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平成20年度・群馬県(理科)高校入試問題 [平成20年度(2008年)・理科]

平成20年度・群馬県(理科)高校入試問題のダウンロードはこちらから
http://www.tokyo-np.co.jp/k-shiken/index.html

■■まとめ■■
基本的な問題が多く,知識を問う問題が多いです。記述の問題も多いですから,原理・原則
をしっかり押さえましょう。

★★問題
[6]電流回路と磁界についての問題。モーターの原理などを押さえておきましょう。

■■ポイント■■
[1]小問集合
(1)光合成は問題ないだろう。
(2)光の量を調節するのはアの光彩。
(3)AとBの火山ではAの方がねばり気が小さく穏やかな噴火をする。
(4)この図を見たとき,北極点が太陽の方を向けているアが夏である。春はエ。
(5)物質が固体から液体に変わるときの温度は融点。
(6)単体でなければ化合物か混合物。
(7)音が高いときは振動数が多くなる。
(8)圧力の計算。単位に注意すること。
 4/0.2×0.2 =100(N/m2)=100Pa

[2]小問集合
A(1)おしべの先にはやくがあり,めしべの根元のふくらみを子房という。
(2)裸子植物は胚珠が子房に包まれていない。
(3)マツの花のaの部分は雌花。ここでは種子が作られる。
B(1)この実験で発生する気体は酸素。
(2)ここでは質量保存の法則が成り立っている。これは化学変化前後での原子の数の変化が
 ないからである。
(3)発生した酸素があるので,ふたを開けると気圧が高くなっているので酸素(やもともとビンの中に
 入っていた空気)が逃げてしまう。よって質量は小さくなる。
C(1)(2)食物連鎖の中で,光合成をする生産者や,有機物を無機物に変える分解者以外を消費者とい
 う。
(3)ダンゴムシは消費者,カビは菌類なので分解者。分解者は有機物を無機物に変える。
D(1)台車が最も早くなる点は位置エネルギーが一番低いbの部分である。
(2)グラフは図Ⅱの位置エネルギーのグラフと全く逆になるように書く。
(3)台車の質量を大きくしたので,最後に持つ位置エネルギーは図Ⅱより大きくなる。

[3]動物の血液について
(1)スケッチの方法:これは対象とするものだけを正確に細い線だけで書いていく。
(2)体中に張り巡らされている細い血管を毛細血管という。
(3)毛細血管の観察で見られる赤い粒を赤血球という。赤血球の中のヘモグロビンはまわりに酸素の
 多いところでは結びつき,酸素の少ないところでは離す,という性質がある。
(4)血液は心臓によって送り出される。血液成分中の血しょうは,血管の壁から染み出して組織液と
 なっている。

[4]天気の変化について
(1)晴れの日では,気温の変化と湿度の変化はちょうど逆の関係になっている。
(2)寒冷前線が通過すると,気温が下がり,風が北寄りに変わる。これは3月18日の話である。
(3)寒冷前線付近:ア,温暖前線付近:エ
(4)3月16日18時では,気温14度,湿度40%と読める。気温14度のときの飽和水蒸気量はグラフ
 から12gと読めるので,今の水蒸気量は,12×0.4=4.8g。
 また,露点は4.8gがちょうど100%になる地点であるから0℃とわかる。

[5]酸とアルカリの反応
(1)この実験で発生した気体は水素。水素の性質はエ。
(2)この反応は中和反応であり,中和は酸とアルカリの性質を打ち消す反応である。
(3)BTB液の色の変化の問題。
(4)この反応の化学反応式は,HCl+NaOH→NaCl+H2O
(5)この中で酸性のものはイとエ。アとウはアルカリ性である。

[6]電流計や電流回路のついての問題。
(1)電流の大きさが予測できない場合は,なるべく大きい端子からつないで行う。
(2)実験cのときは,実験bよりも大きい電流が流れている。実験cは実験bの2倍の電圧をかけている
 ので,流れる電流も2倍になり,1.2Aの電流が流れる。
 よって,オームの法則に代入して,3=1.2R R=2.5Ω
(3)これはよく出る問題。電流の向きを逆向きにする。
(4)①フレミングの左手の法則を用いる。S極に近い方のコイルでは,下から上向きに電流が流れる
 ので,Pの向きに回転することがわかる。電流を大きくすると早く回る。
 ②整流子は電流を1方向に保つはたらきを持っている。
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平成20年度・栃木県(理科)高校入試問題 [平成20年度(2008年)・理科]

