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平成23年度・沖縄県(理科)高校入試問題 [平成23年度(2011年)・理科]

平成23年度・沖縄県(理科)高校入試問題のダウンロードはこちらから
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■■まとめ■■
例年通りの形式です。問題自体は難しくはないのですが,問題数が多少多いので素早く解かないといけません。
●前線を伴っている低気圧の図は,いつも問題集などで出てくる図と違っていて,混乱してしまったかもしれません。
●石灰岩をルーペで見たら,という問題はあまりお目にかかったことがありません。もしできなくても気にしないでよいでしょう。


■■ポイント■■
[1]生物の総合的な問題
(1)ものを立体的に観察するのに適しているのは,双眼実体顕微鏡である。
(2)おしべのやくからでた花粉が,めしべの柱頭につくと,花粉管を伸ばす。その中を精核が
 通り,胚珠の中にある卵細胞の核と合体して受精する。
(3)受精はオスメスがある有性生殖という殖え方だが,オスメスが関係ない殖え方を無性生殖
 という。
(4)茎の断面で水や栄養分の通り道を維管束という。水の通り道は道管,葉で作られた養分の
 通り道は師管である。
(5)維管束がばらばらであるから,これは単子葉類である。合弁花類は双子葉類の一種である。

[2]記録タイマーを使った実験
(1)斜面を下っているときは,力が一定方向に加わり続けているので,速さはだんだん速くなる。
(2)①のテープと②のテープの境目がちょうど0.1秒のときになる。よって④と⑤のテープの間
 が0.4秒と0.5秒の時であるから,この間進んだ距離は4.0cmで,40cm/秒
(3)テープ⑧~⑩を見ると,速さが一定になっている。だんだん速さが速くなり,等速直線運動
 をするようなグラフを選べばよい。速さはカであり,距離は最初は2次関数的に増え,途中か
 らは1次関数的に増える。
(4)角度を大きくしても,もともと持っていた位置エネルギーは変化しないので,速さは同じである。
(5)(1)手で押すと,位置エネルギー以外にもエネルギーが加わるので速さは大きくなり,摩擦
 がかかると逆に小さくなる。また,5打点ごとに切ると④では少し早い時間のテープを記録す
 ることになるので,速さは表1ほど速くなっていない。

[3]酸素と水素を燃焼させる反応
(1)2H2+O2→2H2O
(2)1種類の原子でできている物質を単体,2種類以上の原子でできている物質を化合物といい,
 (1)の反応は化合である。
(3)質量保存の法則が成り立つ。
(4)水素:酸素は1:8で反応する。水素2gと酸素8gを反応させるとき,水素は1gだけ反応する
 ので,生じる水は全部で9g

[4]天気に関する問題。図1がいつも問題集で見ている図と違うので,引っかからないように。
[A](1)西側にのびる前線は寒冷前線であるが,これは前線より西側に前線面ができる。
(2)東側は温暖前線。これに当てはまる記号はオだけ。進行方向の矢印がわかりにくいが,
 これも低気圧の中心側から見ている。
(3)寒冷前線と温暖前線では,寒冷前線の方が進む速さが速い。
(4)温暖前線のまわりでは雨の範囲が広く,寒冷前線の周りでは狭い。
[B](1)この実験における露点は20℃であるから,6℃まで冷やすと,17.3-7.3=10(g/m3)の
 水滴が出る。
 1m3(1000l):10g=2l:xg → x=0.02g
(2)雲は上昇気流があるところで,空気が膨張し,気圧が下がると気温が下がってできる。

[5]電流と磁界に関する問題。
(1)この回路は並列回路であり,電源電圧と各電熱線との電圧の大きさは等しい。よって6V
(2)(3)オームの法則より,
 20Ω→ 6=20×I1 I1=0.3A
 30Ω→ 6=30×I2 I2=0.2A である。
 回路全体を流れる電流は,その和であるから0.5A
(4)電圧は同じであるから,20Ωの電熱線の方が電流が多く流れるので電力,発熱量が大きい。
(5)このコイルでは左側(A付近)がS極,右側(C付近)がN極の電磁石になっている。CはAと
 同じ向きに方位磁針が向くのでア,Bはその逆でウである。
(6)電熱線がないと電流が強く流れすぎてショートしてしまうからである。

[6]地層に関する問題。観察の間に地震があったという珍しい体験をしている。
(1)石灰岩生物の死がいなどが積み重なったもの。ア・エはそれぞれ等粒状組織,斑状組織
 であり火成岩。ウはれき岩と判断し石灰岩はイ
(2)泥岩の中にキョウリュウの化石が含まれていたので,これは中生代と判断する。中生代
 の示準化石はアンモナイト。
(3)これは⑤~①の順番で新しくなり,⑥が一番上にできたと考えられる。⑥は等粒状組織,
 白っぽい岩石であるので,これは花こう岩
(4)岩石④は斑晶があるので,斑状組織,黒っぽいということは有色鉱物が多いということ。
 (この段階でアしかない)有色鉱物が多いとマグマの粘り気は弱くなる。
(5)1回目の地震のほうが初期微動が長かった→震度が4で同じだった→震源は遠く,2回目
 よりも強い地震だったのでアとなる。
(6)大陸プレートの下に海洋プレートがもぐりこんでいる。具体的には太平洋プレートという。

[7]ムラサキキャベツ液のように,酸・アルカリを判別する実験。試験管Aを見ると,アル
カリ性で色が変わることがわかる。
(1)ろうと
(2)実験1をしなくても①アルカリ性であることがわかる。よって,試験管Aを見ると②黄色,
 ③だいだい色になる。
(3)実験3ではアルカリに酸を入れているので中和
(4)水酸化ナトリウムと石灰水では,水酸化ナトリウムのほうが強いアルカリであることは
 知識である。
(5)試験管Cは対照実験である。これは色の変化をはっきり知るためである。
(6)アルカリ性の時だけ色が変わるのはフェノールフタレイン液。
(7)+の電気を帯びた粒子を陽イオンという。水の中でイオンに分かれることを電離という。

[8]遺伝の規則性について
(1)AとBは純系,Cは雑種という。今回Cでできた遺伝子型は全て優性の形質である。
(2)卵細胞はしわの種子であるから,r
(3)子でできた種子はすべてRrであり,それが自家受粉してできると,RR:Rr:rr=1:2:1
 である。よって丸:しわ=3:1
(4)(3)の問題で純系はRR,雑種はRrであり,これは2:1
(5)ひも状態に見えるものを染色体といい,遺伝子の本体はDNAという物質であることが
 わかっている。
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平成23年度・群馬県(理科)高校入試問題 [平成23年度(2011年)・理科]

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http://www.tokyo-np.co.jp/k-shiken/index.html

