する。
(1)かき混ぜると,水の温度が均一になる,ということを使う。
(2)オームの法則を使うと,6=1.5×R。よってR=4Ω
(3)並列回路の電流は,個々(電熱線1・電熱線2)を流れる
 電流の和が全体になるので,IX=IY+IZ。よって,IZ=IX-IY
(4)グラフ1から,電熱線1と2を同時に入れたときは5分間で8度上昇するから,電熱線2だけ
 を使ったときは,1分間で2度だけ上昇する。そういうグラフを書けばよい。

[4]化学電池の話。イオンもしっかり覚えておく。
(1)マッチの火を近づけるとポンと音を立てて燃えるので,これはH2。発生方法はイ。
 アは酸素,ウは二酸化炭素の発生法。
(2)亜鉛イオンZn2+。細かい知識であるが,電子を2個失う,と書いてある。
(3)モーターが回るのは電解質の溶液であればよいので,例えば食塩水などを使えばよい。
(4)★★イオン化傾向の問題である。かなり細かい。
 ヒントとしては,①の亜鉛が溶けてイオンになったから,亜鉛板には電子がたまる。つまり
 金属板Aから電子が流れ出すのでこちらが-極になる。よって,電流はYに流れる。
 同様に②・③では極板BのMgから電子が流れ出すのでこちらが-極になる。よって電流はXに
 流れる。
(5)エネルギーの移り変わり。化学エネルギーが電気エネルギーに変わり,最後モーターを回す
 運動エネルギーにと変化している。

[5]地震の知識に関する問題。言葉で説明できるようになっておかなければならない。
(1)震源の真上の地点を震央という。
(2)マグニチュードは地震の規模を表す。
(3)地震によって起こる波を津波という。津波は地面の隆起や沈降によって起こる。
(4)震源からの距離が異なっても,地面の中の地盤の性質が異なるので,震度が異なることがある。
(5)太平洋沖で,海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込んでいる。

[6]ばねの性質について。圧力と絡む問題。
(1)Bの方が伸びにくい。同じ重さをつるしてもばねの伸びがAにくらべて小さいからである。
(2)ばねBの伸びが3cmであるとき,150gのおもりがついているので,1.5Nとなる。
(3)もともとの状態での圧力を考えると,10cm2=0.001m2であるから,1.2N÷0.001m2 =1200Pa。
 最初は1200Paであるが,6cm引き上げると持ち上がるので,直線的なグラフになる。
(4)図2を見ると,例えば100gのおもりをつるしたとき,ばねAは5cmのびるが,ばねBは2cmだけ
 伸びる。板が静止しているときは,力がつりあっているときであるから,ばねA,ばねBは同じ
 力の大きさで引っ張っている。Aがxcm伸びるとき,Bは0.4x(cm)伸びている。

[7]炭酸水素ナトリウムの分解。頻出テーマである。
(1)ガラス管の口を水そうから抜いておく。そうしないと逆流して,水そう内の水が試験管に入って
 しまう恐れがあるからである。
(2)CO2。これは基本知識。
(3)塩化コバルト紙は,青→赤に変化する。
(4)炭酸水素ナトリウムから水と二酸化炭素が抜けて,炭酸ナトリウムになるので,炭酸ナトリウム
 の方が水に溶けやすい。
 またフェノールフタレインを入れると,炭酸ナトリウムの方がアルカリ性度が強いので濃い赤に
 なる。
(5)エが正解である。他は,ア.これは再結晶の方法。イ.還元反応。ウ.状態変化 である。

[8]感覚器についての問い。
(1)①目のつくりの名前は覚えておく。
 ②暗いところではAを開いて,より多くの光を得ることができる。
(2)①反射の話。反射は大脳を経由しない。これは目からの信号が,感覚神経をとおり,大脳を
 経由せずに,まぶたの筋肉を動かす,という経路で伝わる。
 ※でも目から入った信号は脳を経由するのではないかな?
②5/60=1/12秒で伝わる,ということなので,0.08333…となる。
(3)反射の例は,無意識な刺激に対して起こるものでア。
 イ・ウは意識的な動作であり,エの寝言は無意識ではあるが,刺激があったわけではない。