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■■まとめ■■
基本的な問題が多いですが,考えさせる問題が比較的多いです。できる問題から取り組みましょう。

★★問題
[4](3)回路によって電熱線の発熱量がどう変化するか,ということについての問題です。
原理をきちんと理解する必要があります。

■■ポイント■■
[1]小問集合
(1)植物細胞にあって動物細胞にないものはイ細胞壁や葉緑体。液胞は小さなものは動物にもある。
(2)図の火山は楯状火山。これはマグマのねばりけが小さいので,穏やかな噴火をする。
(3)蒸留とは沸点の違いを利用して液体を分離する方法である。
(4)AとBは引き合う → 別の種類の電気。
 BとCはしりぞけ合う → 同じ種類の電気。
(5)空気中の約8割を占める気体は窒素。
(6)これは温暖前線。前線の種類は4つとも確認しておきたい。
(7)受精したのちに種子になる部分は胚珠。
(8)圧力は単位面積当たりの力のこと。全体の重さは50N,面Aの面積は1m×0.5m=0.5m2
 よって,50N/0.5m2=100Pa (1Pa=1N/m2)


[2]植物の体のつくり
(1)顕微鏡の使い方。光学顕微鏡では上下左右が逆さに見えるので,イの左下に動かしたとき
 物体が中央に寄る。
(2)倍率の高い対物レンズで観察した場合に,bのように対象までの距離が近くなる。
 また倍率が高いと視野は暗くなる。
(3)細胞分裂が盛んになっている場所を確認したいときは成長点を探せばよい。
(4)Xの部分は気孔という。孔辺細胞に葉緑体があることも注意したい。蒸散で水分の出口に
 もなるが,呼吸や光合成で用いたり発生したりする酸素や二酸化炭素の出入り口にもなっ
 ている。

[3]鉄と硫黄の反応について
(1)鉄+硫黄→硫化鉄 の反応。硫化鉄の化学式はFeS。
(2)この実験では上の部分を加熱する,というのが実験上の注意点。これは反応によって
 熱が発生し,あとはその余熱で反応が進む。
(3)鉄と硫黄は7:4で反応する。鉄4.9gに対しては硫黄は2.8gだけ反応するので,余った
 硫黄は0.4g

[4]電流による発熱
(1)電熱線Aは4Vのときに0.8Aを指しているので,オームの法則(V=RI)に代入。
 4=R×0.8 R=5Ω
(2)直列回路では電圧は各部分の電圧の和になる。
★★(3)S1を開くと同時にS2を閉じると,電熱線Aだけになる。S1だと電熱線A・Bが直列回路
 なので合成抵抗は大きくなり,電流は小さい。しかしS2だと電熱線Aだけであり,合成
 抵抗は小さく電流は大きくなる。よって実験3のほうが電流も電圧も大きい状態になり,
 発熱量も増える。

[5]地震について
(1)地震のゆれの大きさを表す値を震度という。
(2)表を見るとCが一番震源に近く,次にB,A,Dの順番になっている。それから判断すればよい。
08tochigi_01.JPG
(3)始まりの時刻と初期微動継続時
 間のグラフは図のようになる。
 B地点では
  初期微動 6秒 始まり40秒
 C地点では
  初期微動12秒 始まり48秒である。
 初期微動継続時間は震源からの距離に比例するから,ここから逆算して考えると,
 始まりの時刻は40秒の8秒前の32秒とわかる。

[6]水の電気分解
(1)水を電気分解させると,陰極から水素,陽極から酸素が発生する。
(2)これを化学反応式で表すと,
 2H2O→2H2+O2 水が全部で4分子あるので,
08tochigi_02.JPG

