平成23年度・千葉県後期(理科)高校入試問題 [平成23年度(2011年)・理科]
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http://www.tokyo-np.co.jp/k-shiken/index.html
■■まとめ■■
前期よりも簡単な問題になりました。基礎的な知識を問う問題が大変多いので,ちょっと拍子
抜けしてしまった感があります。圧力の問題と,塩酸に石灰石を入れる問題だけが詰まりそう
ですが,あとは問題ないでしょう。
■■ポイント■■
[1]植物について。知識のみを問う。
(1)細胞分裂が盛んに行われるのは成長点と呼ばれるC。Dは成長点を保護する根冠と言われる
部分である。
(2)細胞の絵を見て答える。
aは両極に引き寄せられている。
bは真ん中に集まっている。
(3)遺伝子の本体はDNAという物質でできている。
[2]圧力について。(3)の計算ができるか。
(1)圧力は「単位面積あたりの力の大きさ」である。同じ力の大きさのとき,面積が小さけれ
ば圧力は大きくなるので,反比例する。また,面積が一番小さいBのときが,圧力は最も高
くなる。
(2)圧力の単位に気を付ける。(N/cm2)
2.1kg=21Nであるから,2.1N÷(10cm×21cm)=0.1N/cm2
※Paで答えるならばPa=N/m2だから,1000Paになる。
(3)C面はA面の面積の3/5であるから,スポンジを同じだけへこませるには,直方体とおもり
合わせておもりが5/3倍になればよい。つまり,おもりの重さは直方体の2/3となるので,
2.1×2/3=1.4kg
[3]天体の年周運動について
(1)自ら光り輝く天体を恒星という。
(2)(3)両方とも日周運動・年周運動に関する問題。地球が1年で1回転太陽の周りを公転する
ことから,星座が1か月で30°分だけ動いているように見える。
(2)1か月で30°,1時間で15°だから,1か月後の同じ時間には,30°進んで見える。よって
30°分戻すには2時間前であればよい。
(3)真夜中に南中するので,太陽-地球-おうし座とちょうど一直線に並ぶようになればよい。
すると,9月23日は大体2か月ほど前なので,60°分程度戻った絵を考える。
[4]石灰石と塩酸の反応。
表を見ると,塩酸20cm3に石灰石が過不足なく2.00gだけ反応した時,気体が0.8gできる,ということがわかる。
(1)濃度が半分になったが,実験1と同じ20cm3だけ入れる,ということは,結局実験1
の半分だけ塩酸がある,つまり,10cm3だけ塩酸がある,ということなので,塩酸
10cm3には石灰石が1.00gまで反応する。
(2)質量保存の法則の説明
原子の結びつき(ウ:組み合わせ)は変わるが,種類や数(エ)は変化しないので,
質量保存の法則が成り立つ。
(3)物質内に含まれている化学エネルギーが,熱エネルギーに変わったので,熱が発生した。
[5]地震についての知識
(1)最初の小さな揺れを初期微動,次の大きな揺れを主要動という。
(2)①図1を見ると初期微動継続時間は13秒である。
ア:30kmのグラフを見ると,初期微動継続時間は4秒。そして,初期微動継続時間は
震源からの距離に比例するから,ウの80kmでも30kmの3倍に満たないので,12秒以
下であるかな…と思ってほしい。
こうしてエの105kmのところを見ると,ちょうど初期微動継続時間が13秒なので,
これが答えである。
イ:P波が届いた時刻は13時58分7秒で,105kmの地点を見ると,地震発生から17秒後
の話なので,地震発生時刻は13時57分57秒
(3)アが正解。距離が同じでも地盤の違いなどによって震度が異なることもある。
イ:マグニチュードは1つの地震に1つの固有の値。
ウ:P波は常にS波より速い。
エ:地震波のP波・S波は同時に発生する。
[6]運動の様子の問題。実験2が難しそうなことが書いてあるのだが,実は「つりあい」について聞いているだけなのである。
(1)図2を見ると記録テープが等間隔で,等速直線運動を行っていることがわかる。
(2)QR間は8.2cm。打点間隔は5個分あるので,0.1秒だから,82cm/秒
(3)実はつり合いの“定義”を答えるだけの問題。
大きさ同じ,一直線上,向き反対のとき,力がつり合っているのである。
[7]気体の性質に関する問題。基本問題。
(1)a~dの実験でそれぞれ発生するのは,
a二酸化炭素 bアンモニア c酸素 d水素 である。
アは水素の説明,ウは二酸化炭素の説明で,エ:水素は密度が一番小さい気体。
(2)どの置換法を用いて集めるかは水に溶けやすいか,空気よりも重いか軽いかに
よって決める。
(3)アンモニアの噴水実験は,アンモニアが水に非常に溶けやすい気体である,という
性質を利用している。
[8]消化酵素のはたらききについて
(1)食物中の炭水化物などを,有機物といい,デンプンは有機物の中の炭水化物にあたる。
(2)だ液があるからデンプンがなくなったことを比べるので,AとCを用いる。またベネ
ジクト液は糖の検出に用いる試薬で,BとDを比べると,それがわかる。