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平成22年度・神奈川県(理科)高校入試問題 [平成22年度(2010年)・理科]

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■■まとめ■■
相当簡単でした。記号で答える問題がほとんどですが,大変素直な選択肢が多いので,
しっかり学習していた生徒にとっては,ほとんど迷うことなく答えにたどりつくこと
のできる問題だったでしょう。
★★つきは今回はありません。
金星の問題が不得意な人は,この問題は典型問題ですから,しっかりやり直しをして
おきましょう。

■■ポイント■■
[1]物理小問集合。
(ア)振動数が多い→音が高い。振幅が大きい→音が大きい
(イ)直流回路では電流が同じで,並列回路では全体に流れる電流が並列のそれぞれの部分の和である。
(ウ)a・b地点では運動エネルギーが最大の状態で,c地点では位置エネルギーが最大の状態である。

[2]化学小問集合。
(ア)4が正しい。
 1.一定の割合で上がり続けない。
 2.融点は質量によって決まらない。
 3.ドライアイス(二酸化炭素)は固体から気体に直接変わる昇華性の物質である。
(イ)会話からア火力,イ原子力,ウ水力であることはわかる。
 (表)は知らなくても,読めばわかるだろう。
(ウ)4は誤り。炭酸水素ナトリウムを分解すると,二酸化炭素と水ができる。

[3]生物小問集合。
(ア)犬歯は①③で,臼歯は②④。
(イ)精子と卵は染色体の数がもとの半分である。
(ウ)アンモニアは肝臓で尿素に変わり,腎臓でこし取られる。

[4]地学小問集合。
(ア)安山岩は火山岩の一種。斑状組織は地上付近で急激に冷やされるので,結晶が大きくならない。
(イ)時代がわかる化石は示準化石。
 古生代:フズリナ・サンヨウチュウ  中生代:アンモナイト・キョウリュウ
 新生代(第3紀):ビカリア  新生代(第4期):マンモス
(ウ)霧は空気中に含まれている水蒸気が,水滴に変わったものである。気温が上昇すれば飽和水蒸気
 量が増えるので,再び水蒸気になり水滴が消える。

[5]レンズに関する問題。
少しずつ距離を離すと,円が小さくなる。光が1点に集まるところを焦点という。
表を見ると,2cm距離が長くなると
Aは1.2cmずつ小さくなるから,焦点距離は10cm,
Bは0.6cmずつ小さくなるから,焦点距離は20cm。
(ア)上記より20cm
(イ)実像が写るときは上下左右がさかさまになる。
10kanagawa01.JPG
(ウ)実験2では焦点距離の2倍の位置。実験3では焦点距離の2倍より遠い位置。
 そうすると,スクリーンは近くなり,像は小さくなる。
(エ)実像。言葉の問題。

[6]化学変化に関する問題。
(ア)フェノールフタレインはアルカリ性にのみ反応するので,塩酸を入れても無色。
 リトマス紙は青→赤が酸性である。
(イ)HCl+NaOH→H2O+NaClである。基本的な酸・アルカリの反応式である。
(ウ)水素が燃えると水ができる,という化学反応。
(エ)水酸化ナトリウムを少しずつ加えると,酸が少しずつ弱まっていく。
 中性を越えると反応が起こらなくなる。

[7]種子植物についての問題。難しいところはない。
(ア)雌花はAの位置,雄花はCの位置にできる。Bは何でもない。
(イ)図2のXは胚珠である。マツは子房に包まれていないので,
 裸子植物はスギ・マツ・イチョウ・ソテツを覚えておく。
(ウ)種子植物の定義の文章。
(エ)花粉管は柱頭につくと伸びる。

[8]金星の運動について。
よいの明星の話である。11月→1月→3月となるにつれて欠け方が大きくなり,形が大きくなっている
ので,だんだん近づいていることがわかる。
(ア)金星は岩石でできている。
(イ)全ての星は西に沈むように動く。
(ウ)1日に1回回って動くように見える運動を日周運動という。
(エ)3月15日はよいの明星であり,1か2であるが,欠けている部分が大きいことから,地球に近い。
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■■まとめ■■
問題文が長いのが特徴です。
記号選択の問題が多いですが、紛らわしい選択肢が多いので注意です。
★★つきは1つにしました。
●[4]メダカの問題は今までの知識は何も必要ではなく、その場で読めばわかる問題でした。
 実験の結果としては面白いものです。