■■まとめ■■
例年通りの形式です。[3]以降の大問よりも[2]で少し考えさせる問題が入っているのも例年の特徴と同じです。できる問題から解き進めたいものです。
●[6]ばねが伸びていてもおもりが上がっていないときは,仕事をしていません。仕事の計算の方法をもう一度核にインしておきましょう。

■■ポイント■■
[1]小問集合
(1)遺伝子の本体はDNAという物質である。
(2)白血球は体に入ってきた細菌を殺す役割を持つ。
(3)風化とは,長い間に気温の変化や水の働きによって,岩石がもろくなること。
(4)Aの位置に月があるとき,満月を少し過ぎて,下弦の月になろうとしている時期である。
(5)化学変化の前後で物質全体の量は変化しない。これを質量保存の法則という。
(6)化合物は,2種類以上の原子で構成されているもの。この中ではアンモニア。
(7)音の高さが高くなるには,振動数が大きくなればよい。振動数は糸が強く張られていた
 り,弦の間が短かったりすれば振動数が大きくなる。
(8)ボイラーで燃料を燃やして水を水蒸気にしてタービンを回す。ボイラーの化学エネルギー
 が熱エネルギーに変換され,タービンを回す運動エネルギーになり,それが電気エネルギー
 に変化する。

[2]小問集合
A.(1)表のBは両生類である。両生類は子でえら呼吸,親で肺呼吸をする。
(2)変温動物は,魚類,両生類,は虫類である。
(3)ライオンは目が前についていて,ものを立体的に見ることができ,シマウマは目が横につ
 いて広い視野を持つ。またライオンは犬歯が発達し肉をひきさくのに都合がよく,シマウマ
 は臼歯が発達し,草をすりつぶすのに役に立つ。
B.気体Cは上に上がったので,軽い気体である水素。また気体Bは水に溶けるので二酸化炭素
 である。AとCを混ぜて爆発させると水ができる反応が起きるので,Aは酸素。残りのDは窒素
 とわかる。
(1)気体Cは水素。
(2)ウの反応で二酸化炭素ができる。アは酸素,イは水素,エも酸素の発生方法。
(3)上記のとおり水H2Oができる。
C.(1)ウサギが増えると,ウサギを食べるキツネが増え,逆に植物が減る。
(2)ウサギやキツネは消費者と呼ばれるグループであり,有機物を分解することでエネルギー
 を得ている。
D.(1)右ねじの法則を使う。右手を握って親指が電流の向きが下から上になるようにしたと
 き,ウの位置に置くと方位磁針は西向きになる。
(2)図IIでは電源装置をよく見ると南→北に電流が流れている。N・Sを変えたので西向きから
 東向きに変わる。
(3)これは電流と磁界があるところでは力が発生する,という現象を表したものであり,モー
 ターでもこの原理が用いられている。

[3]光合成について
(1)光合成は,二酸化炭素と光を使って行う。二酸化炭素を吹き込むために,息を入れる。
(2)エタノールに入れるのは葉を脱色させるため。
(3)①AとCの違いはヨウ素液の有無。ヨウ素液をたらすと,葉緑体で色がつくことから,光合
 成は葉緑体で行われることがわかる。
②光が必要であることを確かめるにはCとDを比べる。
(4)表Iを見ると,1時間で0.6cm3の酸素が出ていることがわかる。オオカナダモが100gという
 25倍になったとき,0.6×25=15cm3の気体が発生することがわかる。

[4]天気の変化について
(1)くもりの天気記号は◎,南西の風は南西から吹く風であり,矢の先を南西方向に向ける。
(2)普通の天気図では4hPaごとに等圧線を引く。よってこのAは1008hPaである。
(3)①乾球が18℃で,示度の差が2度分であるから,この湿度は80%
②水蒸気量は飽和水蒸気量の80%という意味であるから,15.4×0.8=12.32g→12.3g
(4)A地点は前線Xが通過する。Xは寒冷前線であり,寒冷前線が通過した後は,短時間に強い
 雨が降る。また,気温が下がり風が北寄りに変わる。

[5]イオンに関して。基本的な知識
11gunma_rika01.JPG
(1)電流計を直列につなぐ,ということ電源の
+側に電流計の+をつなぐ,という2点に注意する。
(2)塩化銅→銅+塩素となり,
 ①銅:ウ,エの性質,②塩素:イ,ウの性質がある。
(3)水溶液中でイオンに分かれることを電離といい,
 CuCl2→Cu2++2Cl-と電離するので,陽イオンはCu2+,陰イオンはCl-である。
 ④~⑦また,陽極には-の電気を持った陰イオンである塩化物イオンが近づき,陰極には
 +の電気を持った陽イオンである銅イオンが近づく。

[6]仕事の原理に関して
(1)ばねが伸びている間はおもりは動いていない。この間は仕事をしてなくで位置エネルギーも
 変化ない。12cm以上になるとおもりが上がっていくが,このときは仕事をして,位置エネル
 ギーも大きくなる。
(2)12cmまではばねが伸びる,という変化をする。20cmまで引くとき,ばねが12cm分伸びたまま
 おもりが上がっていく。よって8cm
②仕事は力の大きさ×距離で計算する。0.9N×0.08m=0.072J
(3)①机が離れたときから糸を10cm引くと,動滑車つきのおもりは5cmだけ上がる。
11gunma_rika02.JPG
②動滑車を使う利点は,引く
 距離は長くなるが,引く力
 の大きさが半分で済むこと
 である。つまり,図IIIの半分
 の力の大きさでおもりが上がることになる。
(4)仕事の原理は,道具を使うと距離は長くなるものの,力の大きさを小さくすることができ,
 直接仕事をした場合と変わりがない,という原理である。
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平成23年度・岡山県(理科)高校入試問題 [平成23年度(2011年)・理科]

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http://kenjukuren.moo.jp/QandA.htm

■■まとめ■■
基本的な問題と,考えさせる問題の落差が激しく,そういう意味で点差が付きにくい問題になったのではないでしょうか。化学の問題の最後の方が考えにくかったと思います。2分野の大問は簡単でした。

■■ポイント■■
[1]エネルギーに関しての集合問題
①鉄とアルミで,磁石につくのは鉄であり,密度が小さいのはアルミである。
②快適な湿度は50%だから,16.0×0.5=8.0g
 今の湿度は37%だから,16.0×0.37=5.92g
 よって,8.0-5.92=2.08g。四捨五入して2.1g
③炭素の循環について考えると,(a)は二酸化炭素を出し入れしているので,植物。
 植物は光合成を行う。
 (c)は水草を食べ,(a)(c)の矢印の先に(b)があるので,(b)は分解者となる。
④(ア)石炭,石油,天然ガスを化石燃料という。
 (イ)白熱電球は温度が高くなるので,(a)電気エネルギーが(b)熱エネルギーに変換される
 割合が多い。これに比べLEDはより多く(c)光エネルギーに変換される。