(3)塩化銅の電気分解では陰極側にCuが発生する。
(4)このような電池を燃料電池と言って,クリーンなエネルギーとして期待されている。

[7]人体の消化器系について
(1)小腸で吸収された後もそれがどこにいくか,というかなり珍しい問題。小腸で吸収されたら
 まずは肝臓に行く。肝臓で一時たくわえられそのあと心臓にいき,体全身にいきわたる。
(2)この4つの選択肢のうち,イ・ウはおかしいことはすぐにわかりたい。アの実験では両方と
 もにだ液が入っているので,だ液の働きかどうかわからない。よってエのように水を入れた
 対照実験がないといけない。
(3)尿素は腎臓でこしとられて尿として外に出る。

[8]天体の動き
(1)天体が動いているのは地球が自転したり公転したりしているからである。自ら光輝く星を
 恒星といい,恒星の周りを回る天体を惑星という。
(2)日周運動は1時間に15度,年周運動は1か月に30度であるから,1か月後には2時間前に見え
 ることになる。
(3)恒星は地球から大変遠いところにあるので,1つの点のようにしか見えない。
(4)4月1日に図2のような位置にあるが,5月1日には相対的にもっと地球に近づく。
 かけ方も大きくなり,見かけの大きさも大きくなる。

[9]台車の運動
(1)この記録テープは5打点ごとに区切ったものであるから,50cm/秒
(2)おもりが床につくとそこから先は等速直線運動をし続けるので,テープEの途中でおもり
 が床についた。
(3)重力は常に同じ力でかかり続けるから,速さがだんだん早くなる。しかし途中から力が加
 わらなくなるので,速さが一定になる。
(4)図3のテープを見るとテープの長さが長くなっているので,重さは重くしたが,最後テープ
 が10cmで先ほどよりも短い長さで一定の長さになっているので,位置エネルギーが低くなっ
 ていることを示している。
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平成20年度・茨城県(理科)高校入試問題 [平成20年度(2008年)・理科]

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■■まとめ■■
記述式の問題が多いのが特徴です。原理や理由を問う問題が多いのも例年の特徴です。
必要です。また,所々で細かい知識が問われているのも特徴です。
★★問題
[3](4)運動エネルギーは①質量に比例②速さの2乗に比例,ということがそのまま問われて
 いる珍しい問題です。
[4]塩酸に石灰石を入れていく際に,1回目と2回目の結果から1回目は石灰石を1.00g入れた
 ということを見抜かないといけません。

■■ポイント■■
[1]小問集合
(1)生物ピラミッドの問題。植物が増える→草食動物が増える→肉食動物も増える,
 という順番になる。
(2)この実験で発生する気体は水素であり,アのように,酸素と混ぜた水素に火をつけると
 爆発して水ができる。
(3)金星が真夜中に観測することができないのは,内惑星だから。明け方と夕方にのみ観察
 される。
(4)音の問題。音の大きさは振幅の大小。音の高さは振動数の多さである。

[2]小問集合
(1)①この回路は直列回路であるから,電流はどこでも一定である。
 ②電圧計の読み方。今回は3V端子につないでいるので,一番右側が3Vである。
(2)携帯カイロは鉄が酸化するときの熱を利用している。また,塩化アンモニウムに水酸化
 バリウムを加えると,アンモニアが発生する。(ちょっと細かい知識)
(3)①Xは寒冷前線。
 ②温暖前線と寒冷前線の間の部分だけが暖気であって,そのほかはすべて寒気の部分。
(4)①単子葉類の特徴は,ひげ根,維管束が散在,平行脈である,ということ。
 ②胚珠は子房の中に包まれた部分
(5)発電機は運動エネルギーを電気エネルギーに変換する装置である。また火力発電の燃料
 として,例えば石油などの,化石燃料が最近少なくなってきている。
(6)
08saitama_rika01.JPG

 ①この問題では,精子は白1本,卵は黒1本という遺伝子ができるので,受精卵は白黒1本
  ずつの遺伝子型を持っている。
 ②染色体の中には遺伝子が含まれており,この中には遺伝情報が含まれている。