■■ポイント■■
[1]小問集合。知識を問う問題
(1)年代に関する化石は示準化石。
(2)Aの方が高い音であるのは、振動数が多いから。
(3)裸子植物で覚えるものは、スギ・マツ・イチョウ・ソテツ。
(4)メスシリンダーで水面を読み取るのは、平らな部分。体積は1目盛りの1/10まで読む。
(5)地震波は、P波の次にS波が来て、初期微動継続時間は震源からの距離に比例する。
(6)入射角も屈折角も面に対する垂線との間にできる角のことである。
 ①空気→ガラスのとき。入射角が大  ②ガラス→空気のとき。屈折角が大

[2]小問集合。会話を読んで判断する。
(会話1)
(1)家庭の電源は並列回路であるが、並列回路で抵抗をたくさんつなぐと、電流の和が大きくなる
 ことに注意する。
(2)電池の実験は電子が動くことで物質ができる。これは、化学エネルギーが電気エネルギーに変
 わる。亜鉛板は溶けるが銅版は溶けないので亜鉛版だけが軽くなる。
(会話2)
(3)満月は地球から太陽と月が逆の位置に見える。月は衛星である。
(4)カニは有性生殖(卵を産む)。また、食う食われるの関係を食物連鎖という。

[3]天気とその変化に関する問題。
(1)高気圧は風が時計回りに吹きだす。エの文章が逆で、まずは温暖前線が通過した後、
 寒冷前線が通過するので、イが正解の文章。
(2)寒冷前線の周りでは暖気が寒気の下にもぐりこみ、暖気が押し上げられる。また、ペットボトルの
 水面が徐々に下がったのは、気圧が下がったからである。
(3)寒冷前線が通過したのは、風向きが大きく変わり、気温が大きく下がったからと判断すればよい。

[4]★★メダカの泳ぎ方の実験。これはその場で考える。問題文が長いので時間がなくならない
 よう注意する。
(1)結果1を見ると水流と同じ速さで泳いでいることがわかる。よってア。刺激を受け取ってせき
 髄や脳に伝える神経を感覚神経という。せき髄や脳から筋肉に伝える神経は運動神経。
(2)結果2を見ると、結果1と逆の結果が得られた。これはメダカが草を見ている、と考えられる。
 この場合ウの実験をすれば水流の刺激を受けるかどうかがわかる。
(3)結果3をみると、結果1と同じになったので、目で見る水草の流れよりも、体で感じる水流を
 より多く刺激として受け取っていることが分かる。

[5]銅の酸化について。あまり難しくない。
銅の酸化について。銅:酸素:酸化銅=4:1:5の関係を覚えておく。
(1)酸化銅や酸化銀は黒色、酸化マグネシウムは白色であることはしっかり覚えておく。
(2)密閉状態で反応させたら、化学変化の前後では質量の変化はない。ピンチコックを開けると、
 中で反応に使われた、酸素が入ってくるので質量は増える。
(3)グラフは比例のグラフ。銅0.4gのとき、酸素0.1gだけ反応するようなグラフを書く。
 また、ピンチコックを開けた後は酸素が0.09gだけ増えたので、この分と反応した銅は0.36g。
 よって反応せずに残った銅は0.44g

[6]力学的エネルギーと磁界を絡めた問題。
 位置エネルギー:質量に比例、高さに比例
 運動エネルギー:質量に比例、速さの2乗に比例する。
 結果1を見ると、位置エネルギーの原理がそのまま実験結果に表れている。
(1)図5は鉄球が木片を押す力であり、この問いで答える力は「木片が鉄を押す力」であるから、
 この場合は、作用・反作用の法則の関係の力である。
(2)エネルギーに関する文章は先ほど説明したとおり。
 速さは42cmを0.3秒で進むので、42(cm)÷0.3(秒)=140(cm/秒)
<実験2>
(3)コイルに電流が流れるのは、コイルの中の磁界が変化したからであり、誘導電流は磁界の変化が
 大きいほど大きいので、高いところから台車を転がすと、電流が大きく流れる。
 大きな電流を取り出すには、ウであるが、これは、
 ①急な角度しても→高さが同じであれば位置エネルギーは同じである。
 ②コイルの巻き数を増やす→これはよく出る言葉。
 ③ばねで勢いをつけるのもよいこと。
 ④QR間に変更しても、PQR間は等速直線運動をしているので、変化がない。
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平成22年度・千葉県(理科)高校入試問題 [平成22年度(2010年)・理科]