[2]仕事の原理に関する問題
①力がつりあっている。重力とつりあう力は,床が台車を押す力である。これを抗力という。
②糸を引く力の大きさは半分になるが,引く距離は2倍になるので,(A)40cmとなる。
③仕事の原理であるから,どのような方法を用いても仕事の量は変わらない。
④仕事率は仕事の大きさを時間で割る。2.0(N)×0.5(m)÷20(秒)=0.05(W)
⑤病院などでスロープが多いのは,仕事の量が一定なので,距離が長くなるが,小さな力で
 のぼることができる。

[3]化学電池に関する問題。最後ちょっと難しいか。
①銅版が+極なので,+極から電流が流れ-極に入る。電子の流れ方はその逆である。
②亜鉛イオンは電子が2つ足りない状態である。陽子の数が30だから,亜鉛原子は30個の電子
 があるので,亜鉛イオンは電子が28個である。
③ちょっと難しいか。ろ紙にしみこませた塩酸を仲立ちとして,電流が流れるという図をつく
 るのは(3)(4)である。(1)(2)(5)は金属板どうしで電流を流してしまう。
④水の電気分解と逆の反応なので,2H2+O2→2H2O
⑤仮にA極が+極だとすると,A極→X→モーター(ア)→Y→電池 という順に電流が流れる。
 つまりXに電池の+をつなげてやはりアの方向にモーターが回転すれば,Aは+極であること
 がわかり,イの方向に流れたら,Aは-極であることがわかる。(ちょっと理解しにくいか。)

[4]動物の目のつくりと,屈折に関する問題。
①アンモニアは肝臓で尿素に変えられ,腎臓でこしとられて外に出す。また,栄養分は小腸で
 吸収する。
11okayama_rika01.JPG
②図のように本当は深いところにいる魚を水面に近い
 場所にいると錯覚してしまうので,水の中にいる魚
 は捕まえにくいのである。
③フクロウの目は前についているのは,獲物を立体的に
 見える範囲が広くなるからである。
④遺伝子の正体はDNAと呼ばれる物質である。

[5]地震に関する問題。
①地震の規模を表すのはM(マグニチュード)という単位。地点で変わるのは震度である。
②グラフでS波を見るとたとえば70kmで20秒だから,3.5km/秒。S波はだいたい3~4km/秒の間で
 収まることも合わせて覚えておきたい。
③(ア)震源から30kmのところでは,P波は5秒で伝わるから,13時23分20秒。
 (イ)すると,緊急地震速報は13時23分27秒に発表され,140kmの地点にS波が到着するのは地震
 発生から40秒後で,13時23分15秒+40秒で,13時23分55秒。よって,ここに28秒の差がある。
 この間に,火だけを消したり,車を止めたり,体を机の下に隠したりすれば,被害を防ぐこと
 ができる。

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平成23年度・長野県(理科)高校入試問題 [平成23年度(2011年)・理科]

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http://www.pref.nagano.lg.jp/kyouiku/kyougaku/koukounuusi/index23.htm

■■まとめ■■
去年難しかったからか,今年は少しやさしくなりました。基本的な知識をしっかり押さえておけば,点数が取れる問題です。慌てないで解くことが大切です。

■■ポイント■■
[1]小問集合
11nagano_rika01.JPG
(1)①レンズの作図。軸に平行な光は焦点を通り,中心を
 通る光はそのまますすむ。花びらの先端からの光だけ
 を作図すればよい。すると右のように,Cの位置になる。
②この時できる像は実像という。
③目でも同じようなことが起こっており,目の場合スクリーンは網膜がその役割を果たす。
 実像は上下さかさまに映る。
(2)①塩化アンモニウムと水酸化カルシウムの混合物を加熱したときにできるのは,アン
 モニア。これに当てはまる記述はウ。アは酸素,イは塩素,エは水素の記述。
②アンモニアは水に溶けやすいので乾いた試験管で行う。また,空気よりも軽いので上方
 置換で集める。
(3)①凝灰岩は火山灰が冷えてできた岩石。よってイ
 ア:運搬作用はないので,丸みを帯びていない。ウ:石灰岩の記述,エ:チャートの記述。
②図5は等粒状組織であり,これはマグマが地下深くでゆっくりと冷えてできた岩石である。

[2]天体に関する問題。南中高度の公式だけ頭に入っていれば問題ない。
(1)日周運動は地球の自転によっておこる。
(2)透明半球の実験ではペンの影の先が半球の中心に来るようにする。
(3)南中高度はウの∠DOY。南,中心と透明半球上の最高点を結べばよい。
(4)①南中高度の公式: 春分と秋分は90-緯度。夏至,冬至は23.4°を足したり引いたりする。
 この問題は夏至であるから,90-36+23.4=77.4°
②P点より緯度が高くなると,例えば緯度50度のところでは,90-50+23.4=63.4となり,
 小さくなる。
(5)①R地点では,(4)より南中高度はさらに高くなるのでそれに当てはまる図はアだけ。
②北極点では,90-90+23.4=23.4となり,南中高度は,23.4°。それに当てはまる図はエである。

[3]被子植物の花のつくり。AタイプとBタイプの文章を読んで,おしべがめしべを包み込んで
いることをつかむ。
(1)めしべの先には柱頭がついている。
(2)おしべの先のやくの中に花粉が入っている。
(3)Bタイプの花は,おしべがめしべを包み込んでいるような形である。
(4)花粉からは花粉管が伸びる。
(5)遺伝子の本体はDNA。この日本語はデオキシリボ核酸。
(6)①②染色体は生殖細胞だけが親の半分であり,あとは親とすべて同じ。
 花粉から花粉管が伸びてその中を精核が移動し,卵細胞の中の卵核と合体する。

[4]化学反応のいろいろ。それぞれの実験であ~えが何かをつかむ。
実験1②水によく溶けるのは「う」→塩化ナトリウム
実験1③熱して質量が変化しないのは「い」→塩化銅
実験2①発生した気体は二酸化炭素だから「あ」→炭酸水素ナトリウム。よって,「え」→
酸化銅。
(1)上記より,い:CuO,う:NaCl。
(2)あ:炭酸水素ナトリウム,え:酸化銀を加熱した時に発生する気体は,二酸化炭素(CO2)
と酸素(O2)。これから,一方だけにある原子は炭素
(3)炭酸水素ナトリウムが加熱すると,炭酸ナトリウムになるが,これはアルカリ性度が強く,
 水に溶けやすい。
(4)それぞれ分解したとき何ができるか考えると,
 あ:炭酸ナトリウム,水,二酸化炭素 → 全て化合物
 え:酸素,銀 → 全て単体。  よって,単体は2つ,化合物は3つ。
(5)酸化銀の熱分解:2Ag2O→4Ag+O2。化学反応式はしっかり覚えておこう。
(6)表を見ると,1.5gの酸化銀を加熱させると,1.4gの銀が残り,0.1gの酸素が発生すること
 がわかる。酸化銀は発生した気体の15倍である。
(7)酸化銀→銀+酸素 の反応では,15:14:1で反応するから,15:14=x:7.0 →x=7.5g


