平成23年度・京都府(理科)高校入試問題 [平成23年度(2011年)・理科]
平成23年度・京都府(理科)高校入試問題のダウンロードはこちらから
http://www.kyoto-np.co.jp/campus/kouritsu/
■■まとめ■■
非常なシンプルな問題です。[1]から[6]までは非常に簡単な問題で,点数を落としてはいけません。
●[7]の圧力の問題は,おもりの重さを変えてしまった方が計算がしやすくなりますので,
臨機応変な対応ができたかどうかがカギになります。
●[8]の電磁誘導では斜面FやEから近づいてきたとき,電流の向きが逆になるのではないか,
と勘違いをしないようにしましょう。
■■ポイント■■
[1]地層の観察について
(1)サンゴは代表的な示相化石であり,暖かくきれいで浅い海であったことがわかる。
(2)B層は火山の噴火→凝灰岩層◎
C層は陸地に近いので粒が大きい→砂岩△
D層は沖合(河口から遠い)ので粒が小さい→泥岩○
これをそれぞれ埋めればよい。
[2]光合成について
(1)I群:ここでの実験操作は熱湯につける。そうすると観察しやすくなる。
II群:間違いはキ。対物レンズからつけると,空気中のホコリがはいってしまい,レンズが
汚れてしまう恐れがあるからである。
(2)光合成をしたものを選べばよい。C・Dの試験管に二酸化炭素が溶けていて,Cは光に当てた
ので,ウ。光合成によって発生する気体は,酸素(さんそ)である。
(3)AとCで二酸化炭素が必要なことを確認する。またCとDで光が必要であることを確認する。
[3]セキツイ動物の分類
(1)背骨がある動物をせきつい動物という。Aはホ乳類,Bは魚類,Cは両生類,Dは鳥類,
Eはハ虫類である。変温動物は魚類,両生類,ハ虫類である。
(2)ホ乳類の特徴は子を産むという特徴である。魚類・両生類は水中にからのない卵を産むが,
呼吸の方法が異なる。魚類の特徴は一生えら呼吸をする,ということである。
[4]太陽系と金星
(1)太陽の黒点観測。黒点は周りより温度が低い部分であり,黒点が動くことによって太陽が
自転していることがわかる。
(2)図の位置に金星があるとき,明けの明星であり,明け方東の空に見える。また,地球から
金星を観察すると,太陽にあたっている面は図の左側であり,地球-金星-太陽の角度が
90°なのでちょうど半分光って見える。
(3)太陽のような恒星のまわりをまわる星を惑星という。太陽に一番近い惑星はエ水星である。
[5]水の電気分解の基本
(1)-側につながった電極Aは陰極で,ここから水素が発生する。また,電極Bは陽極で酸素が
発生する。I群の水素の性質はイ。アは塩素,ウは二酸化炭素,エは酸素の性質である。
またII群で酸素が発生するのはケ。カは二酸化炭素,キは硫化水素,クは水素がそれぞれ
発生する。
(2)水素:酸素=2:1で発生するグラフを選べばよい。
[6]イオンの原理を問う問題
(1)原子核は+の電気を持った陽子と電気をもたない中性子からできている。
(2)イオンになるときは電子の授受がある。電子を失うと,+の電気を帯びるようになる。
(3)水に溶けると電離して電流を流す物質を電解質という。
NaCl→Na++Cl-という電離式も簡単であろう。
[7]圧力に関する計算問題
(1)圧力は面積に反比例する。
おもり1とおもり2は100gと200gであるが,計算しにくいので,仮に120gと240gとしてしまう。
圧力A:120/8=15,圧力B:120/12=10,圧力C:120/24=5
圧力D:240/12=20,圧力E:240/24=10,圧力F:240/32=7.5となる。(単位は書いていない。)
(2)結局おもりの重さは300gで,E面の面積は24cm2であるから,
3(N)÷0.0024(m2)=1250(N/m2)
[8]電磁誘導に関する問題
(1)コイルの中の磁界が変化すると,コイルに電流が流れる現象を電磁誘導といい,流れる電流
を誘導電流という。
(2)コイルにとって,N極が近づく → X方向に振れる,という条件をまずは押さえておく。
C→Dに移動するとき,
Nが近づく → Nが遠ざかる,という運動をするので,Xに振れた後,Yに振れる。そのあと
は磁界の変化がなくなるので,0に戻る。
(3)Fから台車を転がすと先ほどよりも位置エネルギーた高いところから転がしたので,コイル
を通過するときは速さが速くなるので,コイルはア大きく振れる。
D→Cに移動するとき,