[3]力学的エネルギーに関する問題
(1)この問題はその場で考える。時間をはからないのでストップウォッチはいらない。
 音や電流の波形を測定するわけではないので,オシロスコープもいらない。
 電流は関係ないので,電流計や電源装置もいらない。
(2)これは実際に起こりうる現象に沿った話をしている。
 摩擦力などで実際には速さがだんだん遅くなる。理論的には,等速直線運動をし続けよう
 とし,この性質を慣性という。
(3)当たる直前までは(仮想的な)等速直線運動をしているので,D区間を見ればよい。このと
 きの速さの計算は,8.7cm÷0.1秒=87cm/秒
★★(4)運動エネルギーの話。
 ①運動エネルギーは速さの2乗に比例
 ②運動エネルギーは質量に比例
 ということまでかければ素晴らしいが,県発表の解答だと,そこまで具体的に言わないで,
 速さが大きいとエネルギーが大きい,などという風にとどまっている。

[4]物質が反応するときの質量に関する問題
(1)塩酸に石灰石を加えるCO2(二酸化炭素)が発生。
(2)気体の質量は引き算で求められる。133.42-132.98=0.44g
08ibaraki_rika01.JPG
(3)1回目の気体発生量0.44g
 2回目の気体発生量0.88gで,
 気体発生量がちょうど2倍に
 なっている。全体の質量の増加
 は1.00gなので,
  1.00gの石灰石 → 0.44gの二酸化炭素ができる,
 という関係が見抜ける。
 すると,3回目と4回目の途中で反応の終点を迎えることになり,グラフは図のようになる。
(4)比で考えると, 1.00g:0.44=xg:1.54
 この式を解けばよい。すると,x=3.5gと求められる。

[5]各種岩石に関する問題
(1)Cは火山岩のつくりであり,斑状組織といい,比較的大きな結晶の部分を斑晶,その他の部
 分を石基という。
(2)Aは丸みを帯びているのでたい積岩。これは河口付近でたい積する。Bは等粒状組織なので,
 地中深くでゆっくりと冷えて固まる。Cは斑状組織で,火山が噴火した時にできる岩石。
(3)火成岩はマグマが冷えて固まってできた岩石である。たい積岩は粒の大きさによって,
 れき岩,砂岩と泥岩に分かれる。生物の死がいなどがたい積した岩石で,石灰岩でないもの
 には,チャートがある。

[6]人体の血液の循環のしくみについて
(1)酸素を多く含む血液を動脈血という。
 動脈血が流れているのは,肺静脈と大動脈。
(2)ヘモグロビンは,周囲に酸素が多いところではくっつき,酸素が少ないところでは離す,
 という性質がある。
(3)タンパク質が分解されると,アンモニアが発生するが,これは人体に有害なので,肝臓で
 尿素に変わる。
(4)腎臓の説明で正しいものはイ,エ
 ちなみにア:小腸,ウ:肺,オ:肝臓 の説明である。
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平成20年度・埼玉県(理科)高校入試問題 [平成20年度(2008年)・理科]

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■■まとめ■■
問題そのものは基本的な問題ですが,所々で細かい知識が問われています。
記述式の問題が多いことも特徴で,理科の原理を問う問題も多区出題されています。
なぜその現象が起きるかどうか,ということきちんと理解しながら学習を進めてください。
★★問題
[7]問3 結局何cm分の位置エネルギーを持っているかをとらえることができるか,という
 ことが問われています。

■■ポイント■■
[1]地震について
問1 初期微動継続時間は,震源からの距離に比例する。これは,P波とS波の速さに違いが
 あるからである。
問2 北上-盛岡の間,新庄-酒田の間,福島-郡山の間を通るような円状の図形を書けば
 よい。
問3 震源の深さが異なっていても,地震の規模を示すマグニチュードに違いがあるので,
 震度の分布に違いがある。

[2]消化液のはたらきについて
問1 このような実験を対照実験という。これはだ液があることで反応が進むことを確認す
 るためである。
問2 実験結果からわかることだが,ここではそうでなくても,答えられたい。
問3 ①胆のうは,肝臓でできた胆汁をためておく。胆汁は消化酵素は含まない。
 ②胃液はタンパク質に作用する。
 ③すい液は炭水化物,タンパク質,脂肪のすべてに作用する。
 ④柔毛から養分の吸収が行われる。