[5]動滑車を使った仕事の原理
(1)0→0.5秒のとき,6.0cm動いているので,12cm/秒
11nagano_rika02.JPG
(2)力がつりあっているとき,2つの力は大きさ同じ,
 向き反対,一直線上にある。今回は重力と糸がお
 もりを引く力の2力がつりあっている図をかく。
(3)(4)実験2では動滑車を使っているので,力の大き
 さは半分,0.5倍になる。
 しかし,引く距離の長さは2倍になるので,おもり
 が9cmあがった時,糸はその2倍の18cm引いている
 ことになる。
(5)仕事は(力の大きさ×距離)であらわされる。5(N)×0.18(m)=0.9(J)
(6)実験2では近さの大きさは(5)の半分になるが,引く距離は2倍になる。また,この実験を
 1.5秒かけてやっているので,2.5(N)×0.18(m)÷1.5(秒)=0.3(W)
(7)この実験をしているとき,一定の速さでおもりを引いている。一定の速さで引いている
 ときは,等速直線運動をしている,という意味であり,このとき,運動エネルギーの変化
 はない。位置エネルギーは増えるので,力学的エネルギーは増える。
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平成23年度・愛知県B(理科)高校入試問題 [平成23年度(2011年)・理科]

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■■まとめ■■
愛知県の例年の特徴をそのまま踏襲しています。
[5]の天体は正しいやり方をマスターしていないと難しかったかと思います。

■■ポイント■■
[1]小問集合
(1)Aはセキエイ,長石などの白色鉱物の多い,糖粒状組織をしている花こう岩である。
11aichiB_rika01.JPG
(2)図3の折れ方をチェックすると,入射光は1マスの
 対角線を結ぶように進み,反射光は2マスの対角線
 を結ぶように進む。あとはそれを絵にかけばよい。
11aichiB_rika02.JPG

[2]アブラナの花のつくり
(1)ルーペをつかって観察するときは,ルーペを目の近くにあて,見たいもの(めしべ)を前後に
 動かす。
(2)めしべ→おしべ→花びら→がく の順番で内側から外側に並んでいる。
(3)マツは,スギ・イチョウ・ソテツとともに裸子植物として覚えておきたい。これは胚珠がむ
 き出しになっており,花弁などもない。
(4)マツの花のつくりは覚えておこう。雌花についている。アブラナで胚珠が種子になり,子房
 が果実になる。

[3]気体の反応について
実験1では水素,実験2では酸素が発生する。
実験3では,酸素と水素の混合気体の反応。水素:酸素=2:1のときに,反応する。
(1)酸化銅の水素による還元は,CuO+H2→Cu+H2O。酸化銅は還元し,水素は酸化される。
(2)酸素は水に溶けにくいので水上置換で集める。イ
(3)2H2+O2→2H2O という反応であるが,反応前後で原子の数は変化ないが,分子の数は3分子
 から2分子に変化する。
(4)水素:酸素が2:1で反応するから,表を書くと次の通り。
11aichiB_rika04.JPG

 これをグラフにすると,右のとおり。
11aichiB_rika03.JPG


[4]台車の運動
(1)おもりが動いていないとき,おもりにはたらく力はつりあっている。
 つまり,重力と糸がおもりを引く力の大きさは大きい。
(2)60Hzの地点で6打点毎に切っているので,テープの長さは0.1秒分。よって,75cm/秒
(3)運動の方向と力の向きが同じ(一定)なので,速さがだんだん速さが速くなる。おもりが床に
 つくと,力が働かなくなり,等速直線運動をする。
(4)おもりの質量が2倍になったので,速さの速くなり方が図2より大きい。また,等速直線運動
 をしているときは,図2よりも速くなる。

[5]天体の運動
(1)金星の動き。地点Aに対してのXと,地点Bに対してのYでは,地球と金星との距離がだんだ
 ん近づくことになり,大きさは大きくなる。また,形はつぶれていく。
11aichiB_rika05.JPG
(2)Aの位置にあるとき,午後6時は図のように(時計の)3時の方向
 に立っている。頭の上が南なので,ふたご座が見える。同じよ
 うに午後8時では2時の方向に立っているので,かに座(キ)が見
 える。
(3)地球が自転していることで,南の空の動きは東→南→西に動く
 ように見えるので,オ:eの向き。
(4)図1の1か月後には天体の年周運動を考えると,しし座さらに沈んでいる位置に見える。
 金星は相対的な距離が近づくので,より西向きにあるように見える。

[6]小問集合
11aichiB_rika06.JPG
(1)親AAと親aaからできる子はすべてAaをもつ。このAaとaaを
 掛け合わせると,Aa:aa=1:1でできる。
(2)電解質を水に溶かすと陽イオンと陰イオンに分かれて電離
 する。電離の定義である。
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平成23年度・愛知県A(理科)高校入試問題 [平成23年度(2011年)・理科]

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■■まとめ■■
愛知県の例年の特徴をそのまま踏襲しています。選択肢が厄介なものが多いので混乱しないようにしましょう。問題としては標準的な問題でした。

■■ポイント■■
[1]1分野の小問集合
(1)-15℃から90℃の間でずっと液体であるから,融点が-15℃以下で,沸点が90℃以上の
 ものを選ぶ。
(2)AとBを比べると,AとBは同じ高さまで持ち上げたので,仕事の量は同じである。仕事率
 は時間だけ考えればよいので,Bの方が時間が半分なので,Bの方が仕事率が大きくなる。

[2]食物連鎖について
(1)呼吸による炭素の流れは,大気中の二酸化炭素とつながる部分である。ただ,①は光合成
 によるものだから②,④,⑥が気体の流れである。
(2)A,B,Cは生産者であるAが一番多く,草食動物のB,肉食動物のCの順で少なくなる。
(3)Bが一時的に減った場合,Aは増えるが,Cは減ってしまう。
(4)Dは分解者,分解者は有機物を無機物にする。乳酸菌や枯草菌は細菌類で,カビやキノコは
 菌類である。

