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平成23年度・長野県(理科)高校入試問題 [平成23年度(2011年)・理科]

平成23年度・長野県(理科)高校入試問題のダウンロードはこちらから
http://www.pref.nagano.lg.jp/kyouiku/kyougaku/koukounuusi/index23.htm

■■まとめ■■
去年難しかったからか,今年は少しやさしくなりました。基本的な知識をしっかり押さえておけば,点数が取れる問題です。慌てないで解くことが大切です。

■■ポイント■■
[1]小問集合
11nagano_rika01.JPG
(1)①レンズの作図。軸に平行な光は焦点を通り,中心を
 通る光はそのまますすむ。花びらの先端からの光だけ
 を作図すればよい。すると右のように,Cの位置になる。
②この時できる像は実像という。
③目でも同じようなことが起こっており,目の場合スクリーンは網膜がその役割を果たす。
 実像は上下さかさまに映る。
(2)①塩化アンモニウムと水酸化カルシウムの混合物を加熱したときにできるのは,アン
 モニア。これに当てはまる記述はウ。アは酸素,イは塩素,エは水素の記述。
②アンモニアは水に溶けやすいので乾いた試験管で行う。また,空気よりも軽いので上方
 置換で集める。
(3)①凝灰岩は火山灰が冷えてできた岩石。よってイ
 ア:運搬作用はないので,丸みを帯びていない。ウ:石灰岩の記述,エ:チャートの記述。
②図5は等粒状組織であり,これはマグマが地下深くでゆっくりと冷えてできた岩石である。

[2]天体に関する問題。南中高度の公式だけ頭に入っていれば問題ない。
(1)日周運動は地球の自転によっておこる。
(2)透明半球の実験ではペンの影の先が半球の中心に来るようにする。
(3)南中高度はウの∠DOY。南,中心と透明半球上の最高点を結べばよい。
(4)①南中高度の公式: 春分と秋分は90-緯度。夏至,冬至は23.4°を足したり引いたりする。
 この問題は夏至であるから,90-36+23.4=77.4°
②P点より緯度が高くなると,例えば緯度50度のところでは,90-50+23.4=63.4となり,
 小さくなる。
(5)①R地点では,(4)より南中高度はさらに高くなるのでそれに当てはまる図はアだけ。
②北極点では,90-90+23.4=23.4となり,南中高度は,23.4°。それに当てはまる図はエである。

[3]被子植物の花のつくり。AタイプとBタイプの文章を読んで,おしべがめしべを包み込んで
いることをつかむ。
(1)めしべの先には柱頭がついている。
(2)おしべの先のやくの中に花粉が入っている。
(3)Bタイプの花は,おしべがめしべを包み込んでいるような形である。
(4)花粉からは花粉管が伸びる。
(5)遺伝子の本体はDNA。この日本語はデオキシリボ核酸。
(6)①②染色体は生殖細胞だけが親の半分であり,あとは親とすべて同じ。
 花粉から花粉管が伸びてその中を精核が移動し,卵細胞の中の卵核と合体する。

[4]化学反応のいろいろ。それぞれの実験であ~えが何かをつかむ。
実験1②水によく溶けるのは「う」→塩化ナトリウム
実験1③熱して質量が変化しないのは「い」→塩化銅
実験2①発生した気体は二酸化炭素だから「あ」→炭酸水素ナトリウム。よって,「え」→
酸化銅。
(1)上記より,い:CuO,う:NaCl。
(2)あ:炭酸水素ナトリウム,え:酸化銀を加熱した時に発生する気体は,二酸化炭素(CO2)
と酸素(O2)。これから,一方だけにある原子は炭素
(3)炭酸水素ナトリウムが加熱すると,炭酸ナトリウムになるが,これはアルカリ性度が強く,
 水に溶けやすい。
(4)それぞれ分解したとき何ができるか考えると,
 あ:炭酸ナトリウム,水,二酸化炭素 → 全て化合物
 え:酸素,銀 → 全て単体。  よって,単体は2つ,化合物は3つ。
(5)酸化銀の熱分解:2Ag2O→4Ag+O2。化学反応式はしっかり覚えておこう。
(6)表を見ると,1.5gの酸化銀を加熱させると,1.4gの銀が残り,0.1gの酸素が発生すること
 がわかる。酸化銀は発生した気体の15倍である。
(7)酸化銀→銀+酸素 の反応では,15:14:1で反応するから,15:14=x:7.0 →x=7.5g


[5]動滑車を使った仕事の原理
(1)0→0.5秒のとき,6.0cm動いているので,12cm/秒
11nagano_rika02.JPG
(2)力がつりあっているとき,2つの力は大きさ同じ,
 向き反対,一直線上にある。今回は重力と糸がお
 もりを引く力の2力がつりあっている図をかく。
(3)(4)実験2では動滑車を使っているので,力の大き
 さは半分,0.5倍になる。
 しかし,引く距離の長さは2倍になるので,おもり
 が9cmあがった時,糸はその2倍の18cm引いている
 ことになる。
(5)仕事は(力の大きさ×距離)であらわされる。5(N)×0.18(m)=0.9(J)
(6)実験2では近さの大きさは(5)の半分になるが,引く距離は2倍になる。また,この実験を
 1.5秒かけてやっているので,2.5(N)×0.18(m)÷1.5(秒)=0.3(W)
(7)この実験をしているとき,一定の速さでおもりを引いている。一定の速さで引いている
 ときは,等速直線運動をしている,という意味であり,このとき,運動エネルギーの変化
 はない。位置エネルギーは増えるので,力学的エネルギーは増える。
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