(3)柔毛は小腸にある。
http://www.tokyo-np.co.jp/k-shiken/index.html
■■まとめ■■
前期よりも簡単な問題になりました。基礎的な知識を問う問題が大変多いので,ちょっと拍子
抜けしてしまった感があります。圧力の問題と,塩酸に石灰石を入れる問題だけが詰まりそう
ですが,あとは問題ないでしょう。
■■ポイント■■
[1]植物について。知識のみを問う。
(1)細胞分裂が盛んに行われるのは成長点と呼ばれるC。Dは成長点を保護する根冠と言われる
部分である。
(2)細胞の絵を見て答える。
aは両極に引き寄せられている。
bは真ん中に集まっている。
(3)遺伝子の本体はDNAという物質でできている。
[2]圧力について。(3)の計算ができるか。
(1)圧力は「単位面積あたりの力の大きさ」である。同じ力の大きさのとき,面積が小さけれ
ば圧力は大きくなるので,反比例する。また,面積が一番小さいBのときが,圧力は最も高
くなる。
(2)圧力の単位に気を付ける。(N/cm2)
2.1kg=21Nであるから,2.1N÷(10cm×21cm)=0.1N/cm2
※Paで答えるならばPa=N/m2だから,1000Paになる。
(3)C面はA面の面積の3/5であるから,スポンジを同じだけへこませるには,直方体とおもり
合わせておもりが5/3倍になればよい。つまり,おもりの重さは直方体の2/3となるので,
2.1×2/3=1.4kg
[3]天体の年周運動について
(1)自ら光り輝く天体を恒星という。
(2)(3)両方とも日周運動・年周運動に関する問題。地球が1年で1回転太陽の周りを公転する
ことから,星座が1か月で30°分だけ動いているように見える。
(2)1か月で30°,1時間で15°だから,1か月後の同じ時間には,30°進んで見える。よって
30°分戻すには2時間前であればよい。
(3)真夜中に南中するので,太陽-地球-おうし座とちょうど一直線に並ぶようになればよい。
すると,9月23日は大体2か月ほど前なので,60°分程度戻った絵を考える。
[4]石灰石と塩酸の反応。
表を見ると,塩酸20cm3に石灰石が過不足なく2.00gだけ反応した時,気体が0.8gできる,ということがわかる。
(1)濃度が半分になったが,実験1と同じ20cm3だけ入れる,ということは,結局実験1
の半分だけ塩酸がある,つまり,10cm3だけ塩酸がある,ということなので,塩酸
10cm3には石灰石が1.00gまで反応する。
(2)質量保存の法則の説明
原子の結びつき(ウ:組み合わせ)は変わるが,種類や数(エ)は変化しないので,
質量保存の法則が成り立つ。
(3)物質内に含まれている化学エネルギーが,熱エネルギーに変わったので,熱が発生した。
[5]地震についての知識
(1)最初の小さな揺れを初期微動,次の大きな揺れを主要動という。
(2)①図1を見ると初期微動継続時間は13秒である。
ア:30kmのグラフを見ると,初期微動継続時間は4秒。そして,初期微動継続時間は
震源からの距離に比例するから,ウの80kmでも30kmの3倍に満たないので,12秒以
下であるかな…と思ってほしい。
こうしてエの105kmのところを見ると,ちょうど初期微動継続時間が13秒なので,
これが答えである。
イ:P波が届いた時刻は13時58分7秒で,105kmの地点を見ると,地震発生から17秒後
の話なので,地震発生時刻は13時57分57秒
(3)アが正解。距離が同じでも地盤の違いなどによって震度が異なることもある。
イ:マグニチュードは1つの地震に1つの固有の値。
ウ:P波は常にS波より速い。
エ:地震波のP波・S波は同時に発生する。
[6]運動の様子の問題。実験2が難しそうなことが書いてあるのだが,実は「つりあい」について聞いているだけなのである。
(1)図2を見ると記録テープが等間隔で,等速直線運動を行っていることがわかる。
(2)QR間は8.2cm。打点間隔は5個分あるので,0.1秒だから,82cm/秒
(3)実はつり合いの“定義”を答えるだけの問題。
大きさ同じ,一直線上,向き反対のとき,力がつり合っているのである。
[7]気体の性質に関する問題。基本問題。
(1)a~dの実験でそれぞれ発生するのは,
a二酸化炭素 bアンモニア c酸素 d水素 である。
アは水素の説明,ウは二酸化炭素の説明で,エ:水素は密度が一番小さい気体。
(2)どの置換法を用いて集めるかは水に溶けやすいか,空気よりも重いか軽いかに
よって決める。
(3)アンモニアの噴水実験は,アンモニアが水に非常に溶けやすい気体である,という
性質を利用している。
[8]消化酵素のはたらききについて
(1)食物中の炭水化物などを,有機物といい,デンプンは有機物の中の炭水化物にあたる。
(2)だ液があるからデンプンがなくなったことを比べるので,AとCを用いる。またベネ
ジクト液は糖の検出に用いる試薬で,BとDを比べると,それがわかる。
(3)柔毛は小腸にある。
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