[3]化学の量的変化
まず,マグネシウムと酸素の反応であるから,マグ:酸素=3:2で反応するのは覚えておかな
くてはならない。
(1)熱や光を出しながら酸化することを燃焼という。
(2)②は鉄と塩酸が反応して水素が出る反応である。④はスチールウールを燃やしてしまった
 ので,酸化鉄になってしまい,塩酸とは反応しなくなってしまう。
(3)Aの表を見ると,もともとあったマグネシウムは0.3gで,増えた分の酸素は0.2g分である。
 よって,マグ:酸化マグ=3:5のグラフを書けばよい。
(4)Cはもともと21.22-20.32=0.9gのマグネシウムが入っていた。途中の21.62gのとき,
 21.62-20.32=1.3gであるから,0.4g分酸素が増えた。この0.4gの酸素と反応するマグは0.6g
 だから,まだ反応していないマグは0.3g。

[4]電流と磁界に関する問題
(1)電熱線Pは30Ωの抵抗も用いて,電圧は7.5Vであるから,オームの法則V=RIより,
 7.5=30×I。これを解くとI=0.25。
(2)実験2では電源装置からでた電流は,並列部分で2つの分かれるが,抵抗の小さいPの方に
 多く流れ,抵抗の大きいQの方には少なくなる。今回は,I1:I2:I3=3:2:1となる。
(3)右ねじの法則を用いる。コイルを右手で握ったときに親指の向きが電流の向き,4本指が
 磁界の向きになる。
(4)電流の大きさが大きいと力は大きくなる。PとQを並列につないだ時が一番電流が大きく,
 PとQを直列につないだ時が一番電流が小さい。

[5]地層の変化
(1)柱状図Aは凝灰岩の上はれき,砂,泥とどんとん小さくなっている。つまり時代が新しい
 ほど粒が細かいので,河口から遠ざかっていくことがわかる。
(2)ビカリアは新生代を知るてがかりとなる示準化石である。
(3)南北方向には傾きがないのでbの凝灰岩層よりも上にあるれき岩層が新しく,さらにその
 上にある柱状図①のa層が一番新しい。
(4)南北方向には傾きがないので,地点Dと地点Pは標高の差だけが問題になる。地点Pは地点D
 よりも4mだけ標高が低いので,4m分早く凝灰岩層が現れる。
 8m~10m → 4m~6m
 16m~20m → 12m~16mで凝灰岩層が現れるような図を書けばよい。

[6]2分野の小問
(1)染色体の数は,生殖細胞(卵,精子,卵細胞,精細胞)だけが親の半分で,受精後の卵などは
 全て親と同じである。
(2)上限の月が観察された3日後は,だんだん満月に近づいていく。29日くらいで1周するので,
 まだ満月になりきれていないアが答えになる。
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平成23年度・栃木県(理科)高校入試問題 [平成23年度(2011年)・理科]

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■■まとめ■■
例年通りの形式を踏襲しています。記述式の問題が多いのが特徴です。原理や理由を問う問題が多いのも例年の特徴です。
●[4](3)は地軸の傾きが季節をうむ原因になっていることを思い出しましょう。
●[9](3)抵抗が直列につながれた回路では,抵抗の比が電圧の比になります。
 たとえば,10Ωと20Ωの抵抗だけがつながれた回路の電源電圧が6Vだった場合,
 10Ωと20Ωの抵抗にはそれぞれ,2Vと4Vの電圧がかかります。
 この知識を上手に使いましょう。

■■ポイント■■
[1]小問集合。
(1)気圧の単位はhPa。天気で出てくる単位。
(2)化石燃料は,固体は石炭,液体は石油,気体は天然ガス。
(3)腕を曲げるとAは縮み,Bは緩む。
(4)鏡に対して垂線を引く。Aが30°小さくなると,入射角が30°大きくなる。よって反射角も
 30°大きくなるので,結局角Bは60°大きくなる。
(5)これは両生類の特徴である。カエル,イモリなど。
(6)大きな空気のカタマリを気団という。
(7)コイルが磁石になったので鉄くぎが引き寄せられたのである。磁力が及ぶ空間を磁界という。
(8)CuCl2→Cu2++2Cl-であるから,銅イオン:塩化物イオン=1:2。よって2倍である。

[2]中和について
(1)実験1は硫酸バリウムという水に溶けにくい塩ができる。実験2は食塩(NaCl)ができる。
(2)このNaClは電離している状態であるから,水を蒸発させると初めて塩として現れる。
(3)ア.この文章は大切。水が1分子でもできれば中和。
 ウ.アの文章と逆のことを言っている。塩酸を入れるとすぐに水ができるので,それに
  伴って塩もできる。
 オ.5cm3で中性になったので,それ以上は中和が起きない。
 よって正しいものはア,イ,エ

[3]光合成の起こる場所。基本問題
(1)実暗室に置くのは葉にあるデンプンをなくして,ヨウ素液につけたときに色の変化を
 見るためである。
(2)脱色するときに用いるのはエタノール。
(3)光合成はX葉緑体で起こる。しかし,葉緑体があっても光がなければ光合成は起こらない。
 これを確認するには,aとdを見比べればよい。

[4]太陽の運動に関する問題
(1)南中高度はアの∠AOXのことを指す。
(2)夏は南中高度が高くなり,太陽が出ている時間が長いため,気温が上がり暑くなるのである。
(3)なぜ季節が生じるか。これは地軸が傾いているからであり,もしも地軸が傾いていなければ
 季節の差が生じない。つまり,南中高度は季節によって変化がなくなるのであり,いつでも
 春分・秋分と同じになるのである。
11tochigi_rika01.JPG


[5]仕事の原理について
(1)糸が滑車を引く力はイ。
 ア:はかりが糸を引く力,ウ:糸がはかりを引く力,エ:滑車が糸を引く力,である。
(2)(仕事の大きさJ)=(力の大きさN)×(距離m)である。1.2N×0.2m=0.24J
(3)仕事の原理である。図2では動滑車を使っているので,力の大きさは半分になるが,仕事の
 大きさは変わらない。しかし,モーターの回転速度は実験1と同じなので,仕事率は小さく
 なる。

[6]遺伝の法則
実験1:まるい種子はAA,しわの種子はaaとわかり,これによりできた種子はすべてAaとなる。
実験2:Aaという遺伝子型を持つ種子を自家受粉させると右のような結果になる。
(1)形質の異なる純系をかけあわせると,片方の形質だけ
 がでてくる。この形質を優性形質という。
(2)①a,②Aaは,図を丁寧に埋めていくとわかる。
  A a
 A AA Aa
 a Aa aa
(3)AA:Aa:aa=1:2:1の割合でできるので,aaは だけできる。よってエの1500個
(4)Aaとaaをかけあわせることになる。そうすると,図のようにAa:aa=1:1でできるので,
 丸:しわ=1:1である。
  a a
 A Aa Aa
 a aa aa