Nが近づく → Nが遠ざかる ので,(2)と同じである。
よってii群はクが答えとなる。
http://www.kyoto-np.co.jp/campus/kouritsu/
■■まとめ■■
非常なシンプルな問題です。[1]から[6]までは非常に簡単な問題で,点数を落としてはいけません。
●[7]の圧力の問題は,おもりの重さを変えてしまった方が計算がしやすくなりますので,
臨機応変な対応ができたかどうかがカギになります。
●[8]の電磁誘導では斜面FやEから近づいてきたとき,電流の向きが逆になるのではないか,
と勘違いをしないようにしましょう。
■■ポイント■■
[1]地層の観察について
(1)サンゴは代表的な示相化石であり,暖かくきれいで浅い海であったことがわかる。
(2)B層は火山の噴火→凝灰岩層◎
C層は陸地に近いので粒が大きい→砂岩△
D層は沖合(河口から遠い)ので粒が小さい→泥岩○
これをそれぞれ埋めればよい。
[2]光合成について
(1)I群:ここでの実験操作は熱湯につける。そうすると観察しやすくなる。
II群:間違いはキ。対物レンズからつけると,空気中のホコリがはいってしまい,レンズが
汚れてしまう恐れがあるからである。
(2)光合成をしたものを選べばよい。C・Dの試験管に二酸化炭素が溶けていて,Cは光に当てた
ので,ウ。光合成によって発生する気体は,酸素(さんそ)である。
(3)AとCで二酸化炭素が必要なことを確認する。またCとDで光が必要であることを確認する。
[3]セキツイ動物の分類
(1)背骨がある動物をせきつい動物という。Aはホ乳類,Bは魚類,Cは両生類,Dは鳥類,
Eはハ虫類である。変温動物は魚類,両生類,ハ虫類である。
(2)ホ乳類の特徴は子を産むという特徴である。魚類・両生類は水中にからのない卵を産むが,
呼吸の方法が異なる。魚類の特徴は一生えら呼吸をする,ということである。
[4]太陽系と金星
(1)太陽の黒点観測。黒点は周りより温度が低い部分であり,黒点が動くことによって太陽が
自転していることがわかる。
(2)図の位置に金星があるとき,明けの明星であり,明け方東の空に見える。また,地球から
金星を観察すると,太陽にあたっている面は図の左側であり,地球-金星-太陽の角度が
90°なのでちょうど半分光って見える。
(3)太陽のような恒星のまわりをまわる星を惑星という。太陽に一番近い惑星はエ水星である。
[5]水の電気分解の基本
(1)-側につながった電極Aは陰極で,ここから水素が発生する。また,電極Bは陽極で酸素が
発生する。I群の水素の性質はイ。アは塩素,ウは二酸化炭素,エは酸素の性質である。
またII群で酸素が発生するのはケ。カは二酸化炭素,キは硫化水素,クは水素がそれぞれ
発生する。
(2)水素:酸素=2:1で発生するグラフを選べばよい。
[6]イオンの原理を問う問題
(1)原子核は+の電気を持った陽子と電気をもたない中性子からできている。
(2)イオンになるときは電子の授受がある。電子を失うと,+の電気を帯びるようになる。
(3)水に溶けると電離して電流を流す物質を電解質という。
NaCl→Na++Cl-という電離式も簡単であろう。
[7]圧力に関する計算問題
(1)圧力は面積に反比例する。
おもり1とおもり2は100gと200gであるが,計算しにくいので,仮に120gと240gとしてしまう。
圧力A:120/8=15,圧力B:120/12=10,圧力C:120/24=5
圧力D:240/12=20,圧力E:240/24=10,圧力F:240/32=7.5となる。(単位は書いていない。)
(2)結局おもりの重さは300gで,E面の面積は24cm2であるから,
3(N)÷0.0024(m2)=1250(N/m2)
[8]電磁誘導に関する問題
(1)コイルの中の磁界が変化すると,コイルに電流が流れる現象を電磁誘導といい,流れる電流
を誘導電流という。
(2)コイルにとって,N極が近づく → X方向に振れる,という条件をまずは押さえておく。
C→Dに移動するとき,
Nが近づく → Nが遠ざかる,という運動をするので,Xに振れた後,Yに振れる。そのあと
は磁界の変化がなくなるので,0に戻る。
(3)Fから台車を転がすと先ほどよりも位置エネルギーた高いところから転がしたので,コイル
を通過するときは速さが速くなるので,コイルはア大きく振れる。
D→Cに移動するとき,
Nが近づく → Nが遠ざかる ので,(2)と同じである。
よってii群はクが答えとなる。
コメント 0