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■■まとめ■■
記述式の問題が多く出題されています。
天気の問題で雲や風向きについて、しっかりした知識がないと答えにくい問題が目立ちました。
知識を持っているだけではなく、それを使ってどう答えるか、ということを考えないといけな
い問題が多くあります。
★★つきは2つにしました。
●[3](4)移行措置内容の仕事・仕事率については単位や計算の方法をしっかりできるように
 しておきましょう。また、動滑車は力の大きさが半分ですむことも覚えておくこと。
●[4](4)低気圧の風向きについては、等圧線に対して垂直に入り、ちょっと右に曲がる。
 その原則からその地点での風向がどちらになるかは、自信を持って答えられるようにして
 おきましょう。

■■ポイント■■
[1]密度に関する問題
(1)密度が一番大きいものが沈む。
(2)固体のろうが温まって液体のろうになるとき体積が増える
(3)液体のろうが固体になると、体積が減るので、真ん中がへこんだ形になる。
(4)液体と固体では固体のほうが密度が大きく、体積が小さい。

[2]循環器系と排出器系に関する問題。問題文中で覚えてほしいのが、170lの血液が流れるが、
 それが約100倍に濃縮されて、2lの尿になる、というところである。下の表を見ると、肝臓で
 変わった物質が0.03%→2.00%と成分が大きくなっていることがわかるだろう。
(1)二酸化炭素が多い血液を静脈血という。大静脈と肺動脈を流れる。
(2)有害な物質:アンモニア、無害な物質:尿素
(3)水が一番多くこしだされている。
(4)排出という言葉は覚えておこう。

[3]ちからのつりあいと仕事関する問題。
(1)力のつりあいは「●●が▲▲を……する力」ということばで表されるが、「▲▲を」という部分が共通
 である。
 ばねがおもりを引く力 とつりあうのは、地球がおもりを引く力(重力)である。
(2)ばねののびは比例のグラフになるが、120g分伸びたら、それ以上は伸びない。
(3)実験3は滑車とおもりをあわせて160g分。動滑車では半分ずつに分かれるので、80g分。
 よって4.0cmのびる。
(4)★★仕事と仕事率の計算。
①仕事:80g→0.8Nであり。糸を100cm引くときに物体は50cm分上がるので、0.8(N)×1(m)=0.8(J)
②仕事率は、0.8(J)÷x(秒)=0.2(W)という計算になるので、x=4(秒)

[4]天気に関する問題。風向きがちょっと難しいか。
(1これはちょっと難しいだろう。層雲や積雲は区別ができると思うが、巻雲までは中々できないか。
(2)雲量は0・1快晴、2~8晴れ、9・10曇り。北西の方角に風がはためくのは南東の風。風力の矢羽 ね記号は棒に対して右から書く。
(3)天気図の気圧を読み取るが数字が1つも入っていないのでわかりにくい…。
 低Aの中心を仮に980hPaと決めると、a→998hPa、b→986hPa、c→994hPa、d→1006hPaとなる。
 小さい順にb、c、a、d
(4)★★低気圧の風向きの問題。低気圧の風向きは、等圧線に対して垂直に書き、ちょっと右に曲げる。
 地点P:最初はほぼ東風であり、だんだん北東に変わる。(反時計回り)
 地点Q:最初はほぼ南風であり、南西に変わる。(時計回り)
 また、千葉県のほとんどの地域が北寄りの風であるから、低気圧は千葉県の南を通る。