[7]ボーリング調査に関する問題
(1)火山の噴火があったことを示すのは凝灰岩の層。これは遠く離れた部分でも以前同じ層で
 あったことを示すかぎ層になることが多い。
(2)サンゴは暖かくきれいで浅い海であることを示す示相化石として覚えておく。
(3)凝灰岩層が同じである,と書かれているのでBの凝灰岩層から最も深いイ層が一番古く,
 次に古いのは凝灰岩層の下にある砂岩のウ,一番新しいのがアである。
(4)A層は約28m掘ると凝灰岩層の上側に到達するので,70-28=標高42mのところで凝灰岩層
 にあたる。
 同じくB層は約8m掘ると凝灰岩層の上側に到達するので,60-8=標高52mのところ。
 C層は約18m掘ればよいので,70-18=標高52mのところで凝灰岩層にあたる。
 よってAの方がより深いところに凝灰岩層があるので,ここでは西に向かって傾いている。

[8]炭酸水素ナトリウムの熱分解の実験
(1)炭酸水素Na→炭酸Na+水+二酸化炭素であり,二酸化炭素は石灰水に通して確認し,水は
 塩化コバルト紙で確認をする。
(2)実験操作として基本問題。発生した水が試験管のそこに戻ると,割れてしまう危険性があ
 るからである。
(3)炭酸水素Naと炭酸Naでは,炭酸Naの方がアルカリ性度が高い。よってフェノールフタレイ
 ン液を入れると濃い赤になる。炭酸水素Naが分解すると水が出ていくので,炭酸Naのほうが
 乾いていると記憶しておけば,より水に溶けやすいことが理解できるであろう。
(4)実験前後で減った重さ3.1gは発生した水と二酸化炭素の量の和であり,8.4-3.1=5.3gが
 残った炭酸Naである。
 よって,8.4:5.3=x:10。この式を解いて,x=15.8……となるので,x=16g

[9]電流回路の法則
(1)実験をするとき,どれをつないでいいかわからないときは一番大きいところから始める。
(2)オームの法則V=RIに代入する。2Vのとき400mA(0.4A)であるから,
 2=R×0.4 よって,R=5Ω
(3)AとBを直列につなぐと合成抵抗はその和であり,15Ωである。これは,1.5Vの電圧をかけ
 たら0.1Aしか電流が流れないことがわかり,あとは比例のグラフを書けばよい。
(4)まず②の並列回路であるが,並列回路はこの場合電源電圧と等しくなり,かかる電圧は大
 きくなる。次に①の直列回路であるが,Bの左端とCの右端の間の電圧が電源電圧であり,
 Bは10Ω,Cは20Ωであるから,BとCにかかる電圧の大きさは1:2である。
 結局Bにかかる電圧の大きさは電源電圧の1/3だけであるので,ここが一番小さい。
 よってV1が一番小さくなる。

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平成23年度・京都府(理科)高校入試問題 [平成23年度(2011年)・理科]

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■■まとめ■■
非常なシンプルな問題です。[1]から[6]までは非常に簡単な問題で,点数を落としてはいけません。
●[7]の圧力の問題は,おもりの重さを変えてしまった方が計算がしやすくなりますので,
 臨機応変な対応ができたかどうかがカギになります。
●[8]の電磁誘導では斜面FやEから近づいてきたとき,電流の向きが逆になるのではないか,
 と勘違いをしないようにしましょう。


■■ポイント■■
[1]地層の観察について
(1)サンゴは代表的な示相化石であり,暖かくきれいで浅い海であったことがわかる。
(2)B層は火山の噴火→凝灰岩層◎
 C層は陸地に近いので粒が大きい→砂岩△
 D層は沖合(河口から遠い)ので粒が小さい→泥岩○
 これをそれぞれ埋めればよい。

[2]光合成について
(1)I群:ここでの実験操作は熱湯につける。そうすると観察しやすくなる。
 II群:間違いはキ。対物レンズからつけると,空気中のホコリがはいってしまい,レンズが
  汚れてしまう恐れがあるからである。
(2)光合成をしたものを選べばよい。C・Dの試験管に二酸化炭素が溶けていて,Cは光に当てた
 ので,ウ。光合成によって発生する気体は,酸素(さんそ)である。
(3)AとCで二酸化炭素が必要なことを確認する。またCとDで光が必要であることを確認する。

[3]セキツイ動物の分類
(1)背骨がある動物をせきつい動物という。Aはホ乳類,Bは魚類,Cは両生類,Dは鳥類,
 Eはハ虫類である。変温動物は魚類,両生類,ハ虫類である。
(2)ホ乳類の特徴は子を産むという特徴である。魚類・両生類は水中にからのない卵を産むが,
 呼吸の方法が異なる。魚類の特徴は一生えら呼吸をする,ということである。

[4]太陽系と金星
(1)太陽の黒点観測。黒点は周りより温度が低い部分であり,黒点が動くことによって太陽が
 自転していることがわかる。
(2)図の位置に金星があるとき,明けの明星であり,明け方東の空に見える。また,地球から
 金星を観察すると,太陽にあたっている面は図の左側であり,地球-金星-太陽の角度が
 90°なのでちょうど半分光って見える。
(3)太陽のような恒星のまわりをまわる星を惑星という。太陽に一番近い惑星はエ水星である。

[5]水の電気分解の基本
(1)-側につながった電極Aは陰極で,ここから水素が発生する。また,電極Bは陽極で酸素が
 発生する。I群の水素の性質はイ。アは塩素,ウは二酸化炭素,エは酸素の性質である。
 またII群で酸素が発生するのはケ。カは二酸化炭素,キは硫化水素,クは水素がそれぞれ
 発生する。
(2)水素:酸素=2:1で発生するグラフを選べばよい。

[6]イオンの原理を問う問題
(1)原子核は+の電気を持った陽子と電気をもたない中性子からできている。
(2)イオンになるときは電子の授受がある。電子を失うと,+の電気を帯びるようになる。
(3)水に溶けると電離して電流を流す物質を電解質という。
 NaCl→Na++Cl-という電離式も簡単であろう。

[7]圧力に関する計算問題
(1)圧力は面積に反比例する。
 おもり1とおもり2は100gと200gであるが,計算しにくいので,仮に120gと240gとしてしまう。
 圧力A:120/8=15,圧力B:120/12=10,圧力C:120/24=5
 圧力D:240/12=20,圧力E:240/24=10,圧力F:240/32=7.5となる。(単位は書いていない。)
(2)結局おもりの重さは300gで,E面の面積は24cm2であるから,
 3(N)÷0.0024(m2)=1250(N/m2)