[3]カエルの発生について
問1(1) この卵が子供のもとになる。これを受精卵という。
問1(2) BやCのように自分でえさを食べられる状態になる前までの状態を胚という。
問2
08saitama_rika01.JPG

 雄親の精子は白1本,雌親の卵には黒1本の染色体があることになる。
 よって,子は白黒1本ずつの遺伝子型を持つことになる。
問3 無性生殖は,自分の完全な複製を作り出す生殖の仕方である。
 つまり,遺伝子がまったく同じだから同じ形質が現れる。


[4]塩酸と水酸化ナトリウムを混ぜる反応の実験。
問1 塩酸にマグネシウム片を入れると発生する気体は水素である。
問2 酸とアルカリを混ざると水が発生する。
 3回目までの途中までは酸が残っていたが,4回目では完全に酸がなくなってしまったので,
 中和反応は起こらない。
問3(1)化学反応式は,HCl+NaOH→NaCl+H2O ここでできる白い個体は塩化ナトリウム。
問3(2)中和反応が起きるときには,水のほかに必ずこのような物質ができる。これを塩と
 いう。

[5]鉄と硫黄の化合の実験
問1 加熱をやめても赤熱の状態で,反応がどんどん進行していく。
 反応後の硫化鉄は黒色の固体。
問2 反応式:Fe+S→FeS
 これは化合の実験であるのでイを選ぶ。(イは酸化)
 ア.これはドライアイスの状態変化
 ウ.これは再結晶の話
 エ.酸化銀の分解の話。

[6]磁界について
問1 磁力線はエのようになる。
問2 この現象を電磁誘導という。
問3 検流計を変えても,検流計は電流を測定する装置なので,何も変化が起きない。
 イ.棒磁石の極を変えて,逆向きに動かすので,元と同じになる。。
 ウ.U磁石の極を変えるので,逆に動く。
 エ.棒磁石とU磁石の極を変えて,さらに逆に動かすので,逆に動く。

[7]エネルギーの移り変わり
問1(1)位置エネルギーが運動エネルギーに変化している。
問1(2)では摩擦のある面なので,熱エネルギーなどに変化して,そのうち止まる。
問2 表に4つの点を打つと,だいたい比例のグラフになる。
 実験データなので誤差は出てくるのは当然。
問3 この問の実験では,結局15cm分の位置エネルギーの分だけを持っていたことが
 わかる。すると,表やグラフから判断して,ウの75cmが一番近いことがわかる。
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平成20年度・千葉県(理科)高校入試問題 [平成20年度(2008年)・理科]

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■■まとめ■■
大体は基本的な問題なのですが,所々で骨を折る問題があります。
明らかに難しい問題はみんなの正答率が悪いでしょう。
運動エネルギーは速さの2乗に比例する,という知識を利用すると解きやすい問題が
ありました。珍しい出題なのでよく学習しておきましょう。

★★問題
[5](1)メダカのヒレの赤血球の流れを見る問題の意味は知っておきましょう。
[6]エネルギーの問題はちょっと難しいですね。

■■ポイント■■
[1]植物について
(1)広がって太陽の光を効果的に得られるので,光合成するのに都合がよい。
(2)ツユクサ:単子葉類なので,平行脈,ひげ根
(3)ルーペの使いかた→目にルーペを近づけて,見るものを前後に動かす。
(4)受粉したら花粉管を伸ばし,子房の中の胚珠に到達する。

[2]磁界についての問題
(1)全部書き出さないといけない。AとG,BとF,CとE
(2)磁力線は磁石のNから出てSに入る。磁力が強いところでは,磁力線の間隔が狭くなる。
(3)電流を多く流す。コイルのまき数を増やしてもよい。
(4)Nを遠ざけると,コイルがS極になる。Sを近づけると,それを妨げる向きに磁界ができる
 から,S極を作って遠ざけようとする。