[5]有性生殖に関する問題。これは簡単。
(1)スケッチの書き方。スケッチは細い線ではっきり書く。
(2)オスメスが関係してふえる増え方を有性生殖という。
(3)合弁花とは、花びらが1枚にくっついている花のこと。
(4)種子になる元の部分を胚珠という。


[6]電流を流す物質と、流さない物質の話。この問題は簡単。
水に溶かしたときに電流を流す物質を電解質という。
(1)電極をしっかり洗うこと。これはある意味当然であろう。
(2)2HCl→H2+Cl2。これは基本知識として覚えておこう。
(3)溶質を答えなさい、というちょっといやらしい問題。食塩水は食塩(塩化ナトリウム)で、
 塩酸は塩化水素。
(4)金属などでは、マイナスの電気(電子)が電流の本体であり、電解質の場合は、イオンに分かれる
 ことで電流が流れる。

[7]電磁誘導と磁界の方向に関する問題。
実験2②→電流を流してコイルを電磁石にしても棒磁石をつなぎとめておくことはできなかった、という意味。
実験2③→どうすれば電磁石を強力にすることができるか、を考える。
実験2④→このときコイルAのa側には磁石のSが近づくことになるので、実験1とは逆の操作をしていることになる。
(1)電磁誘導によって流れる電流を誘導電流という。
(2)コイルBによって棒磁石は止まるので、dがS極になっている。よってcから磁界が出て、
 dに磁界が入る方向に磁力は発生する。右ねじの法則を使うと、電流の方向がわかる。
(3)電流を大きくする。コイルに鉄しんを入れる。という方法で磁力を大きくする。
(4)実験1と逆のことが起こるので右に触れる。そのあとは磁界の変化がないからゼロに戻る。

[8]天体。日食以外はいつもどおりの問題か。
(1)コロナ、という言葉は基本知識として押さえておこう。
(2)太陽と月がほぼ同じ大きさに見える、という知識も入試ではよく問われる。太陽の直径は月の約
 400倍であるが、地球と太陽の距離は、地球と月の距離の約400倍であるため、ほぼ大同じ大きさ
 に見える。
(3)ア.明け方南の空に見える月は、下弦の月。
 イ.明け方、地球にいる人は地球の下側に立っている。
(4)月の知識。月は1回転公転する間に1回転自転する、という絵を選ぶ。

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平成22年度・埼玉県(理科)高校入試問題 [平成22年度(2010年)・理科]

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■■まとめ■■
時間が40分と短い上に、記述式の問題が多く出題されています。
また実験操作の意味や、原理を問う問題が多いのが特徴です。
知識だけを問う問題はすぐに終わらせて、「なぜそうなるのか」をしっかりと考える癖をふだんから
つけておく必要があります。
★★つきは2つにしました。
●[3](5)オオカナダモを使う実験はよくありますが、日光と二酸化炭素の両方を必要とするには
 どうすればよいか、その場で考えないといけません。
●[5](4)自分で仮説を立てて、それを検証するという理科的な技能が問われています。
 時間をかけて考えないと中々難しいでしょう。

■■ポイント■■
[1]小問集合。知識を問う問題
(1)上昇気流が発生しているので、雲ができる。
(2)(3)は基本知識。
(4)両生類は、子供ときはえら呼吸。大人になったら肺呼吸に変わる。
(5)元素記号は色々と出てきたときに覚えておこう。
(6)BTB液の色の変化も基本知識。
(7)オームの法則を使うだけ。V=RIに代入。2.0=R×0.5 なので、4.0Ω
(8)地熱発電は、熱(カ)エネルギーを利用して、水を水蒸気にさせ、水蒸気の力でタービンを
 回す運動エネルギーを電気エネルギーに変えている。

[2]天体について。日食が問われている。
(1)太陽の日周運動は、地球の自転による。
(2)太陽と地球がほぼ同じ大きさで見える、というのはよく出題される。
 地球と太陽の距離が、地球と月の距離の約400倍になっているからである。
10saitama01.JPG
(3)太陽・地球・月が一直線上に並ぶ。その位置を記入すればよい。
(4)満月が起こるのは、月が地球のちょうど反対に回りこんだときなので、約2週間後になる。