[8]電磁誘導に関する問題
(1)コイルの中の磁界が変化すると,コイルに電流が流れる現象を電磁誘導といい,流れる電流
 を誘導電流という。
(2)コイルにとって,N極が近づく → X方向に振れる,という条件をまずは押さえておく。
 C→Dに移動するとき,
 Nが近づく → Nが遠ざかる,という運動をするので,Xに振れた後,Yに振れる。そのあと
 は磁界の変化がなくなるので,0に戻る。
(3)Fから台車を転がすと先ほどよりも位置エネルギーた高いところから転がしたので,コイル
 を通過するときは速さが速くなるので,コイルはア大きく振れる。
 D→Cに移動するとき,
 Nが近づく → Nが遠ざかる ので,(2)と同じである。
 よってii群はクが答えとなる。

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平成23年度・青森県(理科)高校入試問題 [平成23年度(2011年)・理科]

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■■まとめ■■
取り立てて大変難しい,という問題はありませんが,細かい知識が少々気になりました。
[2]の(3)は面白い知識です。覚えておくとよいでしょう。
[3]の(4)はできなくてよい問題です。タンパク質は色々なアミノ酸が結合されてできたもの
ですが,胃液でどこまで分解されるかはかなり微妙な問題で,2や4と答えた生徒も多かった
ことでしょう。

■■ポイント■■
[1]2分野の小問集合
(1)ア.三日月型のすきまの部分は気孔という。
 イ.気孔は,酸素・二酸化炭素は出入り口で,水蒸気は出口である。
(2)ア.まずは順番に並べるとA→F→C→E→B→Dの順に並ぶ。
 イ.Cの時期では中央に並んだあと,縦に2つに分かれて,そののち両極に引き寄せられる。
(3)ア.泥岩,砂岩,れき岩は粒の大きさによって分類される。
 イ.生物の死がいが固まってできた岩石は,Aチャート, D石灰岩。石灰岩は塩酸をかける
  と二酸化炭素の泡が出ることも合わせて覚えておく。
(4)寒冷前線の周りでは,寒気が暖気の下に潜り込み,暖気を真上にあげるので,積乱雲が発
 達する。逆に温暖前線の周りでは,層雲が発達し,広い範囲で穏やかな雨が降り,前線通
 過後は南寄りの風が吹き,気温が上がる。

[2]1分野の小問集合
(1)空気を抜くと音が伝わらなくなるので,音がだんだん小さくなっていく。
(2)光ファイバーは1全反射を繰り返しながら信号を伝えるものである。
(3)方位磁針の②N極が北側を指すのは,北極付近に大きな①S極があるためである。
 ※この問題文に「現在」とあるが,地磁気は年々少しずつずれているのである。
(4)この回路は直列回路であるから,10Ωの抵抗に流れる電流も0.6Aである。
 合成抵抗は15Ωであるから,オームの法則より,V=15×0.6=9(V)
(5)電気分解の話。
 ア.塩化水素の電離式:HCl→H++Cl-
 イ.絵を見ると気体Bが大変少ない。これは発生した塩素が水に溶けてしまったからである。
  電極Y→Cl-が近づいて塩素ができた,のであるから,電極Yは+極になる。
(6)ア.粉末Aは加熱後に質量が増えている。これは空気中の酸素が結合したからである。
 イ.粉末Bはグラフを見ると加熱後に質量が減っている。これは,酸化銀のような物質が分解
  して酸素が逃げて行った,という反応が起きたと考える。
  グラフを見ると,0.1gのBが→0.08gのAになったから5gの粉末Bは加熱後に4gになる。
  よって,(加熱前):(加熱後)=5:4=x:0.76
  この式を解くと,x=0.95gとなる。

[3]消化について
(1)①小腸②大腸は絵を見てわかってほしいところ。
(2)炭水化物は消化されてブドウ糖になり,小腸から吸収される。
(3)胆汁は消化酵素は含まないが,水と油を混ざりやすくする効果をもつ。
(4)タンパク質の消化について。
 ア.これはわからなくていいだろう。タンパク質は胃液と腸液によって分解されるが,
  胃液だけだと途中の段階でとどまるので1。4と答えても仕方ない。
 イ.タンパク質はN(窒素)を含み,これが消化されるときにどうしてもアンモニアができて
  しまう。これは体にとって有毒なので,肝臓で尿素に変える。

[4]化学変化と量的な関係
(1)Aでは酸素,Bでは二酸化炭素ができる。
 ア.二酸化マンガンにオキシドールを入れると酸素ができる。
 イ.ふつうは水上置換で集めるが,理論上では下方置換でもよい。二酸化炭素は空気よりも
  重いからである。
 ウ.Bの二酸化炭素が水に溶けると炭酸という酸になり,BTB液を入れると黄色になる。
(2)ア.実験2では水素が発生する。水素の性質で誤っているものは2。2は助燃性と言って,
  酸素の性質である。
 イ.I班をみると,3回目→4回目で加えた亜鉛0.4gがまったく反応しなかったことがわかる。
  つまり,I班の結果から,塩酸30cm3に対しては亜鉛0.6gが過不足なく反応することがわか
  る。よって,塩酸60cm3に対しては亜鉛1.2gが過不足なく反応するので,2.0g入れたら,
  0.8gが反応せずに残る。
 ウ.イの結果より90cm3のときは,亜鉛が1.8gまで反応することがわかる。

[5]天体観察について
(1)ア.ファインダーもレンズが入っている。誤ってファインダーから太陽をのぞいてしまう
  と失明する恐れがあり,また光が入ってやけどをする恐れがあるからである。
 イ.日食は太陽と地球の間に月が入り込み,月によって太陽の光がさえぎられて,一部が
  欠ける。
(2)ア.図3は真東からのぼり,真西に降りる道すじであり,これは春分か秋分の日に起こる。
  よって2の6か月後。
 イ.冬至のときは真東よりも南側から太陽が昇る。
  ※下の図を参照のこと。①南,②低く
11aomori_rika01.JPG

 ウ.地球の自転の速さが同じであるから,同じ時間では同じ間隔で印がつく。3.2cmが1時間
  なので,3.2(cm):8.8(cm)=1(時間):x(時間)
  これを解くと,x=2.75となるので,2時間45分前になる。よって日の出は5時15分

[6]運動に関する問題
(1)台車は床が台車を押す力という上向きの力がかかっている。これとつりあう力は地球が
 台車を引く力(重力)である。
(2)AB間のテープは7cm,5打点ごとに切ったので,1つのテープの長さは0.1秒であるから,
 70cm/秒
(3)等速直線運動をしているので,移動距離は時間に比例する。
(4)B以降は摩擦があるので,速さはだんだん遅くなる。よって4。3だと,B以降でも同じ速さ
 の部分がある,ということになってしまうので誤りである。
(5)速さが遅くなる,ということは力学的エネルギーも小さくなる,ということである。