[3]地震についての問題
(1)震度は10段階に分けている。0~7の8段階で,5,6は弱と強の2つある。
(2)A地点で考えると,震源からの距離が45km,P波が届くまでが54秒-45秒=9秒,であるから,
 45÷9=5。よって,5km/秒。(このP波はちょっと遅い)
(3)(2)の計算結果から,震源と学校の距離は,5×6=30となる。あとは図1で三平方の定理を
 使うと,ちょうど3:4:5の三角形になっているので,18km
(4)(2)からC地点にP波が到達するのは,30秒後の話であるから,ア・イのいずれかになる
 が,イだとあまりにも初期微動が長すぎる。よってア。

[4]溶液の性質について
(1)においを嗅ぐときは,直接嗅がずに,手であおぐようにしてかぐ。
(2)膨らむのは,液体が気体になって体積がふくらんだため。
(3)水溶液にどれくらいとけるかを表したものを溶解度という。
(4)沸点の違いを利用して集める蒸留,という方法。水とエタノールではエタノールの沸点が
 低いので,先に出てきた試験管にエタノールが多く含まれていた。

[5]メダカの血液の流れについての観察
★★(1)この後図2のように顕微鏡で観察をする。ということはメダカを動きにくくしなけれ
 ばならない。
(2)赤血球は血管から出ることはない。
(3)血が赤いのは赤血球にヘモグロビンが含まれているからである。
(4)血液の血しょうが染み出したものを,組織液という。

★★[6]物体の運動とエネルギー ⇒この問題は難しい。
実験1:速さと移動距離のグラフである。運動エネルギーは速さの2乗に比例する。
よって,図2は2次関数になっている。
実験2:これは位置エネルギーの話である。位置エネルギーは高さに比例するので
図5は比例のグラフになっている。
(1)図3は18cm動いている。速さは90cm/秒だから,18÷90=0.2秒の話。ボールが5つ
 映っている。ということは,4間隔分なので,0.2÷4=0.05秒
(2)表1と表2を見比べればよい。高さ8cmのときの位置エネルギーを持っていた台車が押し込ん
 だ距離は1.6cmであるから,表1と比べて105cm/秒。
(3)これは難しい。図2を読み解くと,
 高さ2cm→定規0.4cm→速さ50cm/秒
 高さ4cm→定規0.7cm→速さ70cm/秒
 高さ6cm→定規1.2cm→速さ90cm/秒
 高さ8cm→定規1.6cm→速さ105cm/秒
 高さ10cm→定規2.0cm→速さ120cm/秒 となる。
 つまり,だんだん遅くなるようなグラフを選ぶ。
(4)位置エネルギー+運動エネルギーが保存されるので,今回合計(縦に)3めもり分の
 エネルギーがあるから,合計値が3目盛りになるようにグラフを書けばよい。

[7]太陽の動きについて
(1)透明半球の実験では,サインペンの影の先が,ちょうど中心に来るようにする。
(2)弧ABCが32cmであり,弧ARが8cmということは,ちょうど の長さになっている。
 よって,南中高度は45°
(3)春分の日は,真東(B)から出て,真西に降りるので,テープの長さは長くなる。
 また,春分・秋分のとき,一番大きく回るので,間隔は広くなる。
(4)夏至の日は図4の左の位置に地球があるとき。
 北極点は太陽を向いている。秋分の時は難しいが,太陽から見て,左側に地軸が傾いて
 いるときになる。夏至イ,秋分エ。

[8]化学電池について
(1)気体を集めて,マッチの炎で燃えるのでこれはH2
(2)実験が終わった後,質量を比較すると,軽くなっている。これは,水素が発生して,
空気中に逃げたからである。
(3)お互いの性質を消すときに,水ができる。これを中和という。
(4)塩酸と水酸化ナトリウムを加えると,食塩水ができる。食塩水もイオンに分かれる電解質の
水溶液なので,電流を流し,オルゴールを鳴らす。
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平成20年度・東京都(理科)高校入試問題 [平成20年度(2008年)・理科]

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■■まとめ■■
基本的な問題です。例年出題形式が似ていますので,問題になれる必要があります。
文章は長いのですが,設問だけを読むとあっさり溶けてしまう問題が多いのも東京都
の特徴です。
★★つきはありません。万遍なく復習をしておきましょう。