[3]植物の光合成について。かなり細かい知識も問われている。
(観察1)この小さな粒は赤血球である。 (観察2)この小さな粒は葉緑体である。
(1)対物レンズはウ・エであるが、ウのように短いほうが倍率が低い。
 ※接眼レンズは長いほうが倍率が低い!!
(2)赤血球は1つの細胞であり、葉緑体は細胞の中の成分(細胞のつくりである。)
(3)酢酸カーミン液によって、核が染色されるので、細胞の中に染色された様子を書けばよい。
(4)ヘモグロビンは酸素の少ないところでは酸素とつき、酸素の多いところでは離す、という性質がある。
★★(5)実験方法を問う問題。ちょっと難しいか。
 試験管Cだけが青紫色ということは、でんぷんができた。つまり、二酸化炭素と日光の両方が
 あった。ということを実験すればよい。
 試験管B→ストローで息を吹き込んで、ゴム栓をし、試験管をアルミはくでおおった。
  (二酸化炭素はあるが、日光をなくす。)
 試験管C→ストローで息を吹き込んで、ゴム栓をした。
  (二酸化炭素も日光もある、という条件にする。)

[4]塩酸やNaOHの水の電気分解について。純粋な水は電気分解されないので、NaOHを少量入れる。
(1)HCl→H++Cl- これは基本知識。
(2)純粋な水は電気を通さない。
(3)水の電気分解であるから、2H2O→2H2+O2
(4)質量保存の法則を聞いている。
(5)①実験1では塩素と水素が出るが、塩素は水に溶けやすいので、水素のほうが多く集まる。
 ②(3)の化学反応式からわかるとおり、水素は酸素の2倍の体積を発生する。
 ※ちょっと説明しにくいか…。

[5]力学的エネルギーの原理を問う。最後が難しい。
(1)重力の向きは常に下向き。
 ※重力の分力がウの方向に、運動する向きと同じ向きにはたらき続けるので速さはだんだん速くなる。
(2)重力の大きさは、0.2kgの小球なので、そのまま2N
(3)ア:正。力学的エネルギーは保存される。
 イ:誤り。P点の位置エネルギーが一番小さい。
 ウ:正。P点の運動エネルギーが一番大きい。
 エ:正。ややこしいことが書いてあるが、P点の位置エネルギーは(ふつうは)0と考える。
(4)①速さの計算である。距離÷時間で求める。
 BC間:1.8(m)÷2(m/秒)=0.9(秒)
 PQ間:1.2(m)÷3(m/秒)=0.4秒であり、
 RC間:0.36(m)÷2(m/秒)=0.18秒で、合計0.58(秒)
★★②この問いは、自分で仮説を立てて、それが正しいことを示さなければならないので、かなり
 難しい問題であるといえる。
 (説明)実験2のQR間を、もし2(m/秒)で進んだとすれば、0.5(m)÷2(m/秒)=0.25秒かかる。
 それを①の結果と加えても0.83秒にしかならない。しかしQR間では2(m/秒)と3(m/秒)の間の
 速さで小球は進むので、実際には0.25秒よりも短い時間で動く。
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平成22年度・茨城県(理科)高校入試問題 [平成22年度(2010年)・理科]

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■■まとめ■■
今年から学習する移行措置内容がかなり多く出題されています。
知識を問う問題がほとんどですが、密度のグラフを書いたり、計算式を書いたりと、
作業が多い問題でもあります。
問題数が比較的多めなので、どんどん答えていかないといけません。
磁界の問題がややこしかった感があります。
★つきは1つとしました。
●[6](4)日本近海のプレートと地震の発生場所については説明ができるように
 なっておきましょう。

■■ポイント■■
[1]小問集合。この問いはさっと終わらせたい。
(1)日食イヤーなので、よく出る。太陽-月-地球の順に並ぶ。
(2)「反射」は大脳を経由しない。
(3)※焦点距離と同じ→何も写らない。
  ※焦点距離の2倍と1倍の間→元より大きくなる。
  ※焦点距離の2倍→元と同じ像の大きさ。
(4)アンモニアは上方置換法のみでしか集めることができない。