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平成23年度・静岡県(理科)高校入試問題 [平成23年度(2011年)・理科]

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■■まとめ■■
全般にわたってちょうどいい難易度であるといえるでしょう。日頃の学習の成果がしっかり
発揮されるでしょう。
[1](4)模擬試験などで練習するときは,これが写真ではなく図で書かれていることが多いです
 が,いつもと同じように考えられたでしょうか。
[4](2)まずはカギ層は火山灰層であること。カギ層を見つけたらそれが標高何mの位置にあるか
 を丁寧に求めること。これが大切です。
[7](2)光の屈折について正しい知識を持っているかが問われています。あまりお目にかかった
 ことはないですが,よい問題です。

■■ポイント■■
[1]小問集合
(1)原子核は+の電気を持つ陽子と電気を持たない中性子からできている。
(2)魚類・両生類・は虫類は変温動物と言われる種類。れらは,外界の気温に伴って自分の体温
 が変化する動物である。
(3)仕事率は仕事を時間で割ったもの。300kgの物体には3000Nの重力がはたらくので,
 3000N×18m÷60(秒)=900(W)
11shizuoka_rika01.JPG
(4)今回太陽の光の当たっている部分から考えると,
 地軸は図のようになっている。北半球の方が太陽
 が当たっている部分が多いので夏であり,地球は
 反時計回りに自転しているので,日本はこれから
 昼になる。つまり朝であると判断する。


[2]植物のつくりについて
これを見たときにPはおしべ,Qはがく,Rはめしべ,Sは花弁であることを確認する。
(1)①図3は網状脈であることから双子葉類とわかる。双子葉類は根が主根・側根,茎は維管束
 が輪の状態に並ぶ,という特徴を持つ。
 ②中心からP→R→S→Qの順で並んでいる。
(2)受粉したのち,花粉の中から花粉管が伸び,その中を精核が通り,胚珠の中の卵核と合体
 するから受精できる。
(3)遺伝の法則。ここは基本問題である。
 ①これを優性の形質という。
 ②子はすべてAaという遺伝子型を持つことになるので,生殖細胞が持つ遺伝子型はAとa。
 ③ここではAA:Aa:aa=1:2:1でできる。AAとAaが丸い種子になるので,Aaはその2/3があ
  てはまる。
(4)無性生殖は親と全く同じ形質を持つ子ができる,という特徴がある。

[3]化学の量的関係
(1)①こまごめピペットの実験上の注意点。図のように上向きにしてしまうと,液がゴム球の
 方にまで到達してしまう恐れがあるから注意する。
 ②溶かしているものを溶媒,溶けているものを溶質といい,合わせて溶液という。
 ③ここで発生した気体は水素でイ。アは酸素,ウは二酸化炭素,エはアンモニア(ほかにも
  あるが)の性質である。
 ④黄色から青色まで変化したのは中和反応が進み,塩酸が完全に中和されて酸性からアルカ
  リ性に変化したからである。
(2)マグネシウムと酸素の反応。マグ:酸素=3:2は覚えておこう。
 ①これも覚えておくだけ。2Mg+O2→2MgO
 ②マグ:酸素=3:2となるようにグラフを書けばよい。 
 ③ここで増えた0.8g分が化合した酸素の量である。0.8gに反応するマグネシウムの量は1.2g
  だから,反応しなかったマグネシウムは1.5-1.2=0.3g

[4]地層に関する問題
(1)①新生代の示準化石はイのビカリア。アンモナイトは中生代,サンヨウチュウは古生代の
  示準化石。
 ②地層Xでは下かられき→砂→泥の順番でたい積している。れきのような粒の大きい重いも
  のはは河口付近でたい積し,粒の細かい砂,泥は順に沖合のほうでたい積する。
(2)カギとなる層は火山灰層である。A地点とB地点の火山灰層は同じ噴火によってできたもの
 と考える。A地点は標高20mで火山灰層の下辺は18m掘ったところに出てくるので,火山灰層
 の下辺は標高2mのところ。B地点は標高30mで火山灰層の下辺は14m掘ったところに出てくる
 ので,30-14=標高16mの地点に下辺がある。よって14m分の差があることがわかるので,
 AB間は2km離れているから,1kmでは7m分の差が出てくることがわかる。

[5]天気に関する問題。基本的な問題。
(1)①温暖前線が通過したのちは,気温が高くなり風向きが南寄りに変わる。
 ②温暖前線付近では,寒気の上を暖気がゆるやかに上昇する。よって,広い範囲にわたる雲
  ができる。
(2)2月14日15時のとき,上のグラフを見ると気温が17℃で湿度85%。これを飽和水蒸気量のグラ
 フに当てはめるみると,飽和水蒸気量は14gで,実際に含まれる水蒸気は14×0.85≒12gとな
 る。露点は湿度100%の地点であるから,グラフから14℃のとき,とわかる。

[6]音に関する問題。基本的な問題。
(1)音の大きさが大きいと振幅が大きくなり,音の高さが高いと振動数が増える。実験aでは,
 音が小さくなったので,振幅が小さくなり,音の高さが同じだから振動数は変化ない。
(2)弦の太さ以外の条件を変えてはいけないので,実験aと実験cの結果を比較すればよい。
(3)b~dの結果であるが,bは太さが細く,おもりも多いので,一番高い音が出る。またcとdで
 はcのほうがは弦の長さが短いので,弦が振れる回数が多くなる。

[7]レンズに関する問題。(2)はいい問題。
この表をみて,30cmのとき,30cmの像ができることから,30cmが焦点距離の2倍であることを
押さえる。つまりこのレンズの焦点距離は15cmである。
(1)①実像が写るときは,上下左右が逆さの像になるので,もともと下にあった矢印は上に,
  左にあった矢印は右に移る。
 ②焦点に近づくにつれて,実像はどんどん大きくなる。
 ③焦点距離は上で考えたように15cm
(2)もしガラスがなければ,レーザー光線は焦点に到達するが,ガラスがあるので屈折が
 起こる。ここでは作図の手順を説明する。
 ①ガラスがない場合は,点線のように焦点に光が到達する。
 ②空気中を進むときは①と平行にならないといけないので,太線のようにAからガラスに
  向かって①で引いた線と同じように結ぶ。
 ③ガラスの左面Pと右面Qを結ぶ(細線③)

11shizuoka_rika02.JPG

 これをまとめると下記のようになる。
 ただ,作図の手順がわかるように上のように補助線を
 残した方が,解答としては素晴らしい。
11shizuoka_rika03.JPG

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