■■ポイント■■
[1]小問集合。
(1)震源からの距離が遠かったとしても,震度が大きくなることもある。アの選択肢にひっか
 かってはいけない。
(2)カメはは虫類。肺呼吸で卵生で変温動物。
(3)焦点距離の2倍の位置→もとと同じ像の大きさ。
 それよりも近いと→もとより大きな像。
 それよりも遠いと→もとより小さい像 となる。
 実像の場合は,上下左右がさかさまになる,倒立実像になる。
(4)空気が上昇すると,圧力が下がるから,気温が下がる。そうすると(湿度が上がり)露点に
 達すると雲ができる。
(5)①はまだまだ溶ける。②は飽和溶液になったので,ミョウバンが出てきた。③④も結晶が
 生じた,ということは,飽和溶液になった,という証拠である。
(6)右手の法則を使う。位置Pでの方位地震の向きは右向きであり,このときコイルの左側が
 S極,右側がN極の電磁石になっている。

[2]会話文の小問集合。
(会話1)
(1)振動数が多いと音が高くなる。
(2)外部から刺激を受け取る器官を感覚器官という。一般的な刺激に対しての反応は,
 脳→せきずい→運動神経→筋肉,という経路を通る。
(会話2)
(3)自ら光輝く星を恒星という。太陽の周りを楕円軌道を描くのはすい星である。
(4)会話文を読まなくても,問題文だけで還元とわかる。

[3]地層のつくりについて
(1)このように火山灰などは遠く離れていても内容物が同じであれば,もともとは同じ層で
 あることを示すので鍵層といわれる。ビカリアは新生代の示準化石。
(2)Aは粒が丸い。この時点でたい積岩であることがわかる。これは流水作用によってできる。
 この時点でウとわかる。
(3)最も遅く沈むのは粒が細かく軽いどろ。河口付近は重く粒の大きいれき,次いで砂,
 河口から離れた沖には軽いどろがたい積する。

[4]植物のつくりとはたらき
(1)図2は細胞分裂,図3は葉緑体,図4は気孔の観察。これはエが適している。細胞の観察は
 酢酸カーミン液,または酢酸オルセイン液を用いる。
(2)この問題の選択肢の誤りの部分は,
 ア・ウ:呼吸は常に行われる。エ:呼吸と光合成は同時に行われる。
(3)だ液に含まれる酵素と同じことがわかった。このとき,糖ができる。
 糖の検出:溶液にベネジクト液を加え加熱し,赤褐色沈殿ができることを確認する。

[5]気体の発生
気体A:酸素,気体B:水素,気体C:二酸化炭素
気体D:水素,気体E:酸素 がそれぞれ発生する。
(1)ウ。アは水素,イは窒素,エは二酸化炭素の性質。
(2)密度は,単位体積あたりの重さであるから,シャボン玉の実験によって判断できる。
(3)燃料電池①水素と酸素を化合させる。
 ②クリーンエネルギーとして注目 これを押さえる。

[6]物体の運動
08tokyo_rika01.JPG
(1)力のつり合い。
 重力(=地球が台車を引く力) とばねが台車を引く
 力がつりあっている。だから,大きさ同じ,向き反対,
 一直線上に書くと,上向きの力になる。
(2)台車が斜面Aを下るときは傾きが急になったので,
 速さはどんどん速くなるのでア。これは,斜面を下ろうと
 する力が大きくなったからである。
(3)エネルギーを考えると,40cm分の位置エネルギーが運動エネルギーに変わるので,
 どの斜面でも,台車が持つ運動エネルギー(=速さ)に変化はない。
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平成20年度・神奈川県(理科)高校入試問題 [平成20年度(2008年)・理科]