[2]小問集合。いろいろな問題がある。
(1)①重力は常に下向きにはたらく。
 ②力学的エネルギーの和が一定になるグラフを選べばよい。
(2)グラフで一直線上に並んでいれば、同じ物質であることがわかる。
(3)Bについて、BTB青でアルカリ性。しかし、硫酸を加えても白い沈殿はできないので、NaOH
 Eについては、BTB緑で中性。Dを加熱すると結晶が生じたので、食塩水。よってEはH2O
(4)脂肪は脂肪酸とグリセリンになり、リンパ管から吸収される。
 ※こっそりと模式図が書いてある。これも覚えておくことが大切。
(5)①雲量1、2が快晴。2~8が晴れ。9、10が曇り。
 ②間違いの選択肢は次のとおり。
 ア:直射日光の当たらない、1.5mくらいのところで観察する。
 イ:示度の差が大きいときは湿度が低い。
 エ:空気1m3中の水蒸気量(=実際の水蒸気量)が同じであれば、露点は同じである。
(6)①割合の問題。650:98であるから、ざっと、6:1~7:1位の割合で汚れているものを選ぶ。
 ②気孔では、酸素・二酸化炭素は出入り口。水(水蒸気)は出口。うは水蒸気に当たる。
  ※蒸散ということばも一緒に覚えなおしておこう。

[3]電気分解の話。イオンがしっかり出ている。
(1)2HCl→H2+Cl2 ここは覚えておくのみ。
(2)①陽極(+極)に近づくのは陰イオンだから、この実験では塩化物イオン。
 ②それぞれの極では電子のやり取りをする。
(3)塩化銅の電気分解では、
 陽極(+極)→塩素、陰極(-極)→銅が発生する。
 よってイは銅の性質を示したものである。また、銅イオンはきれいな青色であり、水溶液は青くなる。
(4)電離式もしっかりチェック。CuCl2→Cu2++2Cl-
 (※表示の都合で変な風に表示されて申し訳ありません…。)

[4]磁界に関する問題。仕事・仕事率も出題
(1)+と-のつなぎ方を逆にして、U字磁石の向きも逆にしたので、結局は同じ向きに回るので
 A方向。U磁石による磁界はNからSに向かうのでC。
 ※フレミングの左手則を使って問題を考えてもよい。
(2)P地点が南向きをした、ということは、Pでは時計回りに磁界が発生するので、YZ地点では
 反時計回りに磁界が発生していることになる。
(3)仕事率は、仕事を時間で割ったものであるから、
 式:150/100 ×1.2 ÷3 =0.6(W)
 ※仕事:N×mでJという単位。
 ※仕事率:J÷秒でWという単位。会わせて覚えておく。
(4)コイルによって電磁石ができたことを言えばよい。磁界の変化によって電磁誘導が起きて、
 誘導電流が流れたのである。
 ※この問いはちょっと答えにくいか…。

[5]生殖と遺伝に関して。
(1)①ア。この問いはできなくても仕方ない…。
 ②ジャガイモは塊茎から、芽が出る無性生殖の方法と、花が咲いて種子ができる有性生殖の方法で
  増えることができる。
(2)①分離の法則。メンデルの法則のそれぞれまで名前を覚えるのはかなり細かい知識。
 ②子の代で、Aaという遺伝子型をもつものが自家受粉したので、AA:Aa:aa=1:2:1。
  よって、aaが150であれば、Aaは300ウである。
 ③遺伝子の本体はDNAという物質でできている。

[6]地震に関する問題。典型的な問題である。
(1)初期微動:最初の波。P波という。
 主要動:最初の波。S波という。
(2)Cが一番離れているのは、初期微動継続時間が一番長いからである。
 ※主要動の振れ方はよくない。震源から遠くても震度が変わることがあるからである。
(3)間違っている選択肢は次のとおり。
 ア:震度は0~7の10段階。5弱、5強、6弱、6強。
 ウ:地震計でしか観測されない地震がある。(震度0)
 エ:マグニチュードが小さくても、震源の深さが浅ければ、大きな被害をもたらす。
 オ:震源の深さとマグニチュードは関係がない。
(4)★★この図は覚えておく。太平洋沖で海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込み、
 そのプレートの境界で大きな地震が起こりやすい。
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