[1]物理小問集合。
08kana_rika01.JPG
(ア)入射角・反射角などは,面に対して垂線を引き,垂線との間の角を言う。
 作図をすると,図の●の部分がBの反射角になり,ここは30°。そして,
 Aの入射光とBの反射光は平行になる。
(イ)アの位置では速さ0,イウ間では等速直線運動をしている。
(ウ)N極を近づける→コイルの上側がN極になる。
 ア→N極が遠ざかるので,コイルの上側がS極。
 イ→N極が遠ざかるが,速さが遅いので電流は小さい。
 ウ→S極を近づけるとコイルの上側がS極になる。
 エ→S極が遠ざかると,コイルの上側がN極になる。
 オ→エと同様,コイルの上側がN極。

[2]化学小問集合
(ア)気体Aは酸素,気体Bは二酸化炭素の発生。両方の気体に色やにおいはない。
(イ)ちょっと難しい。選択肢ではなく自分で説明しようとすると難しいかも。
 1は常識はずれ。2の水蒸気は上に行ってしまう。3の二酸化炭素は関係ない。
(ウ)答えは2
 1は火力発電の話。3は鉄と酸素が反応するときの熱を利用している(触媒が
 食塩であることも覚えておく)。4はクリーンエネルギーとして期待されている。

[3]生物小問集合。
(ア)Aはレンズ,Bは網膜であり,2。
(イ)染色体の数は,生殖細胞(精子,卵,精細胞,卵細胞)だけが半分。あとは全て2n。
(ウ)これは非常に細かい知識。センジュユスリカは大変汚い水,サワガニはきれいな水。

[4]地学小問集合。
(ア)(i)この知識は今まであまり習ったことがないであろうが,問題文を読んでその場で判断。
(ア)(ii)単純な知識の問題。これを柱状図という。
(イ)北の星空の動きは,日周運動も年周運動も反時計回りに動く,ということ。
 日周運動は地球の自転によっておこる。

[5]電流に関する問題
(ア)豆電球の明るさについては,直列つなぎは暗くなる。並列つなぎは電圧が同じなので,
 もとと同じ明るさである。
(イ)直列つなぎ→1ヶ所でも途切れてしまうと電流が流れなくなる。並列つなぎは片方外し
 ても,電圧に差がないので,明るさは変化ない。
(ウ)図4では,300mA,1.5Vであるから,オームの法則より,1.5=0.3×R これよりR=5Ω
(エ)全体の抵抗は,全体の電圧を全体の電流で割ればよい。図5は,ウオ間が1.5V,ウを流
 れる電流が0.15A。図6では,カケ間が1.5V,カを流れる電流が0.6A

[6]還元反応の実験・知識のみ
(ア)Xは「しばらくしてから」。最初は試験管内の空気があるので,それが混ざってしまい
 混合気体になってしまう。Yは「水中から抜いて」。そうしないと逆流する恐れがある。
(イ)(ウ)酸化銅の炭素による還元の実験なので,化学反応式は,2CuO+C→2Cu+CO2
 発生した気体はもちろん二酸化炭素の3
(エ)酸化物から酸素を取り除く反応を還元といい,還元が起こっているときは,同時に酸化
 も起きている。

[7]生物の分類に関する問題
(ア)レポートより,ニラは平行脈→単子葉類で,ミツバやダイコンは網状脈,主根・側根
 →双子葉類
(イ)1の実験を行うと,茎の状況がわかる。維管束が輪状になっていれば,双子葉類,
 維管束がバラバラであれば単子葉類と判断できる。
(ウ)Aでは蒸散が起こり,気孔から水分が蒸発している。
(エ)ここでは,A→C→B→E→Dの順番になる。

[8]天気の問題。
(ア)これは知らないと解けない。先端が北を指していると,北から風が吹いてきていること
 になる。
(イ)これもなかなか難しい問題。消去法で答えを導きたい。答えは1
 2.温度計は直射日光に当ててはいけない。
 3.大きな建物のそばだと,ビル風などが吹いて正確な数値を測定できない。
 4.地面に近いと地熱によって狂う。大体1.5m程度のところで観察をする。
(ウ)これは天気図を見れば終わり。
(エ)陸のほうがあたたまりやすい → 陸では上昇気流が起こる。そしてそれを補うように
 海から陸に向かって風が吹く。この町では,昼間は南風が吹く,ということは南側に海,
 北側に陸があることがわかる。

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